夢一夜
by 遙か
どこまで だったら 許してくれる?
ちょっとずつ 確かめるように
テリトリーに 入り込む
ここまでは 大丈夫
だったら 次は あそこまで
ねえねえ いいでしょ イヤじゃないでしょ
だから
全部 許してくれても
ねえ いいでしょ
普段、ホケーーーッと、しつつも。
隙が無く、油断のならない、八戒が。
唯一、気を抜きまくるのが、sexん時の俺の腕の中。
ぜーんぶ、俺に預けきって、アンアン喘いでくれてんのって。
サイコーに、イー気分。
貞操観念が堅く、俺一人って決めてくれてっから。
その従順さも、ソソるのね。
時間掛けて慣らして、開発してあっから。
もお、その身体ったら、最高級品の涎モン。
で、俺専用で、貸し出し持ち出し、絶対厳禁。
箱に詰めて仕舞っておきてえ位、可愛いーんだなあ。へへ。
「あっ…ぁ、ん。」
さっきから、体面座位で。
ずっと、ヤリっぱなしなもんで、八戒も相当キテる。
これって、顔はよおく見えるし、奥の方までしっかりと入るし。
しかも、八戒がよーーーく動いてくれっから、俺のお気に入りのひとつ。
八戒自身は、滅茶苦茶恥ずかしいらしくて、抵抗する。
ひっくり返ってたって、座ってたって。
大した差はねえと思うのに、イヤがる。
んで、イヤがって余計に自分の状況を把握しちまって。
羞恥心を倍増させちゃって、更にカンジ捲ってる。
つまり、八戒の【イヤ】は、カンジ過ぎての【イヤ】なんだよな。
素直じゃねーてっのも、あるけど。
八戒は、理性を手放すのが、相当恐いみてえんだよ。
元々の性格もあるだろーけど、人から妖怪に変化した経緯が。
結構、トラウマらしい。
何より、自分が信じられなくて、恐いんだよな。
でも、それってさ、泣きべそかいた迷子のガキみてえで。
俺としちゃ、保護欲ソソって、可愛いーんだけどなあ。
おっと、コレはオフレコな。
拗ねて、口きかなくなるからさ。
だから、俺は言葉で伝えるんだよ。
お前が、スキだってさ。
抱き締めて、kissして、sexして。
俺がここまですんのは、お前一人だって教えてやる。
スキでスキで、しょーがねーから。
絶対に離したりしないから、安心しろ。
自分を信じられない分、俺を信じて、乱れ捲っちまえってな。
なーのーで、今晩はもう一つ先の段階に行く予定。
快感に、夢中になってる八戒の両手を後ろへと回し。
用意しておいたバンダナで、その手首を括ってしまう。
「………あ…ごじょう?」
「いーから、気にしないで気持ちイーことに集中してな。」
「…でも…あっ…ん。」
ぐいっと、腰を落させて。
ぐちゃっと、した音をたてさせる。
「ん………あ、ん。」
一旦、意識をそっちへと、気を逸らさせて。
ぐいっと、バンダナを堅くしぼり込んだ。
「ご、じょう…な、にを…。」
質問には答えず、唇を奪う。
深く合わせて、舌を絡ませて。
俺にだけ、集中するよーにしてやる。
少しして、薄目を開けて見てみると。
うっとりと目を閉じて、俺の動きを追っている。
ホーント、可愛いーよなー。
唇を開放し、首を支えてやりながら。
耳朶を甘噛みする。
「…八戒。」
「ん。」
くすぐったくて、でも、カンジちゃうってのを。
耐える表情がイイ。
そのまんま、背中を支えるとゆーより。
逃げられナイよーに、抑え込んで。
俺は、歯でカフスの1つを噛んで、一気に外した。
ビクンと跳ね上がる、八戒の躯。
うっすらと、蔦の模様が、肌に浮き始める・
「ごっ、悟浄っ!」
愉悦を吹き飛ばし、切羽詰まった声と。
今にも泣きそうな顔で、八戒は俺を見た。
「大丈夫、1コ、だけだから。」
「い、一個って……。」
「俺に、任せてればいーんだから、八戒は安心してなって。」
「…ご、じょう。」
カフスを口から出し、掌で大事に受け止め。
ベッドサイドテーブルの真ん中に、大事に置く。
「大丈夫、お前は俺のモンなんだから。」
不安が消せないんだったら、それを埋め尽くす安心をやる。
八戒が欲しがる分より、俺がやりたい分をくれてやる。
だから、俺のモンになってろ―――ずっとな。
白から薄紅色に染まった肌に、薄い碧の蔦が這う。
少しだけ、カフス1つ分だけの妖怪のオーラを増しつつ。
それを抑え込もうとしている、強さと脆さ。
両方を俺に晒け出して、縋ってくる八戒。
「ごじょ…。」
「妖怪のお前も、好きだって。」
安心させる為の、小さなkissをして。
先ずは、顔に浮かんだ紋様に沿って、舐めていく。
頬から、顎から、首から…順々に。
肩からは下は、指先で辿る。
何かいつもより、反応が過剰なのは。
妖怪の方が、感覚が鋭敏だからか?
触ってるだけだってのに、ビクビクしてるし。
支えてないと、崩れ落ちそーだ。
よいしょっと、体勢を整えよーと動いたら。
八戒ん中に挿ってる俺のが、イートコに当たったらしく。
悲鳴を上げて、イッちまった。
そんで、そん時の締め付けも半端じゃなくてさ。
俺まで、強制的にイカされちまった。
……すっげえ、ヨカッタ。
少し、休憩ーっと。
八戒の躯を抱いて、ベッドに横んなった。
横抱きに胸ん中に抱き込み、汗ばんだ髪を撫で付けてやる。
「…ごじょう。」
「ん?」
舌足らずに、甘く掠れている声が、可愛いよなあ〜、マジ。
目を覗き込むと、潤んでるわ、呆けてるわで。
これまた、カワイーったら、ねーの。
「ごじょう。」
「どうした、八戒?」
「…好き、です……あなたが、好き…です。」
「俺も、だよ、八戒。」
あーもー、どーして、こー可愛いんだか。
離せる訳ねーだろ、こんなお前。
「ほら、寝てもいいぜ。」
「―――ぅん。」
俺の言葉に素直に従って、八戒が瞼を閉じる。
寝易い形を整えてやって、毛布で刳るんだ。
八戒の躯の力が自然に抜けて、俺の腕へと重みが掛かる。
それを確認してから、俺も眠ろうと、目を閉じた。
……………まだ、挿ったまんまだけど、いいよな。
……………まだ、くっついていたいからさ、な、八戒。
2002.11.16 UP
★ コメント ★
34000のキリリクです
沙羅さまから頂きました
悟浄が妖怪八戒さんを美味しく頂くお話
勿論、裏で!!
と、楽しく元気なリクを頂いちゃいました・笑
全部、カフスを外したら危ないかなあと、思って
一個だけにしました
だって、理性ぶっとんだ時って保証出来ないかなって・爆笑
では、慎んで捧げさせて頂きます
沙羅さま、ありがとうございましたvv
