Happy Days



by 遙か



何か
しでかすのは いつもの事
被害甚大 近所迷惑
だから 水際で止めるのが 一番ってのは
身をもって知っている

知りたくもなかったってのに…

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ふぃ〜、終わった。
下界への討伐から帰って来て。
何だかんだとの事後処理を片付けて。
明日の休みを嫌味な上司から、もぎ取って。
自分の部屋に戻って来れたのは、夜中だった。

かーなーり、疲労も溜まっている。
風呂に入って、直ぐ寝ちまおう、と俺は。
最後の力をふりしぼって、風呂を済ませ。
久々の、自分のベッドへと倒れ込んだ。

「みぎゃっ!」

へ? ネ、ネコか?
けど、何でネコが?

「…痛い、です〜捲簾。」

あ? 何だ、天蓬か。
コイツ、又、俺のベッドで寝てたな。
暗闇の中から、聞き覚えのある天蓬の声に。
俺は、毛布の中に潜り込んだ。

「ただいま。」
「お帰りなさいv」

擦り寄ってくる身体を抱き締める。
途端、天蓬の匂いが鼻孔を擽る。
帰って来たんだなあと、思いつつ。
睡魔に、俺はブラックアウトした……。

「捲簾…あの……。」

天蓬が何か言っているのを聞き取れずに。


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……………ん〜〜。
先ずは、眠りの一番深いトコから。
重い瞼を持ち上げた。

……何時だろーねぇ…朝…昼か?
ぶ厚い遮光カーテンのおかげで。
部屋ん中は、暗いんで判らない、な。
けど、まだ起きる気もないし、休みなんだし。
もう少し寝ておこうと、ゴロンと寝返りをうった。

ふにゃ。
ん? 何だ、この感触?
んーーー、あっ! 天蓬か。
そういや、昨日からいたものな。
そっか、そうか。

目を瞑ったまま、手探りで天蓬の躰を探す。
見つかったので、そのまま持ってきて。
俺は、自分の胸んトコに抱き寄せた。

一寸やそっとじゃ、コイツは目を覚まさないから。
もう一回、天蓬と一緒に惰眠を貪ろうと。
ぎゅっと、抱き締めた。

ふにゃ、ふにゃあ〜。
? …何か、変だ。絶対、変だ!
骨と皮の天蓬に、こんな柔らかい部分がそうそうある筈がない!

だが…だが、この俺の掌でも余る程の大きさのまあるくて。
ぷにぷに、してるものは……。
半分、寝呆けつつも暫くそれを揉んでみていると。
ハッと、思い当たる事があって。
俺は手を止めた。

これは…この物体の名称…は。
……もしかすると『女の胸』…か…。

俺は、バチッと目を開けた。
見覚えのある、手入れをしなくても絹の様な髪は、天蓬のモノ。
じゃ、じゃ、これは一体何なんだ!

うっわあーーーっ!

理解不能。思考ショート寸前。パニック最高潮!!
そこへ。

「捲簾?」

固まりかけてる俺をくぐもった声が、呼んだ。

「おはよーございますv」

毛布の中から、スラリと出てきたのは。
確かに、天蓬だった。
見間違え様の無い、俺の恋人の天蓬の顔をマジマジと見つめ。
ゆっくりと、視線をおとすと。

細い首。華奢な肩。抜ける様な白い肌。
…見事な2つのEカップ。

「お帰りなさいv 遠征お疲れ様でしたv」

ニコリと笑う、眼鏡を掛けていない顔は。
美人は美人だが、ロリっぽくなっている様な。

「どーしたんですか、捲簾。変な顔して?」
「天蓬、聞きたい事がある。」
「はい、何でしょう?」
「お前、何か変なモン食ったか、飲んだりしてねーか?」
「変なものって…。
 あっ、そう言えば昨日の夜、
菩薩から秘蔵のお酒というものを振る舞って貰いましたv」

それだ。…あのおばさん…又、暇してんだな。
俺は無言で、天蓬の両方の手を取り。
天蓬自身の胸へと、フカッと当てさせた。

ッ! ―――――!!!!!

元帥の声無き悲鳴。
こんな状況は、二度と無いかもしれないなあと、思いつつ。
気を失って、その場に崩れた天蓬の下の方の状況を。
毛布を捲って、確認した。
よしよし…ん、OKv

と、いうか。
何時までもあるのかが、判らないからな。
早く、シテおいた方がいいよな、と。
俺は、天蓬に。
目覚める為の濃厚なキスを、ひとつ―――



2004.11.04  UP



☆ コメント ★


一堂さまに、捧げますvv

サイトの相互リンクの
お礼に私からリクエスを
頂いて書いたお話です

甘イチャな捲天vv
わーいv と
喜んだのはいいのですが
調子に乗り捲りが
ありあり……(汗)
どうするんだろう
これから…
捲簾、脳天気過ぎ(乾笑)


では、慎んで贈らせて
下さいませvv




モドル