スクランブル・エッグ【3】



この話は不定期連載の形を取ってます
この話は萌え仲間ののぞみ嬢に捧げます


by 遙か


んぎゃあーーーっっっ!!!

シャツを捲り上げたられた途端、天蓬の掌が。
俺の胸にペタンと押し当てられた。

「なんて声、出すんですか。色気もへったくれもありませんね。」

あーのーなーっ、イキナリ氷みてえな手で触られたら。
誰だって、悲鳴上げるだろーが。
しかも、末端冷え性の天蓬の指先の冷たさつーたら。
半端じゃなく、冷てえんだって〜。

「冷たいと、縮んじゃいますか?」

へ? 今、ナンつーた?
縮んじゃう…縮んじゃう…、って一体ナニがよ?
聞くのも怖えけど、もしかして…俺のナニのコトか?

ツーーーーーッと、冷や汗が背中を垂れてった。

「あ、あのさ。」
「はい。」
「縮んじゃうって…ナンのコト?」
「ここの、事です。」

天蓬の人差し指が、ツンと俺の胸を突いた。
あっ…チクビね。よ、良かった〜。

「どこだと、思ったんですか?」
「あ、う、うん。ソコだと思った、俺も。
 気が合うな〜、俺達って。」

上擦った声を誤魔化す為に、にーーーっこりと。
俺は天蓬に笑いかけた。
ヤバッ、じーっと天蓬が俺を見返してくる。
頼む〜、誤魔化されてくれ〜。

「そうですか。僕達、気が合うんですか。」
「そうそう。恋人同士じゃん、気が合って当然だって。」

俺は首を縦に、ブンブンと振って、天蓬に同意した。

「そうですか…そう、ですね。」

お、大丈夫…か。そーして、おいてくれ〜。
ヘタに追求されっと、危ねえ危ねえ。
危険回避危険回避!

「では、気が合うなら良いですよね。」

はい? 天蓬の指先が引っ込んだと思ったら。
天蓬の顔が、俺の胸んトコに近付いてきて。
うっすらと口が開かれて、天蓬の舌の先がペロッと。
俺のチクビを舐めた。

!!!!!
俺は即座にフリーズしたっ。

そんな俺の様子に頓着しねえ天蓬は、子猫がミルクを飲むような仕草で。
ペロペロと、俺のチクビを舐め続けてる。

ヒ〜〜〜〜〜ッッッ!

「あ、本当です。温かくしたら出てきましたよ。」

…そんな、ガキがイーもん発見したみてえに喜ばれても。
さっきと違う危ねえ、ナンだけど。
ヤメてくれって、言えねえ〜。

うわっうわっ。
俺の視線の下で、天蓬が俺のチクビを舐めてる姿。
スッゲっ、クル。
イヤ、キちゃマズイ〜〜〜。

俺は腕をナンとか拘束から外そうと、ジタバタしたが。
縛ってある袖口は、全く緩んでくんなかった。

「悟浄、じっとしてて下さいよ。」

天蓬の顔が上げられ、バチッと視線がぶつかった。
その満足気な舌舐めずりに、俺の目は釘付けだって〜。

「元に戻るかな。」

今度は人差し指と親指で、天蓬は俺のチクビを摘んだ。
指の冷たさと、身体ん中に沸々と溜まり込んでる熱さが逆流してきた。
このまんまじゃ、確実にヤバイ。

「トイレっ!トイレに行かせてくれ、天蓬、頼むっ!」

俺は危険に対する本能で、心の底から叫んだ。



【4】に続く★



モドル