星に願いを



by 遙か



無神論者が、祈る。
滑稽な、図。

でも。
それは些細な事で。
気に、ならないのです。
僕にとって。
何より大切なのは。
悟浄。
貴方だけ、だから。



何かをお祝いをする。
それは、今までの僕に、一番縁のない事でした。
クリスマス。
街中が、光と雰囲気に大喜びして、誰もがはしゃぐ行事も。
僕には、別世界の鏡を覗く様な世界で。
関心もありませんでした。

それが、今年は。
悟浄と一緒にと言うだけで、全て一新されてしまっていました。


悟浄が、僕に贈ってくれた、クリスマス・プレゼント。
嬉しいとか、のレベルではありませんでした。
悟浄を想う事。
悟浄に想われている、僕。
想い、想われる気持ち。
それらが、一度に押し寄せて来て。
僕は、気持ちを表現する術を見失ってしまう程でした。

どうして、こんなに悟浄は優しいのでしょうか。
どうして、こんな僕を大事にしてくれるのでしょうか。
どうして、こんなに幸せなのでしょうか――僕は。

……なんてね。
ちゃんと、分かっているんですけどね。
答は全部、悟浄が僕にくれるものの中にって事が。



躯が、痛んでもかまいません。
悟浄を感じる事が出来る、この行為が。
僕は、とても好きなんですもの。

悟浄の、紅い瞳が好きです。
悟浄の、長く伸びた紅い髪が好きです。
堅い肩、堅い腕も。
広くて、安心する、悟浄の背中も。
素肌で触れ合い、熱を帯びて、抱き合う事も。
その、貴方の全てが。
僕は、好きです。…好きなんです。

言葉と。
躯と。
心を結ぶ。

誰ともでも、出来ない。
貴方としか、出来ない。
――したく、ない。

悟浄。
貴方を愛しています。
いつまでも、この手を繋いでいたいと。
――祈る、以上に。



2001.12.25 UP



★ コメント ☆

はい、いつかのメリークリスマス、八戒ver.です
カキコを読んでいたら、リクエスト下さった方がいましたので
そっかあ、そーだよなって、思って・笑
書きましたv

悟浄ver.自分でも本当に気に入っている話なので
それに沢山の感想を頂けて、嬉しかったです
ありがとうございましたvv

甘えついでに、こちらも感想を頂けると嬉しいにゃv
えへへ(^-^)v


八戒は、本当に悟浄が好きです
多分じゃなく、絶対に、自分自身よりも
悟浄が居て
悟浄が居るから
幸せになれるんだと
思ってます

どうか、いつまでも2人が幸せでありますように