【未来占い】 extra
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会えて嬉しい
会えて嬉しい
全身が喜んでいる
気持ちも全部
嬉しいって叫んでる
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時間が止まってる。
そんな感じに、毛利を抱き締め続けてたら。
不意に、背中をドンと拳で叩かれた。
「あ? ナンだよ?」
「放せ」
「ナンでだよ?」
「周りを見ろ」
ずっと、毛利の髪に顔を埋めてたから気付かなかった。
周りのヤツらが、皆して俺達の姿に集中してたコトに。
「別にイーじゃねえかよ、気にしなくたってよ」
「馬鹿者、気にするわ」
そういう毛利の耳は、顔と一緒で真っ赤で。
確かに、ココにいて、毛利のこんな姿を他のヤツらに見せ続けんのもなあ。
「なあ、毛利は今ドコに住んでんだ?」
「我は…」
素直に答えてくれた住所は、大学から近いけど。
俺んトコの方が近い。オマケに一人暮らしだし。
なら、これからの行動はひとつだよな。
「なあ、逃げんなよ?」
「何を今更」
「逃げようとしたら、担いでくからな」
「この阿呆っ」
口は悪いが、表情は真っ赤。
あー可愛いじゃねえか。
俺は毛利の手をギュッと握って、毛利をその場から連れ出した。
もお逃がさねえ。
絶対に、だ。
ココで会ったが、だって。
これからの今を毛利と2人、俺は歩いてく。
そう決めた。
決めたからな、毛利。
これ以上は我慢しねえ、と。
俺ん家に連れ込んだ毛利を文句を言う前に、抱き締める。
部屋の鍵だけは、忘れずに掛けてな。
「長曾我部っ」
俺がナニをするか察した毛利は、さっきより真っ赤っかでよ。
俺の欲に火を点ける。
好きだって気持ちで、一杯になる。
好きな相手を目の前にして、抱き締めて、2人っきりなんだからよ。
するコトはひとつだろうが。
それを毛利も判ってくれたのが、嬉しくってよ。
顔がニヤけるのが止まんねえよ。
「す、少しは待たぬか」
「少しも待てねえよ、待つ気ねえからな、毛利」
毛利の両頬を掌で、包んで持ち上げる。
綺麗に真っ赤に染まった表情。
真っ直ぐに俺を見てくれてる眸。
ナニか言いたそうで言えなくなってる戦慄いてる唇。
それに。
懐かしさ、新鮮さを感じながら。
俺は、毛利に想いを込めたキスをした。
絶対に、離さねえからな…元就。
そう、心に誓いながら。
2013.09.07 back
瀬戸内転生話、大学生パロです
BGMはAKBの【恋するフォチュンクッキー】です
オマケのその後の2人です
これでホントの終わりです