ダイビング日記
ダイビングログってのは1本潜る毎に、そのときの深度や透明度、水温そして感想などを書く日記のようなものです。
ダイバーであれば、皆必ず(多分)ダイビングログブックを持っており、潜水する度に書くものです。
でも、感想は中々見せたがらないもんです。
せっかくなので、自分のログをここに公開しますが、実際ログブックに書いてある内容とは若干異なります(こっちの方が内容が多い)。
とりあえず字ばっかで読みづらい・・・水中カメラ欲しいね、やっぱ。でもウン十万とかして高いらしいっす。
番号 | 日付 | ポイント | 潜水データ | 感想 |
1 | 99.8.7 | 西伊豆 田子 瀬の浜 | 最大水深:3.6m 天気:晴れ 水温:27度 |
記念すべき我が人生初の潜水。 でも、実はライセンス取得の為の海洋実習なので、浜のあさ〜いところを移動しているだけ。 何せ初体験なもので、水中でうまくバランスが取れない。で、ばたばたしていたら海底に居たガンガゼ(ウニの一種)にモロに刺さってしまった。痛いかと言われればまあ痛かったのだが、正直なところその夜の宴会で「トゲ抜いてやるよ」と言われて、針やらピンセットやらでほじくられた方がよほど痛かった(T_T) 波瀾のダイビング人生のはじまり。 |
2 | 99.8.8 | 西伊豆 田子 瀬の浜 | 最大水深:6.1m 天気:晴れ 水温:27度 |
昨日に引き続き、洋実習を目的とした潜水。マスククリアーとかレギュレータリカバリなんかの練習をしたのかな。多分したのでしょう。大体これくらいの深度だと耳抜きが必要になってきますね。今日はガンガゼにはやられませんでした。 ちょっと関係ないですが、浮上する時に気をつけなければいけないことの1つに海面の船やボートがあげられます。浮上する時に真上に船やボートがあれば当然ぶつかっちゃうので下手に浮上すると危ないんですねえ(当たり前)。水中だと陸上にいるよりも音の伝わりがいいので、結構スクリュー音なんか聞こえるんですよ。で、今回みたいに深度が浅い場合、スクリュー音が頭上を通過するまで用心しておとなしくしてるわけですが、この音、水中で聞くと不気味なもんで、いつ聞いても嫌なものです。 |
3 | 99.9.4 | 西伊豆 田子 瀬の浜 | 最大水深:5.8m 天気:晴れ 水温:25度 潜水時間:51分 |
海洋実習の最終日。自分が所属するダイビングチームの伝統にのっとり、泳がされました。えーそりゃもーさんざん。 相変わらず浅いのでガンガゼくらいしか見当たらないっす。後は空き缶とか、上履きとか。気楽に潜れるけど、殺風景。 今回で海洋実習は終了!というわけで、晴れてライセンスを手にしたわけです。 |
4 | 99.9.5 | 西伊豆 田子 弁天島 | 最大水深:17.4m 天気:晴れ 水温:22度 潜水時間:37分 |
ダイビングでは講習を目的としない潜水を”FUNダイブ”と呼びます。今回はFUNダイブとしては初です。 初ボートダイブ。初バックロールエントリ。ボートにへりに腰掛けて後ろ向きにドボンとやるあれですな。バックロールは面白いっすよ。いやほんと。 何せ初めてなもんで、いきなり17m行くと圧がすごいっす。耳抜きまくり。でも、魚は多いし、景色は色鮮やか。とはいえども、とりあえず中性浮力も取れずばたばたしてました。かなり必死。 |
5 | 99.9.5 | 西伊豆 田子 沖根 | 最大水深:25m 天気:晴れ 水温:22度 潜水時間:20分 |
”根”ってのは、水中にある大きな岩の事だそうです。今回のスポットは結構沖にあるので潮の流れがありました。まだフィンワークもぱっとしないので、潮に負けそうですが、迷子は嫌だし海面遠いしってなわけで、必死でした。おかげで水中で息が上がり、パニック一歩手前。もう大変。エア吸いまくってしまいました。空気大好き。 とりあえず大物としては”イセエビ”を発見、したことはしたんだけど、何せフラフラになってたもんで、ヒゲしか見えなかったっすよ。でっかいクマノミもいたらしいんだけど、それどころじゃなかったっす。まだまだ必死。 今回の教訓としては、疲れてきたら、とりあえず手近な岩にでもつかまって息を整えることかな。バタバタするとエア消費しちゃうし、パニックになったらまじヤバいっす。 |
6 | 99.9.23 | 西伊豆 田子 弁天島 | 最大水深:25m 天気:くもり雨 水温:26度 潜水時間:22分 |
台風接近なんて話もあって海況が心配だったんだけど、海中はかなりいい感じでした。 割と浅めのポイントなので、小型の魚が多く見かけられます。名前わからないけど、2cmくらいで群れてて真っ青な奴とか、四角いフグっぽい奴とか(すいません今度図鑑買います)。※それぞれスズメダイとハナダイの仲間らしい とりあえず降りたらガンガゼが岩の隙間にいたので、積年の恨みを晴らすべく深度計でつついてみたら、ウニのくせに青白く光る目があって、メンチ切られてしまいました(死語)。これで勝ったと思うなよ!>ガンガゼ イントラが水中で餌まきしてました。わあーっと魚が集まってきて、そりゃー綺麗ですぜ、旦那っ。やっぱ海っていいねえ。 |
7 | 99.9.23 | 西伊豆 田子 沖根 | 最大水深:27.4m 天気:くもり雨 水温:25度 潜水時間:24分 |
因縁の沖根リベンジの巻。 午前中に続いて、いまいちの天気なんだけど、海面は実に穏やか。波一つない。こりゃーOKだべー!、ってなわけでドボンと飛び込んでからが大変だった。とにかく前回以上に潮が速い速い!フィンを動かしてるだけだと全然前にすすみゃしない。とりあえず岩にしがみついて休み休み、水中で呼吸困難もゴメンだしね。 通常ボートダイブだと、アンカーロープってのをたぐって海面−海底間を移動します。今回みたいに潮が速いと、みんなロープにつかまったままこいのぼり状態となるので、はたから見てるとかなり間抜けです。 わりと大型の魚が多かったっす。全身黒いんだけど、尾だけが白い奴とか。小さ目の奴も結構いたんだけど、みんな潮が速いもんで変な向きに泳いでたなあ。 |
8 | 99.9.24 | 西伊豆 田子 瀬の浜 | 最大水深:10.8m 天気:くもり雨 水温:26度 潜水時間:41分 |
海洋実習以来の瀬の浜。今回はボートではなく、ビーチからのエントリ。 瀬の浜は、浜自体が堤防で囲われているので潮もさほど無いし、水深も浅いので楽勝モード。 沖に比べるとちょっと汚れてて、見渡す限り砂地にガンガゼが生えているって感じで、あまり見てくれは良くないんだけど、ブロックなんかが沈めてあって、いろいろな魚が居ます。ミノカサゴとか(触ると危険!)、まさかタイじゃないと思うんだけど赤くて大きめの魚とか。あとは小さいのがたくさんフラフラしてるところです。 ブロックの下にイセエビがいたんだけど発見直後にブロックの下に潜ってしまい、自分はガンガゼに阻まれて目撃を阻止されました。おのれガンガゼ。 |
9 | 99.9.24 | 西伊豆 田子 弁天島 | 最大水深:14..0m 天気:くもり雨 水温:26度 潜水時間:42分 |
今回は大事を取って、割と浅いところをぶらぶらしてみました。 台風の影響か、かなり潮の”うねり”が出てて、ぼやっとしてると持ってかれそうになります。でも、小さな魚の群れを見ながら海中でうねりに身を任せて左右にフラフラゆれているのは中々いいもんです。 何かやたら好奇心旺盛な魚がいて、しきりに顔を見に来るのでよく目が合ってしまいます。金魚ライクな奴なんだけど、いったい何物なのだろうか?岩とかの上で寝そべってるとニ、三匹で顔のまん前にやってきて、じいっとこっちを見てたりして、変な奴。※やはりハナダイの仲間らしい。 海底にウツボなんか居ました。手を出すとちょーヤバいので、やめましょう。チョウチョウウオみたいな奴もいました。 相変わらずイントラは餌撒きをしてます。今回は海底で以前拾った釣り糸と針を使って釣りにチャレンジしてる模様。見てると魚ががんがんかかっています。イントラがとりあえず掛かったそばから手掴みでばしばしはずしてました。入れ食い状態とはこの事ですな。 |
10 | 99.10.16 | 東伊豆 八幡野 ビーチ | 最大水深:14.6m 天気:くもり晴 水温:24度 潜水時間:42分 |
今回の八幡野は初挑戦のポイントです。 田子のビーチなんかにくらべると、浅いわりには色鮮やかなのに驚かされます。まさに極彩色。魚も中型のものが多く見られます。何でも今回はすごい抜けていたらしい。ラッキー!ガンガゼがいないのも個人的に嬉しいっすね。 エントリ後しばらくすると、パーティの一人がいきなりイントラに向かってダッシュしはじめました。どうも、BCの調子が悪いらしい。なんかキャップがはずれてたとかで、エアを入れると全部穴から出てってしまって浮力が得られなかったらしい。これも日頃の行いか、、、ふっ。キャップはBCのポケットに入ってたらしい。大事に至らず何より。 とりあえずエントリポイントからえんえん引っ張ってあるロープに沿ってフラフラ泳いでると、スズメダイがひらひら泳いでます。そして、いよいよ中型魚の登場!イントラはブダイの仲間では?と言ってたけど、黒地に灰色の魚がうろうろしてました。こいつらは草食らしく、岩についている海草や藻をつっついて食ってました。また黄色と青のしましまの魚も発見!キンチャクダイのようです。 なおも泳いでいくと(ビーチなのでひたすら泳ぐ(^^ゞ)、眼前よりみょ〜に額とあごのつきでた奴が一尾ゆうゆうと泳いで来ました。一言でいうなれば「いかりや長介」風。ベラって奴らしい(注:妖怪人間ではない)。なんだか凄く偉そう。しかもデカい。しばらくパーティをじろじろ観察した後どっかいっちまいました。 エントリポイントに割と近いところでは、石の隙間にカニが見られます。良く見ると器用にはさみを交互に口に持っていって何か食ってました。 ちなみに沖のポイントへ出る船は、みんなビーチのポイントの真上を通過していきます。この船の往来が結構激しく、見てると漁船タイプの船がぐわ〜っと真上を通過するところが見えます。なんかSFチックでもあります(なんだそりゃ) |
11 | 99.10.16 | 東伊豆 八幡野 ビーチ | 最大水深:14.1m 天気:晴 水温:24度 潜水時間:45分 |
10月に潜るって言うと、寒いのでは?と思うと思うけど、ウェット着てれば20度強くらいまでは全然OKなのです(ウェットなしだと全然NGです、そりゃ寒い)。そもそも伊豆のあたりは気温より水温のほうが上です。ただ潜ってから地上に戻ると寒いね、やっぱ。でも今回はやたら天気が良かった。昼寝してたら日焼けしちまいました。 ってなわけで、昼食&昼寝をはさんでの2本目。今回も同じくビーチです。今回は話題もりだくさんでした。まず入っていきなり1.5mくらいの巨大ウツボを目撃してしまいました。 八幡野はかなりビーチが盛んなポイントなので、海の中はかなり混雑しています。他のパーティと交錯することもしばしば。魚を追っかけまわしてると迷子になっちゃうかも。そんなこんなでエントリして10分くらいでしょうか?パーティの一人が肩を叩いて俺に謎のメッセージを送ってきました。とりあえずパーティの人数を数えてるので、その時点で一人足らねーべ、ってのは理解できました。しかーし!その後の一連のジェスチャーがさっぱりわからねー!!一生懸命やってたので悪いなーと思いつつも、仕方ないので思いっきり「わからね〜」ジェスチャーを返しました。だってわからんのやもん。(※ちなみに不明の一人はジェスチャー大会をしてた俺らの死角に入ってたらしい)。後で聞いたら不明者の名前をジェスチャーで表現しようとしてたらしい、、、そりゃわからん(T_T) 午前中の1本目にもまして、たくさんの魚がいます!謎のメッセージを送ってきた人がでかい岩のてっぺんで何かしようとしてるので、見にいったらオコゼライクな奴がいます。何せ色が赤藻そっくりなので見分けがつかん。発見した人はおもむろにナイフを取り出すと、オコゼみたいなのをつっつきだしました。俺の方に向けてつっつくなっちゅうのにっ!!オコゼがつられて俺のほうに来るもんで、思わずあとずさってしまいました。しかしながらこのオコゼ、寝ていたのか鈍いのか、つついても逃げもせずほとんど動きませんでした。変な奴。 また、フラフラ漂っていると、左の方に謎の物体を発見!なんかやたらに細長いです。ほとんど棒。最初イカかな?と思ったんだけど、どうも細長いまんま水中を移動している模様。いったい全体奴は何なんだ?!大体まっすぐのまんまどうやって水中を移動しているんだ?!!とパーティと騒いでいたところ、奴は流し目を送りつつゆうゆうと遠ざかっていきましたとさ。(ヘラヤガラとかいうらしい) 海底にごろごろ転がる岩には藻やら昆布やらが多数付着し、その間にいろんな魚がいます。目がいやにクリクリっとしたかわいい奴を発見しました。ハタンポとかいう名前のもようです。形はそこらへんを泳いでる魚と一緒なんだけど、目が大きい。なんかかわいい。 そして今回のダイビング最大のメインイベント(俺にとって)!小魚の大群と遭遇しましたっ!!2〜3cmくらいのたくさんの小魚が、全身の鱗をきらきら光らせながらすごい勢いで突っ走ってます。速い速い!我々のパーティと完全にぶつかったのですが、一尾一尾がちゃんと避けているようです。幻想的かつワイルド!!俺的にはすごい感動しました。潜ってよかった! |