ARE YOU HAPPY?
どこを見るというのでもなく、視線を走らせる。ふと、目にとまったのは壁に掛けられたカレンダー。一人暮らしの時にはなかった――あっても捲られることのなかったそれは、八戒によって確かな日づけを刻んでいた。
八戒と歩んできた時間。
一緒に食事して、笑って、喧嘩して、仲直りして。
数えられないほどの思い出を共に過ごした恋人は、只今台所で洗い物をしている。
カチャカチャ
ザザァー
一連の作業が終わるまでの音を楽しみながら煙を吐き出した。
緩やかに昇っていく白い気体。
ジリリ・・・という音に視線を下ろすと、煙草が短くなっていて。
灰皿に押し付けると、丁度八戒が戻ってきた。
いつもの微笑を携えながら。
な〜んか、すっげぇ幸せかも
家族と呼べる人がいる、というのは悟浄を安心させる。
それはトラウマのせいだったり、相手のお陰だったり。
八戒がいるから幸せなんだと改めて実感していた。
勝手に、頬が緩む。
「キスしよ」悟浄がそう言うと、八戒はソファへ腰を降ろした。
傍へ寄ってきた悟浄を見上げ、首を傾げる。
悟浄の知っている彼の癖のひとつだ。
「構いませんけど・・・ん、どうしたんですか?急に」
八戒にキスを落としながら、悟浄はゆっくりと体重をかける。
ボスン、と二人分の重みでソファに体が沈んだ。
「幸せだなーって思ってさ」
「理由になってないような気がするんですけど・・・。んん、ごじょ、待ってください。キスだけじゃなかったんですか」
唇を首筋へ移動した悟浄に、八戒は身を捩る。
「だけ、とは言ってなかったろ」
そう言ってもまだ、体が少し強張っている。
ほんの、少しだけ。
多分理由はソファの上だから、だろォな。
と、思う。
だが「好きなんだから、いーじゃん」と本音を込めて耳元で囁けばすぐに力は抜けて。
悟浄は八戒のシャツやらズボンやらを剥がして、白く華奢な体に赤い花を咲かせていった。
一輪々咲かせる毎にビクンと反応して、八戒は嬌声を洩らした。
「あァ、アアアァァァン・・ごじょお・・・!」
胸の突起を口内で転がせば、手の中の八戒が大きくなる。
空いている方の手は、八戒の舌に委ねた。
「早くねぇ?始まったばっかじゃん」
主張しているそれを更に覚醒させながら、悟浄は付け根を抓んだ。
まだ夜は長いんだし、少しは我慢も憶えなくちゃなァ。
自分勝手なことを思いながら、手の動きを、舌の動きを激しくする。
「ン・・ひゃぅ・・・ん。だ・・・れの所為でこ・・・ァふ、なっ・・・たんですか!」
他の誰でもない、悟浄の責任。
八戒の言い分は尤もなのだが。
「俺のせーだけど。ソレ受け入れて、こうしてやると悦ぶのって誰だっけ?」
指を一本ずつ、挿れてやるとビクビクと跳ねてスンゲー声で鳴いて。
「ン、ンン・・・・・・ぼ、くですけどぉん、アァ・・ン、も、ダメで・・す。許して・・・・下さい」
そろそろいいか。
と、ばかりに悟浄は指を引き抜いて八戒を咥えた。
戒めを解いて軽く刺激を与えるだけで、八戒は一気に果てる。
ゴクリ。
わざと音が出るようにして飲み下した。
八戒の顔が朱に染まっている。
いや、もっと前から赤かったかもしれない。
「俺の番、な」
悟浄も服を脱ぎ、暫くの間八戒に身を任せた。
舌の感覚が、八戒の口から漏れる音が、姿が、口に残る苦味が、悟浄の五感一つ一つに届いて。
やべ、もォ限界。
「いくぞ」
「は・・・やく」
一気に貫き、繋がる。
「・・・まだ、いけそう?」
そのままの体勢で、訊ねると。
中がギューっと閉まって。
八戒がコクン、って小さく頷いて。
俺たちは長い長い夜を過ごした。
夜通しはキツかったらしくシャワーを浴びた後すぐに眠ってしまった八戒の髪に悟浄は顔を埋めて、シャンプーの香りを吸い込んだ。
甘さで肺がいっぱいになる。
「やーっぱ幸せだな〜」
溜息のように細く呟いた。
彼を起こしては可哀相だから。
でも口に出して言いたくて。
なぁ、八戒。お前もそう思うだろ?
泉亜沙さまのコメント
すいません。ごめんなさい。私の脳ではこれが精一杯なんです。
もう、消去しちゃってください。
激甘の58を書こうと思ったんですが!
裏物にしようとおもったんですがぁっ!!
中途半端で申し訳ありません。(泣)
もし言い訳させていただけるなら、ひとつだけ。
58で送るの初めてなんです。
別のなら押し付け・・・いえ、もらって頂いたことが何度かあるのですが。
という訳でお許しください。(ヲイ;)
お目汚し、失礼いたしました。
遙かのコメント
泉さまから頂いちゃいましたv
う、わおうっ
これは、棚からぼたもち状態です
激甘で、裏ですよvv
ふふふ
良い物を頂きました
眼福です、幸せです
泉さま、ありがとうございましたvv