パリ日記2001 

※画像ないっす。


1月4日  曇り

・荷造りはいろいろ考えた挙句、迷う荷物は減らして、増える荷物を見込んだナイロンバッグを仕込んで、小さい赤トランクを使うことに決定。結局荷造りを本格的に始めたのが午前2時過ぎ、3時半くらいに終わって、コンタクトの蛋白除去しつつ風呂入って残りの年賀状を書いて、バタバタと5時40分ごろに家を出た。見かねた相方が付き合ってくれた(感謝)。タクシーがなかなか来なくてハラハラして、結局新宿駅までタクったら10分以上余裕だった。新宿から成田エクスプレス1号で成田へぼんやりウトウトと到着。

・成田で同行のたかはしさんとやすえちゃんと合流。2人のトランクのデカさにちょっとビビる。たかはしさんの妹さんが付き添いで来てた。ロイヤルで茶しばいたり、薬局で喉アメとかサロンパスとか購入。成田発だと、いつもは母&妹&チビ連が一緒でバタバタしてるうちに乗らなきゃ、って感じだけど、今回は朝早いこともあって来てないので結構余裕。
 んで、大韓航空利用でソウルへ。ソウルの空港って6〜7年ぶりに来るけど、こんなとこだったっけか? ちょっと浜松町の駅みたいな感じがした。待合所でソウルの小学生とおぼしき一団が近くに座っててぎゃーぎゃーしていた。海外、に行くんだよねえ。修学旅行か?

・ソウルからパリ行きに乗り継ぎ。飛行機内はほぼ満席。すぐ近くに2歳くらいの赤ん坊を連れた女性が座ってた。背は高くて肩があって細くて、ちょっと東洋入ってる顔つき(でも何人だかよくわからない)のモデルっぽいかっちょいい感じの人。んが、いっしょにいる赤ん坊が泣く泣く。見てても泣きのポイントがよくわからん子供で、2度ほどはイスからもろに落ちて泣いてた妥当泣きだったが、ダッコされてニコニコしてたと思ったらいきなり泣きだしたり、メシ食ってて泣いたりと、まあにぎやかというかウルサイヤツだった。でも、コイツが他の赤ん坊を指差して「ベビーベビー」って言ってるのが妙に可愛かったので許す。アンタだろベビーは。
 機内食には大韓お約束のビビンバ。ボールみたいな器に具が入ってて、そこにレトルトご飯とゴマ油とコチュジャンを混ぜて食う。具がちょっと怪しげだったがそこそこウマかった。

・にしても飛行機、あんまり寝れないんすわ。徹夜明けなのに、ちょっとウトウトしては起きて、もんもん…みたいな状態が続くのはもういつものこと。参るけどね。腹や脚は張るしガスっぽくなるし肌は最悪に荒れるし(ゲランのインフライトキットも効き目なしの強情っぷり)、旅行は好きだけど飛行機乗るの、嫌い。飛行機に乗ってる時間は1分でも短くしたいっす。きっとビジネス乗ってるんならここまでは思わないんだろうのう…。飛行機の中って階級、強烈。
 んで、フライト中の映画もだいたい観れてしまう。今回はどっちも日本で公開してない(たぶん)作品で、1本目は「Remenber The Titans」。デンゼル・ワシントンが主演のアメフトもの。60年代終わりくらいの米国南部(たぶん)が舞台で、彼がコーチとして黒人と白人の混成チームを強化するって話。結構マジメに観てしまった。2本目は大学のアイスホッケーチームにチンパンジーが参加して、選手として大活躍する映画(タイトル忘れた)。って大韓、映画はスポーツものばっかか? まあ無難な線ではあるけど。

・10時間くらい乗って、ようやくCharles De Gaulle空港に到着。荷物がなかなか出てこなくて、外に出るのに1時間くらいかかった。例によってブラックな人々からのガンがイテエっす。んで2人が両替するというのでオレも便乗。ワールドキャッシュで下ろせばよかったかな(以降はワールドキャッシュばっかだった)。オペラに向かうRoissyBusに乗ろうとするも、チケット販売機は小銭しか使えない。バス停の能書きに従ってD-11を目指したつもりが全然検討違いで、半周以上余分に乗っていてガックリ。んで、着いたD-11に販売カウンターはあったんだけど、もう販売の人がいない…。しょーがないから手持ちのお金でなんとか! と、販売機にコインを突っ込んでるうちにバスが来てパニクった。で、結局、バスのなかでお札で買えたことが発覚…。さ、先に言ってくれー。
 2連結の長いバスでパリィ市内に向かう。途中脇を通ったカッコイイ建物、なんだろうと思って後で調べたらSt Denisスタジアムだった。ワールドカップやったとこですな。工業地帯みたいな郊外を抜けて、18区に入って、北駅の近くを通ってOpera Garnier前で下車。近くのホテル前でタクシー拾って住所書いた紙を見せて宿泊先へ。ミレニアム仕様のせいか、まだイルミネーションがたくさん残ってて、キラキラしてるとこが多くてなんか嬉しい。

・泊まるホテルはAll Suite Home Plaza Bastille。入口は狭いけど、中に入ると中庭の周りに数棟の建物が。ほへー、こんなんなってるのかーと感心。庭には怪しい彫刻がごろごろしてる。暖かい季節だったら、中庭でお茶したりできそうでいい感じ。泊まるのはゴーギャンA館ってところ。エレベーターはひどく反応が悪くてノロノロ。んで、部屋に入ってビックリ。ジュニアスイートってあるのに、一部屋しかないじゃーん! おーい! キッチン付きで、乗りとしては1Kの広めのアパートって感じ。4人部屋なのでベッドはツインと、あとなんと2段ベッド(笑)。効率いいなあ。まあ広さはこんなもんでしょって感じだけど、たかはしさんとやすえちゃんが明らかにショックを受けてて、ちょっとビビる。どーしょー?
 ともあれ、荷物を適当に広げてからご飯を食べにホテル近所をぶらぶらして、ホテルと同じ通り(Rue Amelot)沿いのスペイン料理屋「BOUZID REBI」に入ってみた。美人めのマダム2人がやってるらしくて、客はうちらだけ。ワタシの頼んだタパス盛り合わせ、味はなかなかだったけど、ちょっと量が多すぎたかな…残してスマンす。ワイン飲んでチップ混みで3人で382フランだった。ヘロヘロになりつつホテルに戻って、熟睡。


1月5日  曇り&晴れ&雨

・8時起床、9時半出発。お昼に予定が入ってるので遠出はNG。とりあえず、ホテルから近いヴォージュ広場に向かってみる。華麗というか…冬の枯れ木の状態じゃあちょっと、雰囲気半減かもね。でも回りのアーケードはギャラリーとか多くて、いい感じ。とりあえずその一角にあるカフェ「Ma Bourgogne」で朝ご飯。カフェクレームとパンオショコラ、どっちもたっぷりの量で旨い。デカイ感じの犬が吠えてるなーと思ってたら、お店の人なのかな? デカいシェバード2匹連れのオバサマが2階に上ってった。

・そのまま広場の右端を抜けて、シュリー館で説明聞いてるツアーご一行を横目に、大通りのRue St-Antoineに抜け。道を渡ったとこにある八百屋をひやかし(たかはしさんオレンジ、というかオレンジとミカンの合いの子の“Clemantine”を購入)、スーパーMONOPRIXでメモ帖買って、また通りを渡ってRue De Turenneに入り、マレ地区をブラブラ。SEQUOIAってカバン屋で買おうかどうしようか、ちょっと悩む。可愛かったけど普段使いには小さいのでとりあえず保留。カジュアル服とインテリア小物系が多いBENSIMON、相方に良さそうだなあ。靴のKaliste、かっちょいい靴ばっかだけど今日の格好じゃ入りにくい。Plain Sud、おねーさま方コワすぎ。とかいろいろ入ったり出たりしてるうちに、移動しなきゃならない時間になってる! 大急ぎでメトロのSt Paul駅から乗り込み、St-Germain des-Pres駅へ移動。4番と11番間違えてたのがやすえちゃん指摘で発覚。感謝ー!

・でサンジェルマンのRue Guisardeにあるブラッセリー「FERNAND」で、たかはしさん友人のMさんカップルと5人で昼ご飯。12時ちょい過ぎに入って、お店を出てたのは14時半過ぎ。本格的に混み出したのは13時以降だったから、これくらいがお昼で普通なのかな。お店回転させようって感じじゃないんだねえ。ゆーったりしたご飯で、ウシの煮込みのブフ・ブルギニヨンもデザートのタルトタタンも美味しかった。お店のおねーさんたちも美人で感じよくって、和みメシー。夜も行ってみたいとこだった。でも、チップ払ってない気がするのよね…スマン。

・んでMさんカップルと別れ、St-Germain des-Pres教会とSaint-Sulpice教会をざっくり見学。どっちも内装はそんなに修復してない感じで、こっちと比べるとノートルダムってリキ入ってんだなあと、変なとこに感心した。ま、この2つのが全然小ぶり&新しい(っても300年とか前?)ものではあるんだけど。それから服のお店を見たり雑貨屋見たり、デプレ近辺をブラブラしながら、デパートのボンマルシェへ。とりあえずトイレに行こうと思ったら、トイレがなかなか見つからなくって焦った。結局最上階の隅のほうにあって、トイレ回りはソファーとか完備。謎っす。今日から合流するジリさんが来る前にはホテルに戻ってようってことで、ここらへんで帰っとくかと16時くらいにメトロへ。バスチーユに着いたら雨が降ってて、やすえちゃんの傘に入れてもらってホテルまで。

・んでジリさんから「水買っといて」指令が出ていたので、ホテルの近くの「Shopi」ってスーパーで水のボトルやコーヒー、お茶などを購入。ここの店内放送、シュピシュピシュピ〜♪って歌ってて妙に可愛い。キッチン付きだと、部屋でちょっとしたお茶を飲みやすいのが嬉しい。そろそろ着く頃の時間になったのと、ホテルのフロントで揉めないように、ホテルのロビーで待機。しばらくして、無事に後発隊のジリさんと合流。彼女の部屋を見た感想「まあこんなもんでしょ」で、ちょっと安心(笑)。

・ちょっとしてから外にご飯へ。ホテルの近くに「Le Camelot」ってレストランがあって人気店らしいんだが、聞くだけ聞いてみよう…と空きを聞いたら案の定断られた。そのハス向かいのビストロも人気らしいので行ってみようとしたけど、たかはしさんが定食じゃキツイかもってことで、第3の候補、クスクス屋へ。Blvd Beaumarchais沿いの「Tizi」ってとこ。入ってみたら実は普通のブラッセリーに+クスクスって感じのとこだった。店のオッチャン、異様に気がよくて笑えた。ここで「Voila〜!」の使い方を学んだような気が(笑)。クスクスは美味しかったけど、でも量がスゴイ! 結局半分近く残して、お持ちかえりできるか聞いたらOKってことで、アイスの空き容器にギッチリ詰めてくれた。もう腹パンパン状態で、お腹をさすりながら就寝。あ、この日から毎日ベッド決めジャンケンを敢行。2段ベッドの上段(気をつけないと起きた時にアタマをぶつける、&ベッドを荷物置き場にできないっつーデメリットあり)に誰が寝るかで毎日ジャンケン。でも結局、最終日までずっとたかはしさんだった…(笑)。


1月6日  晴れ&曇り

・8時ちょっと前に目が覚めた。やすえちゃんが風邪らしい、と言ってて、それ聞いて一同起床。とりあえず仕度をして、またヴォージュ広場のそばを抜けつつ、Rue Francs BourgeoisからRue Des Archivesに入って、ベルギーパンの有名店という「Le Pain Quotidien」で朝ご飯。パン盛り合わせと各種ジャム&ペースト、それに飲み物でボリュームたっぷり。ナッツとかミルクとか、ペースト類の味比べができて楽しい朝メシなり。ここでやすえちゃんがホテルに戻って休んでるってことで別れることに。んで、残り3人でポンピドゥー…に行く前に、ジリさんたかはしさんは同じ通りのビーズ屋へ。私は同じ通りの本屋をチェック。雑誌+本で買いやすい感じで、相方土産にバッチリの1冊を見つけたので帰りに寄ってくこと決定。あ、自転車乗ってる警官を発見して(ちゃんと走り屋仕様で、とんがりメットを被ってる)、写真撮っていいかって尋ねたら断られた、そーいえば。後でこっそり撮ったけど。あとインベーダーくんを発見したり。

・んで、待望のポンピドゥー! 前回・1999年秋に行った時はどこもかしこもスカートかぶりで、ニキの噴水までキレイさっぱりなくなってて、すげえ悲しかったポンピドゥー。が、今回はもうバッチリっすよ!
 まずはニキ噴水そばで記念撮影(お約束)。噴水、動くの待とうかと思ったけど、寒いのと早く中を見たいので断念。クロークに預けた荷物の中にたかはしさんのチケットが入っててまた出したりというアクシデントはあったものの、とりあえずスムーズに国立近代美術館へ。パイプの中をエスカレーターで登ってくの、気持ちようございますな。んで中は、1900年代アタマからついこないだくらいまで、ファインアートだけでなくビデオものからインスタレーションから建築・工芸も含めて、ずぉ〜〜〜っと観ていけちゃう。もう口あんぐり、質・量バッチリ。パンフがスペイン語のしかなかったけど、各部屋入口にある、その部屋のテーマと作品を説明してるボード(各国語対応で、これを持って見て回り、部屋を出るとき返す仕組み)が親切な作りで、これ読むのも結構楽しい。キリないっすわ、マジ。絵の前でほへーっとか言ったりニヤニヤしたりして、かなり気持ち悪い見学者になってたのでは…>オレ。途中2階のカフェ(コスト系? 角砂糖がコストのだった)で一息いれて、もっかい上に。ポップアート以降のアイディア一発ものは完璧に好き嫌いだけで見てるんだけど、それでも他の2人には大幅に遅れをとってたらしい。最上階ではミレニアム記念の特別展らしきものをやってて(ポスターが村上隆の巨乳娘)、Mariko Moriの御殿を3Dメガネつけて見たりした。あとで聞いたら別のチケットが必要だったらしいけど入れたのはナゼだったんだろー。詣で記念として、パンフと友人&相方へのポストカードを購入した。
 美術館で観るのは好きだけど、観ててマジで幸せな気持ちになるのって結構珍しい。いいわーっと思うと同時にぐったりしてるのが普通なんだけど、今回はうおお次もある!(驚) もっとある!(喜)、楽しぇーっ!って感じで、観ても観てもまだ観たいっす! の、観賞ハイ状態。自分でも珍しい状態でおもしろかった。結局建築関連とビデオアートは全部すっ飛ばして(細かいモデルとか、しっかり観たら楽しそうなんだが)、ブランクーシのアトリエも入るの忘れて出てきちゃったので、これは次回の課題ってことで。

・んでポンピドゥーを出て、近くのアートグッズ屋で土産用のTシャツを買って、BHVの裏手にある「CAT MAN」ってカフェで一休み。一見可愛い外見の割に、ソファーがざっくり切れてるわテーブルがたつくわで大丈夫かあ?って感じの店だったけど(日本のヘタレ喫茶に近い)、ガレットがわりかし旨かった。BHVでトイレ借りた(すんげー人だった&トイレは男女の区別があるようなないような…)後、ジリさんが疲れて帰るというので、店内で別れてさっきチェックした本屋へ。「Hentai」「Geisha」っちゅータイトルのオタク系エロ雑誌と土産本(男性器を描いてるいろんな作品や光景をまとめたミニブック。さっき来た時より減ってたから割と人気なのかも。ていうかここってゲイ本屋?)と情報誌などをまとめ買い。店のにーちゃんに袋ないよと言われたのは、アレは意地悪だったんだろうか…。
 んで、マレを1人でぷらぷら。途中で石鹸屋に入ったり、マリアージュドフレールのすげえ人ごみに驚いたり(向かいに支店?もあるんだけど、どっちも外から見ても人でぎゅーぎゅー。入る気になれんほどだった)、スイスカルチャーセンターという場所で“ゴダールのパリ”的な展示をやってたのでちょっと覗いてみたり(よーわからんかったが…)、体育館みたいなとこで開いてたイスラエル芸術展(即売会? 学生っぽい作品が多かった)を一回りなぞしつつホテルへ。あ、消防車が出てたけど、火事らしい場所は見当たらなかった(ってここらへんの建物って石っぽいけど燃えるのかなあ)。あとBlvd Beaumarchaisで黒人の集団がデモをやってて、ビラをもらった。

・ホテルに戻ったら、やすえちゃんはお休み中。お医者さん呼んだら、いろいろクスリをくれたらしい。こっちのクスリはパッケージがかわいいのう。一息入れてから、30分ほど近所をぷらぷら。近くにあるCirque D'Hiverってサーカス場を眺めて、やっぱ見たいなあ。それから前回、毎日のように通ってたRichard Lenoirの回りを歩いてみたら、前回見つけたけどその後行けなかったフランス版100円ショップを発見。でも閉店後で結局入れなかったけど。あと、室内にあるATMを発見したので(歩道に剥き出しになってるとこでは、どーも下ろすのがはばかられるB級ツーリストなオレ)お金を下ろしてたら、なぜか外に出られなくなった。途方に暮れてたら通りがかりの黒人のアンチャンが開けてくれた。呆れてた。

・ホテルに戻ってたかはしさんジリさんとバスチーユに向かう。途中のパン屋でバゲット(4.3F、安い!)と公現祭のパイ(紙の王冠が上に乗ってて、切って食べて陶器の小さい人形が入ったところが当たると、その人が王様になれるっつーフランス版王様ゲームができるというもの)を買って、バスチーユのダロワイヨでサラダとクロワッサン、FLOでお惣菜もろもろをゲットして、ホテルの部屋でご飯。キッチン付きなので惣菜あっためるのもオッケーなのは嬉しいなあ。ダロワイヨのクロワッサン、旨かった。FLOのフォアグラ、美味しいような微妙なような? あと名前が不明だけど旨い惣菜はなんだったんだろう。謎。公現祭のパイは、たかはしさんが切ってる段階でナイフの刃に当たってた(笑)。夜、相方と5分ほどICQ。向こうは朝だってさ。

・バスチーユ広場の一角の遊園地に、なんかゴムヒモで乗ってる人を振りまわすような、すごい乗り物があった。豪快だなあ。あとボルビックのCMにジダンが出てた。そーいや前回はテレビでジダンのお誕生日祝ってたなあ。ジダン、大テレだったの思い出した。


1月7日  晴れ

・朝食は昨日買ったバゲットと、やすえちゃんが買ってたインスタントスープ(トマト味。旨し)にヨーグルト。バゲットあっという間に食ってました。10時過ぎに出発。

・んでバスチーユに向かうがてら、Blvd Richard Lenoirの朝市へ。前回夏に来た時はリパブリック広場に向かう方向とバスチーユ方向とで両方やってて、どっちにも行った記憶があるんだけど、今回はやってるところになかなか辿りつかなくってちょっと焦った。バスチーユ側のほうは、実際にはBreguet Sabinの駅のあたりから始まるみたい。相変わらずいいよなー、市場の感じって。生鮮食品&量の多い食品買えないツーリストにはエンが薄いんだけどさ。野菜の見せ方も、きっちり洗って切ってあるところから、泥付きでどさっと置いているところまで、店ごとのポリシーみたいなのがあって面白い。ハーブ屋や各国の新聞売ってるところもあった。

・んでMetroの8番からStrasbourg St-Denisで4番に乗り換えて、Porte de Clignancourtで下車、蚤の市へ向かう。道、大丈夫かなーと思ったけど、着いてマックと道の感じを見たら、だいたい思い出した。バッタ屋エリアを抜けて、蚤の市の本物エリアへ。
 蚤の市っていっても広場にがーっと露店が並んでるのではなく、手前の半分は建物の中に入ってる、いわば常設市場みたいなところ。奥のほうに露店があるってのがここの特徴かな。まずはキレイめのアーケード、Marche Mailassisをざっと流して(トイレがすげーキレイで驚いた。トイレオバサンいるから当然だけど)、Marche Vernaisonで結構長居。んでMarche Paul Bertに行く途中で「寒い&もうよくわからん」という声が出て引き返して、Marche Dauphineとかもちろっと見たって感じ。途中立ち食いスタンドみたいなとこでパニーニを食った。ちゃんとその場で焼いてくれるタイプで旨かった。前回は奥のほうのいわゆる“ゴミの中にもお宝が”エリアがおもしろくて、なかでもそこのデカイ古本屋にむちゃくちゃ長居したんだけど、今回はそこまで行けなかったのがちょっと残念。でも前回あんまり見なかったMarche Vernaisonにコマイ店&モノが多くて面白かった。もっかいじっくり見たいっす。広告用のボードが欲しかったんだけど、値段と折り合いの付く物が見つからなくって、結局見送り。ペンギンのアレックス?とかいうキャラのボードにちょっと惹かれたけど、いかんせんコンディションがなー。難しいっす、古いものは。結局買ったのはステレオ絵葉書のみ。

・んでMetroでChatletからSaint Paulに行って、マレ地区のRosier通りへ。このあたりは日曜日でも店が開いているとこなので、人通りがいっぱい。ユダヤ人街名物のファラフェルをジリさんが買って一口もらう。豆コロッケがうまーい。ボリュームたっぷりで、近くでファラフェル立ち食いしてる人は、みなこぼさないように前かがみになってるのがなんか笑える。ケーキ屋にオマケのようにくっつているカフェでパリブレストを食し、5日に時間切れで入り損ねた服屋に寄って(お、これいいなと手に取ったらタグは「CK」だった…ダメじゃん)、雑貨屋に寄ったりしてホテルに帰還。

・17時過ぎ、やすえちゃんと2人で近くのサーカス場、Cirque D'Hiverに行ってみる。家族連れがたくさん並んでて、とても入れそうにない感じ…。いったん諦めて、Republique広場まで散歩。閉まってるHabitatを覗いてたらホームレスらしき親父に話しかけられてビビッた。30分くらいぷらぷらして、じゃあ戻るかとサーカス場前を通りがかったら、さっきの人ごみがなくなってる。これは!?と入ってみたら、当日券でも全然オッケー、105フランだった。
 案内おばさんにチップを渡して誘導してもらい、3階の最前列で人生初サーカス観賞。劇場は円形で、センターステージの回りを3階建ての客席が取り囲んでる感じ。階段や座席は全部木製で、結構な年季ものみたい。
 内容はたぶん子供向けだと思うんだけど、ピエロと支配人みたいな2人組を狂言回しにして、出し物をどんどんつなげてく構成だった。入ったときはブタやロバを使った演技をやってて、それから力自慢の男女3人組(マッチョな男の上にもう1人の男が乗り、その上にさらにオンナがブリッジしたりする)、リボンの空中ブランコ、1輪車と、どんどん続く続く。途中なぜかお色気ねーさんたちが踊ったりするのは、一緒に来てるお父さんのための配慮なのか? 休憩を挟んでフラフープ(妙にロック調なのが笑えた)や、正統派の空中ブランコ(緊張!)、トラを箱から出したりするヤツ、中国曲技団みたいなのが続いて、最後は登場者全員が出てきてフィナーレだった。てんこ盛り、大満足! 終わったあとにステージのとこに降りてみたら、思ったより小さくてびっくり。マジックだねえ。あとトイレが女性のとこが「D」になってたのは、旅行中たぶんここだけだったな。

・戻って他の2人と合流し、ホテル前のピザ屋でご飯。…パスタ、最悪。ソフト麺以下。もちろん量はモノすごく、食ったあと4時間くらいしても腹にもたれてた。グレイト。

・もたれた腹をさすりながらテレビを見てたら、ドイツ語でサウスパークをやってるのを発見。カートマンをはじめ、キャラの声がぜんぜっん可愛くなかった! テレビと言えばやすえちゃんが話してた“昔TVKでやっていたような音楽番組、でも朝やってる”を発見して、その番組は毎朝見てたような。司会者が女装したりメタルバンドの真似したり、ちょっと日本の深夜番組っぽいバカっぽいノリがナイスだった(ある意味モンティっぽくもあるのかも)。あと「arte」ってチャンネルで、ドイツのニューウェーブシーンを追う、的なドキュメンタリーをやってて、ニナ・ハーゲンがむちゃくちゃ可愛くなっててびっくりした。まるで下北にいる女子のよーだった。対照的にブリクサがタルんだオッサンになっていた…。


1月8日  晴れ

・そういえば昨日は犬をよく見たなあ。蚤の市の店番の必須アイテムかも>犬。

・今日もだいたい8時に起床、9時半ごろ出発。お約束? とりあえずバスチーユからBlvd Henry IVを下って、Blvd Morlandとの交差点にあるカフェ兼ブラセリーで朝飯。たっぷりの量のタルティーヌ・ブレ(バター付き細めのバゲット)とカフェクレーム。駅前喫茶みたいなとこでもパンは旨いのはすげえなあと、朝飯食うたび感心してるような。んでPont de Sullyを渡ってサン・ルイ島に入って、お屋敷街をプラプラ。オリーブオイルショップや雑貨屋っぽいとことか、女性誌のパリ特集にピッタリのとこがぞろぞろ。こんなちっちゃい島でもちゃんと郵便局やホテルはあったりするんだ。しかし、ここに比べるとバスチーユって下町だねえと違いに感心したり。

・んでPont St Louisを渡ってシテ島へ、やってきましたノートルダム! 前回はここもスカート履きだったので、全景見るのは初めて。やっぱカッコいいなあ。ホレボレ。ここ、じっくり外のガーゴイルとか見てると、いろんな表情があってキリがない。作るのに180年かかったってのも頷ける。オレが大工だったら泣いてる、っていうか逃げてるな…。中は覗かないでいいってことで(いいの?)、近辺をちょっとうろつき。ここらへんは観光バスもガンガン来る、完璧な観光地。そーいやバスチーユで観光バスなんて見ないもんなーと、また妙に感心。んで裁判所の敷地内にあるSainte Chapelleへ。裁判所だからか、入口で持ち物検査があった。中でトイレに行ってる間に、やすえちゃんがナンパされてたらしい。

Sainte Chapelle、入場料37フラン。結構高いね、どーする?と相談。お金払って入ったところないからいいんじゃない?ってことで入場決定。薄暗めの1階(ここですげえ不安になった。金払い損か?とか)から、酔っ払いそうな狭い螺旋階段を上ると、うおお! 思わず声が出る絢爛の世界〜! こーんなゴージャスなステンドグラス、初めて見たよ。すげえなー。手に持って見て回れる解説ボードの日本語版と照らしながら、ひたすら上を眺める。いやー、抜けるわー。曼荼羅と通じるものも感じつつ、絵柄1つ1つってよりは全体見てボーっとしてるのが楽しェーっ! なんとも抜ける空間でしたわ。今回の大穴はここだなー。しかし、光の差しこむ方向の手入れは完璧だけど、差込まない暗い側の修復はほとんどやってないの、なんとも合理的っつーか(笑)。せっかくなので館内の絵も含めて、もっと修復マジメにやってくれー。

・んで郵便局に寄るも長蛇の列にめげて諦め、Pont au Changeを渡って右岸に戻ってレアル方面へ。途中ダマール(例の暖かさ番号表示が見つからず、謎)やkookaiに寄るも買うには至らず。Forum des Hallesに入って、とりあえずHabitatへ。広〜い。家具もお手ごろ、日本でも展開してほしい…って、一時あったよねえ。ロゴ同じだし。なんでなくなったんだろ? コンランショップが来たからかなあ。でもパリにもコンランあるぞ? カタログを探すも見つからず(これ、東京に帰ってからABCに置いてあるの見つけて買ってしまった。980円。バカだなーと思いつつも)、お土産用に室内香と香り付きろうそく購入。Petit Bateauとかetamとかもちょこっと流し、この近くに最近できた世界最大(の1つ?)らしいインターネットカフェに行ってみようってことになる。で行ったら、お昼休みとかで入れず…。24hours7daysのその看板はウソかー!

・レアール嫌いのジリさんの「ここらでメシ食うのは嫌」って声で、とりあえずメトロ乗ってTuileries駅で下車。今日も美しーTuileries公園を横目で見つつ、Rue St-Honoreにある有名セレクトショップ、Colletteへ。セールやってるせいかすげえ人。小物の値段はボッタクリだよ…(バッドばつまるグッズに破格の値段が付いてたりとか)。反面靴はセール並のお値段になっててMiuMiuのブーツに惹かれるが、“買うなら行った国のモノ”というオレ旅大原則を唱えてグッと我慢(ヨーロッパなら“地続きならよし”って特例も入れようかしら…)。2階が本格的な服&靴&鞄売り場で、フェンディのバゲットやらがごろごろ。もちろんオレには縁なし(あのバッグに何を入れろというのだ)。
 買えそうなモノないなあと見回してると、中3階のようなところがギャラリーになってて、チャッピーが数体展示されてた。んで中2階はブックコーナーで、「minimix」を置いてたのでラッキ、とゲット。軽く棚を見てたら、例のインベーダー(タイルのインベーダーを建物や路面に勝手に張り付ける、ストリートアート。剥がされたらその場所に「10pt」って描くんだって。剥がされたとこは残念ながら見られなかった)のシール発見。10フラン。安いのでお土産も兼ねて3枚購入…と思ったら、お店のヤサいニイチャンがお釣りがなくて困ってる。面倒だと4枚ゲット。まあ可愛いしな。お会計時、レジの近くにあったフリーペーパーをもらおうとしたら、近くにいた黒人のニイチャンがドサドサくれた。1つでいいよって言ったら、「トモダチ、アゲル」…。どこで覚えたんだ?(笑) あとでよく見たら、インベーダーシールと関係のあるフリペだった。気ィ効かしてくれたのかな。ニイチャン、サンキュー。

・そのままCollette真向かいにある、スッチー御用達とかいう化粧品免税店へ。オレ、萎え萎えで(もともとビオテルムくらいしか買う気なかったし、ビオテルムは化粧カウンターにないし)、同じく萎えってるジリさんと店内で地図とガイド見ながら「これからどーしようかー?」と相談タイム。結構長いことそこにいたような? んでRue St-Honoreをマドレーヌ方面に進んで、途中ヴァンドーム広場を拝み、お金も下ろし、Rue Royaleを曲がって高級げなサロン・ド・テ「Laduree」に到着。おお、確かに白粉っぽい店内っつーか、マダムの嵐! 金持ってそーな親父もいるぞ! そこに混じっていく貧乏臭い日本人女子、キアイは要りますの。クッソーやっぱあの服持ってくりゃ…とか思いつつ、近くの席の金髪ショートでデビッド・ボウイを女にしたようなカッコいいマダムをチェックしつつ、マダム連にガンを飛ばされつつ、名物マカロンを使った創作菓子なぞを食らう。アマ。旨いけど。ジリさんの頼んだショコラが衝撃的に濃くて旨くてびっくり。でもケーキの御供にはできないねえ…アマアマだもの。
 んでやすえちゃん提案で、たかはしさんの荷物を持ちかえってくれることになり、オレも紙類を持ち帰ってもらうことに。スマンす。ここでマドレーヌ残留隊と一度ホテル戻り隊に分かれることになり、オレ&たかはしさんはマドレーヌ隊。戻り隊のジリさんからリーズナブルで旨いチョコ屋の話を聞いとく。

・ホテル戻り隊と夜のメシ屋で待ち合わすことにして、マドレーヌ隊、とりあえずたかはしさん希望のベルギーパン屋の支店へ向かう。途中かっこよさげな万年筆?屋、ディスプレイとかに惚れ惚れするけど、ちょっと敷居高すぎ。Marche St-Honoreの外側、Le Pain Quotidienへ到着、たかはしさんナッツのペースト類を購入。朝飯で食べたので味は保証済みだけど、大きさ的に持て余しそうだなーと私は見送り。そのままMarche(ってもガラスの建物で、インテリアのショールームっぽいとこ)を抜けてRue Danielle Casanovaで左折。マドレーヌに向けて前進。途中でヴァンドーム広場が見えたので、も一度見て拝んどく。野望めらめら。して、またさっきの道に戻り、郵便局が見えたので入ってみる。列もそんなでもないし、葉書出してしまえと。が、局内ポスターにあったタンタンの封筒が欲しい、とか言ったのが運の尽き。探しに行ったオネーサンをカウンターで延々待つハメに。一度全然違うのを持ってきて焦ったが、最終的に絵葉書用切手とタンタンのカードと封筒をゲット。カードはシールもついていて可愛い、拾いもんだな。葉書に切手貼ってウロウロしてたら、局の別の人が声をかけてきて預かってくれた。ありがとう。

・またもとの道(でも名前はRue des Capucinesに変わってる。他の道と交差するたびに名前が変わる変な道)に戻って、コンフォートシューズの店に一瞬寄りつつ、Blvd de la Madeleineを上がってマドレーヌ広場へ。こりゃまた豪快な抜けだー! ひとしきり感心。なーんで街の真ん中にこんな豪快にムダな建物と空間があるんだろう? つくづく不思議で、そこが好きだなー。広場で構成されてる街って、日本にもどこかあるのかなあ? んでマドレーヌ広場の回りって、ホントお土産買うのに不自由しない。っていうかミヤゲ買えよ!って感じの店ばかり。フォションからエディアールからキャビアからトリュフからワインから…キリなし。オレもチョコやら菓子やらをミヤゲ用に購入。この時に買ったMarquise de Sevigneのチョコ、ちょっとだけ家の分も買ったんだけど、後で食べたら超ウマ! お土産用に買ってきた分、マジにあげたくなくなっているのはどーしたもんでしょう。超イヤシンボ状態。今度行ったら絶対自分の分も大量購入じゃ! ミヤゲまみれの途中、短いパッサージュ(ドライフラワー屋が中にあって、パッサージュ全体がバラの香り)で、高級オモチャなどを見てちょっと和んだ。

・んで時間が来たので、ハチミツの店やカシミアの店(カシミヤのアランセーター、値段も手触りも夢の様だったよ…)など覗きつつ、待合せの「Le Roi du Pot au Feu」へ。有名ポトフ屋。数分したらホテル戻り組も合流し、「ポトフだろ?」的なことを聞く店の親父にうんと言ったら、じゃあワイン、とテーブルの上のボトルを示された。最初から置いてあったのな>テーブルワイン。ポトフはスープがまず出てきて、あとで具のほうが皿に山盛りで出てくる2段構え。和み系の味で、美味かったー! でも量は決して少なくはないのだが…。腹パンパンになって気がつけば、近くで1人ご飯の銀髪の老マダム(近所の人?)、ポトフをコナした上にデザートもペロッと食って去って行った…。老いてもコレかい!? さすがー!と妙に感心。後で店内見たら、半分は日本人だったけど(笑)。んでメトロの8番に乗ってホテルに帰還。んでボチボチと荷造り、荷物増えるのを見越して持ってきた黒いナイロンバッグが大活躍。


1月9日 晴れ

・今日も8時あたり起床、9時半あたり出発。例によってBlvd Beaumarchaisのブラセリー兼カフェみたいなとこでプチデジュネコンプレ。青いビンに入ってるオレンジジュースが登場、可愛かった。んで残留組は電車のチケット買いに、たかはしさんは買い物に、オレはとりあえずバスチーユへ。アラブ民族資料館に行こうかと迷ったけど、ゆっくりできないな…と、次のお楽しみに決定。とりあえずFNAC寄る前にひとぶらつき。Rue du Faubourg Saint Antoineをちょっとウロウロして、ゴルチェのアトリエを発見。んで偶然見つけた古っちいパッサージュ(たぶんdu Chantier)は、家具工房らしいところが並んでた。そのままRue du Charentonを歩いて(かっちょいい家具屋が多い通りだった。一度じっくり見てえ)バスチーユ広場に戻って、オペラ・バスチーユ地下のFNACへ。最初はどこに何があるやら…?だったけど、要は日本のレコ屋が邦楽洋楽あるのと一緒じゃんと思ったら、急に店内の配置がわかりやすくなったのが不思議。相方からのリクエスト、コレット・マニをとりあえず確保し、もう1つのシャンター・グリムは発見できず。んでオレ選択でパスカル・コムラードのサントラと謎のTeteとかいうグループをジャケ買い。レジでフリーペーパー「LYLO」をもらった。

・んでホテルに戻る途中、FranPrixってスーパーに寄ってみたが、特に得るものなし。ついでに、とやはり戻る途中のレコード屋(新品も中古もLPもCDもあり)のショーウィンドウ(CDが飾ってある)を見てみたら、さっき買った新譜がFNACよりも安い…。ショックを飲み込みつつ店内に入る(店先に「ローラーブレード入店不可」の張り紙あり。仏語で)。うーん、どこに何があるのかさっぱりわからん。年食った親父に尋ねてみてもピンと来てない様子。紙を見せたら、コレか!と、グリム童話の朗読CDらしきものを出してくれたが…たぶんベツモノ。他にも子供の唄のCDとかいくつか見せてくれたけど、結局買わずに礼を言って出てきた。もっと早くここ見ればよかったかな。まだちょっと時間があったので、また別のスーパーSHOPIに寄って、でもレジが混んでて諦め、コーヒーのカップ自販機があったのでカプチーノを買って飲みながら部屋に戻った。半分くらい飲んだらマドラーが埋まってるのを発見して驚いたけど、味はまあまあ。  んで残留組がなかなか戻ってこないので気にしてたら、電車のチケット買いにモンパルナスまで行くハメになってたらしい。チェックアウトしたら、電話代が思ったよりかかっててビックリ。1回ナンボの定額制かと思ってたら従量制だった。んでタクシーでモンパルナスに移動する残留組の2人を見送って、荷物をホテルに預けて、たかはしさんと2人で出発。12時半くらい。

・メトロの1番、Champs-Elysees Clemenceauで下車。後から思えばConcordeでもよかったかな。パリはもちろん海外初めてのたかはしさんに、この界隈を一度見てもらうのもよいだろと思ったので。相変わらず抜群の抜けの良さに、ホレボレ。オベリスクの向こうに観覧車があって、すっげえ勢いで回ってた(アレでどうやって乗り降りするんだろう?)。シャンゼリゼを凱旋門方向に歩きながら、現金手持ちが少ないたかはしさん用に両替所を探す。銀行はあるけど両替がなかったり、トーマスクックのはレート悪すぎたりで難航。途中MONOPRIXでチョコやスタルクのオーガニックフード、前回ここで買って妙に気に入ったパンツなどを購入。結局銀行は見つかったけど昼休みで窓口閉まったので、とりあえずメシを食った後に再訪することに。Cafe de Romainっていう大衆チェーン店。味はまあ、値段並みって感じだったけど、店の姉さんがムダに明るくていい感じだった。んで両替所で無事お金を替えて(私もATMでちょい下ろし)、たかはしさんはSWATCHで替えベルト購入、ついでSephoraにも寄ってざっくり見物。日本進出した今はそれほどの感動はないものの、やっぱあの香りモノの量には圧倒されるー。オリジナルのスキンケアや、アルマーニの化粧品にちょっと惹かれたが買うにはいたらず。

・ほいでメトロの9番でChaussee D'Antin La Fayetteへ。お約束といえるギャララファ詣で、買いに走るためたかはしさんと分かれて館内をウロウロ。ついでに自分の服も…と思ってたけど、目当ての婦人服フロアはセール前でモノが少なく、しかも改装中でなくなってる店、多数。ガッカリ。しゃあない、と実家への土産買いに専念。ポイントは“軽くて小さい”。姉妹にはアガタのピアス、母にはロンシャンのバッグ、父には筆記用具など、安直な攻めだが今回低予算だしまあいいか、と。10%オフクーポン使いまくったけど、それですげー待たされたところもあったからよし悪しかもなあ。
 たかはしさんと合流したらお約束で荷物が増えてたけど、バッグが見つからないと言うのにキレてカバン売り場にドカドカ。あるじゃーん!(笑)。あの荷物持って空港ウロウロするのはヤバいもの。んでホテルに戻って(一駅歩いてメトロの8番に乗ったつもりが9番に乗ってて慌てた)、荷物ピックアップしてオペラまでタクシー移動して(降りる時にたかはしさんが財布落としたのに2人とも気付かず、運チャンに指摘されてビックリ。マジびびった。いい運チャンでよかった〜)、Roissy Busで空港へ向かった。

・デタックスは混んでたけど、韓国人団体がいなくなったらダーレもいなくなった。ソウルが雪で2時間ほど出発が遅れるってことで、埋め合わせ?に軽食クーポンをもらった。外の売店でちょこっと雑誌などを買って空港内へ。免税店をウロウロし、ようやくビオテルムが安い値段で売ってたので購入。カフェテリアに行ったら、軽食クーポンのおかげで大混雑。私が持ってたデカいオレンジジュースはダメって言われたけど、ドサクサに紛れて持ってきてしまった。席がないので外のベンチでサンドイッチとジュース。ノドが乾いてたのと、パリ最後のカフェクレームを!と、後でカフェクレームも飲む。飛行機は結局23時ごろ出発。

・飛行機内は例によって眠れず。機内食でまたもビビンバ登場、ってことはソウルから持ってきてるのか…?(どうやらそうみたい。フランス製作の機内食が後から出てきた)韓国の人も結構ビビンバ頼んでるなあ。そんなもんなんだろーか。例によって映画もバッチリ鑑賞、1本はキルステン・ダンスト主演のチアガールもの。つくづく大韓ってスポーツもの好きだねえ。ライバル役の黒人チアリーダーの子がかっこよかった。2本目は「ファンタジア2000」。さすがに途中で眠くなったので寝ようとするが、どーもイスに当たるウナジのところが痒くて寝つけない。結局テーブルに突っ伏すようにして1時間ほど寝たら腰は痛くなったが結構元気にはなった。

・2時間遅れで出発したのにソウルには1時間遅れで到着。これで乗り継ぎも大丈夫だーと思ってたら、乗り継ぎ便が定刻より1時間以上遅れて出発しやがった。相方が空港に来るのに大丈夫かなー?と思ってたらヤツも遅れてて、飛行機から降りた瞬間に電話が来たっていうナイスタイミングぶりだった(笑)。遅刻癖もタマには役に立つ? NEXがもう終わってたので、たかはしさんと3人でリムジンバスで新宿へ。リムジンのチケットのことでカウンターで大揉めしてる人達がいた。結局新宿に着いたのは24時近く、家に着いたら翌日になってた。お疲れさまっした!