【attention】
このお話は、【草介之微】のI原さまとのチャットから生まれた妄想の産物です。内容はケンテンで襦袢折檻です。
それが大丈夫という強者の方は、先ずI原さまの捲簾ver.をご覧頂いてから、私の書いた天蓬ver.を読んで下さいませ。
愉しんで頂けたら幸いです。
I原さまの捲簾ver.は、こちらv
朱 華
by 遙か
顳がキリキリとします。
視線で、目の前の男を殺せるなら殺したいです。
本気ですからね、僕は。
―――――捲簾大将。
腕を吊されている所為で、全身が痛くて仕方ありません。
自重が掛かっていて、それを回避する術がないのですから。
一体、僕が何をしたって言うんですか。
こんな事になったのは、全て僕の所為だと捲簾は言うのですが。
全くもって、心当たりなどありません。
完全に、濡れ衣です。
それなのに、この仕打ち…あっ。
止め…止めなさいっ。
僕だって、襦袢くらい知っています。
今更、一々説明されなくたって…。
や…止めなさい、と何回言ったら…あ…っ。
…分が悪過ぎます。
悔しい事に、捲簾は僕の身体を知り尽くしているんですから。
耳…首…胸…。
肌の上を滑り落ちてゆく、指の愛撫に。
そこから、じわりと湧いてくる熱に。
身体の内部に植え付けられてある、快楽が頭を擡げてくるのを。
僕は止められません。
ああ、もおっ。
歯噛みしようとも、睨み付けようとも。
捲簾の手が止まる事はなく。
僕の中には、焦りと快感が膨らんでいくばかりです。
けど。
だからと言って、簡単に陥落するなんて。
誰がするものですか。
ひっ!
この根性悪っ!
は、早く…こ、この、紐、解きなさいっ…。
逆流してくる苦しさに耐え切れなくて、頭を振っても無駄で。
一気に荒れ狂ってくる熱が、僕を翻弄しようとします。
この儘、身を委ねてしまえば楽にはなるでしょう。
でも、それは捲簾に屈服する事が前提で。
それだけは、嫌です!
ちょっ、一寸待って下さいっ。
いきなり、何をするんですか。
…調子に乗って…乗り…過ぎ、です。
あとで、覚え……あ、あぁ……。
ガクンと落とされた身体。
その中をドロドロと溶けてゆく意識。
掴まり処の無い不安定さに、ズルズルと引き擦られて。
堕ちて…いくのを止められない。
捲簾のモノを口を開いて、銜えているなんて。
舌を出して、言うが儘に舐めているなんて。
一瞬、噛み切ってやろうかと思ったのですが。
頭を押さえられ、口の奥深くに…。
言葉を封じられ、身体を自由にされ。
捲簾の為すが儘に……。
ふつっ、と意識が、途切れました。
施される愛撫に、不遜な声に、精神が傾いていくのを感じました。
それを。
僕は受け入れてしまいました。
そこからは、捲簾の熱さだけが僕を支配し。
それに、僕は従ってしまいました。
…その方が、今は…。
捲簾……………。
**********
嗚呼、視線で排除出来るなら、今直ぐしたいです!
この僕の上に乗っかってくる恥知らずの軍大将を!
本当に、後で覚えておきなさいね!
絶対に、誤魔化されませんからね!
捲簾!!
2010.04.15 up
モドル