俺のにゃんこ。



「あ〜、今日も暑っちーなァ…っ」

もう夕方だというのに、安アパートの扉は照り返す日差しのせいですっかり熱くなっていて。
俺の繊細な手がヤケドしちまいそうだ。
それを堪えて扉を開くと、涼しい風が俺を包んだ。

一人暮らしの俺が留守中にもクーラーを欠かさない理由――それは。
「にゃあv」
俺の帰宅を聴きつけたのか、とてとてと慌てて駆け寄る…俺の子猫のため。
チリンと鈴の音をつれて来ると、足元でゴロゴロと喉を鳴らした。

「ただいま、ハッカイ。…利口にしてたか?」
「にゃんv」

子猫と言っても“おんな”じゃないぜ。
ハッカイは正真正銘、白い毛並みの猫だ。
ついひと月ほど前に、雨の中、捨てられたのか濡れてニャーニャー泣いてたコイツ。
『落し物は交番に』
そんな常識の無い俺は、気付いたら連れて帰ってた(笑)。
ただ…コイツがただの猫じゃないって気付くのに時間は掛からなかったがな。




「……ごじょ…」
お、もうそんな時間か?
何時の間にかもう日は落ちて、太陽の姿はもう無い。
「…おいで。おれの子猫ちゃん」

目の前にいるのは白い肌の少年。
痩せた躰は危うい色香だけを纏っている。
「にゃあ…」
しなやかな腕を前に伸ばすと、チリンと鈴の音が鳴った。

二足歩行を得意としない『彼』。
鈴の下の赤い尖りが俺の目を楽しませてくれる。
「ハッカイ…っ」
「―にゃッ?!」
堪らず腰を抱いて、俺の膝に抱き上げた。

そう…これがハッカイの秘密。
昼間は『普通の猫』だけど、日が落ちると『人間』になる。
最初は俺だってそんなことは在り得ねーと思ったさ。
だけど、拾ったその晩、目の前で白い猫がコイツに変わるのを目の当たりにしちまったら
もうどうしようもないだろう?

だからって普通のオトコノコじゃねぇ。
かなりベタだけど、頭の上にはチョコンと猫耳が。
ツルンとしたお尻には尻尾が。
そして瞳は猫の時と同じ、他には無いような鮮やかな碧。
そんなのが無邪気に俺にじゃれ付いて、顔をペロペロ…なんて、
俺が即日手を出しちまったって…しょうがねえだろ?(いや、んなことネェ?)

んなワケで、今夜も俺の子猫とじゃれ合うべく、
俺は万年床と化した布団に連れ込み、にゃんこの背中に唇を寄せた…。




「…にゃっ…ん…っ…ッ」
相変わらずの敏感肌(笑)。
膝に抱いたまま右手で右の乳首を転がして、左手で可愛いペニスを擦って。
んでもってピクピクさせてる猫耳を舐めてやったら、それだけで今にもイキそう。
あ〜、可愛いったらありゃしねー。
さっきから俺のブツのそばで、猫シッポが真っ直ぐ伸びたりウネウネしたりで
相当感じてるのが判っちまうよな。

「まぁだまだ可愛がってやるからなv」
さっきから挿れて欲しそうに、モジモジと腰を揺らすハッカイに気付いていながら、
意地悪とばかりに焦らし捲ってやる♪

そしたら…。
「―おいっ?!ソレ…ッ!」
浅く腰を浮かしたハッカイが、長いシッポを俺のペニスをなぞらせてきた。
早くしろ、と訴えてるつもりなのか?
「…にゃっ…」
ふわふわの毛並みが俺の唯一敏感な部分を煽る。
半立ちだったソレはすっかり戦闘準備万全にサレちまった。

「―ちっ!余裕なくしちまうだろっ」
そう言った俺は、充血した乳首から手を離し、そのままハッカイの唇に触れさせた。
上唇と下唇の間をなぞる。
『俺の指を舐めろ』という合図。
それに気づいたハッカイは、ピチャピチャと音を立ててそれに舌を這わせ始めた。

「も、いいぞ」
充分湿らせた指をハッカイの口から引き抜く。
もう一方の手でハッカイの細い背をトンと押すと、俺は獣の姿勢を取らせた。
「…にゃあ…っ!」
唾液で濡れた指をハッカイの入り口に触れさせ、
そして突き入れる。
悪戯なシッポがピンと立ち上がんのが面白ぇ。
はじめこそは固く拒むような動きを見せるのに、すぐに指に絡みついてくる。

「あ〜堪んね。もう挿れる」
「――にゃあッ!!」
一気に指を引き抜いたら、ハッカイは電気が走ったみたいに震えた。

腰をガッと掴んで、俺のを宛がう。
「…ゃ…ん…ッ!―――ッ」
狭いトコロを押しのけて、奥まで突っ込む。
ケモノの姿勢は思う様攻められる処がかなりイーよな。

「にゃん…ン…ごじょッ…!ごじょ…イイッ!…イイっ!!」
ハッカイはもう俺の名前と『イイ』しか紡げない。
ハッカイが知ってる数少ない言葉。
俺は激しく腰を揺らしながら、ふといいことを思いついた。

「ハッカイ。…こういうときは…っ『もっと』って言うんだ…ぞっ…」
「…にゃッ…『モット』…っ?」
ハッカイは新しく耳にした言葉を俺に確認するように尋ねた。
「ああ…ッ。ほら…言えよ…っ」

肉のぶつかる音が部屋中に鳴り響く。
それに伴って鈴の音もチリチリ。
「―にゃ…あっ!…ごじょッ!もっとォっ!!」
ハッカイは夢中で腰を振りながら、『もっと』を繰り返す。

「…イイ子だ。じゃあ…もっとしてヤルっ」
俺はニヤと笑うと、グラインドを激しくさせた。




「…ん。もう朝…か」
嵐のように激しい一夜を過ごし、目覚めるともう朝で。
俺の腕の中で眠っていたハッカイは、もとの子猫に戻っていた。

「…にあ…ん」
「おはよ。ハッカイv」
白い子猫は昨夜の情事の名残か、少し気だるそうに顔を拭うと、
俺の口元を舐めてくれる。
その頬が少しだけ赤く見えるのは、俺の気のせい?

朝の光の中で乱れるハッカイって言うのも見てみたいけど…
それは贅沢ってモンだよな♪

ま、今夜もたっぷり可愛がっちゃうから。
覚悟しろよ?…俺のにゃんこv




End



魚住さまのアトガキ

アゲルと言ってたモノと全然違うモンを送りつけてゴメンっす(汗)。
いや、ふと思いついたネタがサクサク出来上がっちゃったんで〜。
しかもトンデモナイねただったので、遙かさんのリクのフリでも
しよっかな〜と企みました(笑)。
勝手にも、遙かさん好きネタだと思ってます(←ホンマに勝手や)。
3万オーバー、おめでとうございますv
例のブツは仕上がり次第、贈らせて頂きますんで…★
イヤーンな内容で…スンマセンっす。
もう逃げますっ!すててててっ!(←逃げた。笑)



遙かのコメント

あーりーがーとーvv
確かに、夜中に読んだ時は真っ赤になったし
どーしてウチの旦那は妻の好みをここまで把握してるのかと
首も捻りましたが・笑
あー、ゴジョの節操ナシ〜
八ちゃんだったら、何でもイイんだなあ〜
涼さんのH〜
趣味丸出しじゃん〜
と、喜んでおります故
感謝を込めて首根っこ掴まえてあげますよ
僕から逃げられると思ってるんですか
くすっ