その10 制度と水門
     

松ヶ崎の制度は、庄屋、一和尚(イチバンジョウ)、役前、
宮座、中老、若衆となっています。
それぞれの役向には、しかるべき役目がさだめてあって、
昭和6年の 京都市編入まで続いた「松ヶ崎村定法」
となっていました。
松ヶ崎の村は、開闢以来 他村と合併することなく、
他村へ編入することなく、これは おそらく 日本で唯一
のことだったでしょう。
村人の団結は、水争いの時にも よく表れています。
今でも、井堰から取り入れた水は、松ヶ崎の隅々まで
流れていますが、これらはすべて 井堰が出来た時に
作られた 人工の川なのです。
所々に 小さい水門があり、枝分かれして 山に向かって
流れている川もあります。

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