曼珠沙華【1】




この話は不定期連載となります
書き上がり次第順次アップします
この話は【TIKU8I同盟】の盟友お二人に捧げます



by 遙か



外から扉が開かれて、閉じられる。
足音はひとつ。
重く…けれど、力強い足取りで。
部屋の中を一直線に、歩いて行き。
壁際のベッドの前で、止まると。
ドサリと、落下の音が響いた。
一瞬。
ベッドの上から、くぐもった呻き声と。
身動いた軋む音が、聞こえてきた。
部屋の明かりは、光々としており。
狭い部屋の隅々まで、照らしていた。

「八戒…」

ベッドの脇に立って、今、自分の肩から。
ベッドへと落とした、人物の名前を呼んだ男は。
悟浄、といった。

「八戒」

もう一度、呼ばれても返事はなく。
意識が無いのが、判る。
閉じられている眸は、開く気配が全く無かった。

「…八戒」

それでも悟浄はかまわずに、唇が触れそうな所まで。
顔を近付け、淡々と喋り出した。

「判らしてやっから、お前に」

血の通っている頬を一撫でして。
悟浄は、無邪気に笑った。

「イイコだもんな、ホントは」

そう言って、悟浄はきっちりと留められている八戒のシャツの。
1番目のボタンを器用に、外し始めた。
プチンと、可愛らしい音を立てさせて。

シャツの前を開くと、鳩尾に。
八戒の意識を失わせた、赤い痕がくっきりと付いていた。
付けた張本人の悟浄は、それを無視して。
下肢の衣服を素早く剥いで、八戒の躯を俯せにし。
用意しておいた赤のロープを八戒の胸へと回し。
手首をクロス状に、高い位置で縛りあげた。
きつく。
決して、自力で解く事の出来ないように。

もう一度、八戒を仰向けにして。
悟浄は、両脇へと手を差し込み。
ベッドヘッドに凭れ掛かるように、悟浄は八戒の躯を持ち上げた。
安定を取る為に、脚を大きく広げさせ。
腰に枕を宛て、秘部が丸見えになるように。
悟浄は八戒の位置を決めた。

まだ、首がガクリと下がり。
顔は隠れているが、胸へと掛けた赤いロープが。
白い肌に軽く食い込み、その間にある2つの小さな乳首を。
際立たせていた。

自分の好みに八戒を固定した悟浄は。
暫く、その姿を凝視してから。
唇を舐め、ほくそ笑んだ。

紅い眸に、歓喜と狂気を絡ませて。



【続】



モドル