Gファン5月号を読んで…
小学生の感想文かい【笑】
作:遙か
目が覚めた時。
僕は、昔がオーバーラップしてしまった。
過ぎた過去。
今も続いている罪。
それらが、一瞬にして吹き飛ばされてしまう、僕の戒め。
「ご、じょ…う。」
「傷、痛むか、八戒。」
あの時も、こうして、僕を覗き込んでくれた。
今も、覗き込んでくれている。
「悟浄。」
「ん、喉乾いているだろ? 水、呑むか?」
躰は、確かに痛みを訴えています。
けれど、それ以上に心が安堵を甘受し始めています。
やっと、貴方に辿り着けた。
貴方の髪が。
貴方の瞳が。
貴方の声が。
僕の中へと、浸透していく。
「悟浄。」
「何だ。」
手を上げて、悟浄の頬へと触れる。
貴方が幻じゃないと、確かめたくて。
その僕の手に、悟浄の手が重ねられる。
「お帰りなさい、悟浄。」
「ただいま………八戒。」
静かに、悟浄は八戒の傷に障らないようにと。
キスをした。
一つの言葉に込めた、八戒の想いを受け止めて。
2001.4.22 UP
☆コメント☆
シリアスになってしまいました。あら、びっくり。
5月号を買った時、パッと頁を捲った時。
私に一番に飛び込んできたのは、悟浄が「八戒っ。」と叫んでいるシーンでした。
あとは、もうごじょはちシーンしか、目に入っておりませんでした。
ラストの方は素通りしてます、意識の中では【53の方、ごめんなさい・泣】。
ホント、夫婦ですよね、この2人。
悟浄の「いいから、お前は寝てろ。」には、病気の奥さんを心配して、子供の
看病を引き受けている旦那のセリフですよね。うんうん。
