嫉 妬

§ 後 §



by 遙か



俺がしゃべってる分。
八戒は、しゃべらなくなっている。
いや、しゃべれなくなっているんだ。

細い、嗚咽。
しゃくりあげる、嬌声。
俺の名前を呼ぶのが、精一杯の風情。

立てさせた白い脚が、震えている。
膝頭を合わせようと、無駄な努力を繰り返しながら。

「…ご、じょ…お……ごじょ…ぉ。」

溜まっていた涙が、ぽろりと流れだす。
丸みのある頬を、伝わっていく。
それを舐め取って、俺は、俺の身体を八戒の脚の間へと入れた。
小さな躰に不似合いの、大きな胸。
俺の手に馴染んでいて、敏感で、柔らかい。
細い腰を掴まえて、そのまま膝の上へと。
向かい合う様に抱き上げ、背中を支える。
脚を大きく開かせ、下肢を密着させた。

「あっ……んん。」

下着越しに、俺の欲望を顕著に知った八戒が。
躰を跳ね上げ、逃げようと藻掻く。
それをせせら笑って、俺は力を込めて。
八戒を抱き潰した。


こうやって。
言葉で、躰で。
八戒を俺は、雁字搦めにする。
それは、俺の権利で。
誰にも、譲らねえ。
三蔵にも、悟空にも――。
――八戒自身にも、だ。

陶酔感な、欲望。
その甘さに、酔いつつ。
俺は、八戒を貪ってゆく。
一欠片も、残さずに。



2001.11.2 UP



◆遙かのCOMMENT◆

長春さん、はい、出来ましたんv
先日、頂いた8コマの前と後ろのお話ですよん
どうじゃろか?
アレを頂いた時は、喜びの絶叫で・笑
SSを書きたい〜と、雄叫びを上げてました
で、出来たのがコレで御座います m(_ _)m

一生懸命、長春さんに合う様に、エロを目指したのですが
合格? 不合格? あはは
では、謹んで捧げさせて頂きますので、ご笑納下さいませねvv



はい、終わりです
如何でしたか〜♪

注・後は各自、お好きに妄想してねvv