【本当の気持ち】 G


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シーソーゲーム
あっちに傾いて
こったに傾いて
ハラハラドキドキ
そんな風に想い合うのって良いよね

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え?
は?
今、俺の耳は何を聞いた?
聞こえた言葉の意味ってナンだ?
目の前には、益々顔を真っ赤にしてる元就が。
必死になって、俺を見ていた。
ぎゅうっと俺の服の袖を握ってる。
今にも卒倒しそうなカンジで、ふわふわしてる。

「元就?」
「………駄目、なのか…元親」

切ない声で、震える唇で。
俺を呼ぶ。
元就がこんな風に、俺を呼ぶなんて。
そっちに驚いてる。
年下の幼馴染みの、女の子。
隣の家に住んでいて、妹みたいだけど妹じゃねえ子。
ずっと、傍にいた。一番、近いトコにいた。
離れるなんて考えたコトがねえ。
きっと、これからもだ。

「元親…」
「ダメなワケねえだろ」

頭を撫でてやろうとしたけど、止めた。
ナンか、それは今の元就には出来ねえ。
小さいだけの、可愛いだけの、そんな風に思ってた元就じゃねえ気がするわ。
だったら、チャンとしてやりてえ。
俺の元就の為に。
けど、ま、その前にな。

「も、元親?」
「ほら、大人しくな」

元就の身体を俺の膝の上に乗せて、顔を上げさせる。
白くて、小さな顔。
整い過ぎて、冷たい印象を持たれるらしいけどよ。
俺の前では、いつも表情が豊かに笑ったり怒ったりしてくれる。
それは俺だからってコトを俺は知ってる。

ホントに、可愛いな、元就は。

髪を撫でる。
ゆっくりと、目を細めて擽ったいのを我慢してる元就の髪を。
今までにも何度も、何百回も撫でてきた。
けど、今の思ってる気持ちは、初めてのモンだ。
俺の元就に対する…。

掻き分けた髪から出てきたデコにキスをする。
元就の目頭が、ビクッとするのが楽しい。
次に、頬。
あっ、て小さな声が上がるのが楽しい。
そんで鼻先をくっつけあって、目を合わせて。
俺は元就を呼んだ。

「好きだぞ、元就」
「我も」

元就の一生懸命の告白をした唇に。
俺はキスをする。
幼馴染みじゃねえ、恋人へのキスをした。





2013.11.03
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瀬戸内:現パロ、大学生アニキと中学生ナリちゃんです
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