サクラサクラ


作:遙か



結婚式が終了して。
その後の旅行も終わって。
悟浄と二人で暮らすマンションへ、帰って来て。
一日、荷物の整理をして。
今日からが、それぞれの職場に復帰する日を迎えました。
ずっと。
バタバタしていたから。
気付くのが遅くなってしまったけど。
朝。
目を覚ましたら、目の前に悟浄がいて。
当り前なのだけど、一緒のベッドで寝ていて。
僕は、びっくりしてしまった。

今日から、以前の日常生活に戻るのだけど。
そう。
一人ではないんですよね。

それを意識してしまって…。
戸惑ってしまうのだけど。
それがとても嬉しくて。

悟浄と結婚したのだと、実感が出来たことが。
何だか、とても嬉しくて……。
まだ、寝ている悟浄の額のそっとキスをおくった。



2001.4.18 UP