Daily & Notes

MENU


<バックナンバー
> 2004年 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2005年 1月 2月


2005.2.28

腰の手術をした写真仲間の入院先の病院にお見舞いに 行ってきた。ベッドにいなかったので看護婦さんに聞いたりして探したら隣の部屋に遊びに行っていた。手術前にお見舞いに来たときは歩けなかったのに、歩い ているのを見てびっくりした。手術が上手くいき、術後の経過も良好のようだ。本人は復帰後の写真撮影の事をあれこれ考えどういった写真を撮ろうかといろい ろ腹案を練っている様子。これだけ元気でやる気満々なら体力が元に戻るにもそう時間はかからないだろう。やれやれ、だ。良かった良かった。カメラマンたる もの病気になったらなったで自分のこととはいえ記録を残さなければいけない、ということで、病院内の写真も退院前に沢山撮らねば、という気らしい。自分の 手術の傷口も奥さんに撮ってもらったらしい。僕が見舞いにいる間にも入院仲間に声をかけて今度撮らせてとお願いしていた。転んでもただでは起きない。病気 になっても何んも撮らずに退院はしない。さすがだ。
 
という訳で、「写真撮ってホームページにのっけていい?」ときいたところ快諾を得たので、このページを見ているT氏の知人のみなさんにご報告がてら載せる事にした。
みなさん、T氏は元気で復帰も間近いです。フォトコンテストの競争相手が減ったなどと思っていた方、とんでもない間違いですよ。より強力にパワーアップして帰ってくることは間違いないです。みなさん、T氏恐るべし。

2005.2.27

今日は朝から写真漬けの日でした。あ〜、楽しかった!
先ずは朝起きて朝食を食べると急いで市内の弥彦線高架下へ。今日は朝市の日。600年余の伝統を誇る三条市は二七の市である。折りしも季節を感じさせてく れるのに都合よく雪などもちらつく絶好の写真日和。おまけに日曜日ということで活気もそこそこ。実はカメラマンも結構集まってくる。先ずは県展賞カメラマ ンK氏。僕。二科会会員N氏。風景写真のベテランI.J氏は魚を購入に。更にフジコングランプリ受賞者C氏。後で人伝に聞いたところによるとフォトコンテ スト誌常連のI.K氏も。錚々たるメンバーでありますな。
そしてカメラ屋さんに現像出しに行った後は昼食を食べ、第二回林忠彦賞受賞のS氏のご自宅にKクラブの面々とモノクロの実践勉強会に行った。これが、話が尽きぬとあって、何と7時過ぎまでお邪魔しての勉強会となった。
で、またカメラ屋さんに行くと和服を着たYさんがおられたので夫君の様子を聞いたりしながら写真談義に花を咲かせていたらあっという間に9時になっていた。
あっという間の一日でした。

岡部昌幸著「すぐわかる作家別写真の見かた」東京美術。

近刊でこんな本も。写真発明以来の代表的な写真家を見開き2ページのレイアウトで網羅的に解説した本です。写真史の入門としてどうぞ。写真史というものは 定番がないからなのか基礎教養的に知識を得たいとなるとあまり本がない様なのだがそういうときにはいいかも。ただし掘り下げなどは全く期待できないし原則 的に1写真家1枚なのでその人の写真を見るのにも不十分だ。全く知らない人が取っ掛かりとして手にするというのがこの本の使い方か。140ページしかない この本、値段は何と2000円だ。類書がないから仕方がないが内容の希薄さから言ってこれはあまりに暴利というべきだろう。でも1時間で読めてしまうので 手軽でよいので是非どうぞ。
ところで、この本を薦めるのには訳がある。話は昔々にさかのぼるが、僕が大学一年生のとき思想史の講義を受けたのだが、この時の哲学者中村雄二郎先生の言 葉が四半世紀たった今も心に残っている。氏曰く「思想史を勉強するということはとりもなおさず哲学する事に他ならない。」というのだ。ある思想は現実世界 の問題に対してそれを解決すべく生まれてきて、それに対する批判として次の思想が生まれてきて、哲学史はその繰り返しだというのだ。そしてその繰り返しこ そが思考の過程に他ならないというのだ。これを写真に当てはめれば「写真史を学ぶことこそ写真の本質を学ぶことなのだ。」ということになるだろうか。写真 が絵画でも映画でもないということが、この中から見えてくると思うのだ。これ、写真表現を実践する我々カメラマンには重要なことだと思います。
さて、上記の本に対して、この次に紹介する本は内容が濃くて読み応えがある。

今橋映子著「<パリ写真>の世紀」白水社である。なんと537ページの本文に91ページの索引と参考文献の目録が着いている。小さくて画像も悪 いが沢山の写真も載っている。ただし、5800円もする。20世紀のパリを中心に活躍したアジェからクルル、ケルテス、ブラッサイ、ブレッソン、ドアノー などの写真家を当時の文化背景などの関連性などから解き明かしている。ブレッソンの写真などの精神的支柱ががシュールレアリスムの理念の影響下にあるとい う解説のところなど、その写真を理解するうえで実に眼からうろこのところも多数。さすがは白水社、良い本を出している。さすがショーペンハウエル全集を出 すような出版社だよなあ、と感心することしきりなのだ。是非。


2005.2.22

今日は午前中は三条市の朝市、二七の市に行って撮影してきた。すごい吹雪の中で客足も出店舗数も少なかった。今日はいつもと違ってポジフィ ルムでの撮影。完全に県展対策の撮影である。冬野菜の上に雪がうっすらと積もるような絶好のフォトジェニックな被写体。・・・・しかし、ここでも手応え が・・・・。明日のポジ現像上がりが非常に心配である。良いカットが一つでもありますようにと祈るような気持ちである。
夜はCクラブの例会であった。清○先生の初めての例会だったのだが、先生が慣れないせいか、進行がやけにのんびりしている。う〜ん、このままでは全員の講 評が時間内に終わらないのではと思われた。実際先生のスライド上映なしでも午後10時の体育文化センターの閉館時間ぎりぎりになって追い立てられるように してセンターを出たのであった。途中やきもきして腕時計に目をやること多数。次回は県展用セレクト会を兼ねるのだが大丈夫だろうか。
O氏がネイチャーのなかなか良い写真を持ってきた。僕のはどういう評価だったのだろうか。いまいち良く伝わってこない。県展用の候補を絞りたかったのであるが。しばらくいろんな人に見てもらい反応を見てみようと思っている。


2005.2.21

今日は所用のため雪の降りしきる国道8号線をパジェロミニを走らせて新潟に行ってきた。
先ず一つ目は高校時代の友人が絵画のグループ展をやるというので雪梁舎美術館へいった。が、美術館が近づいてきたらふと頭をよぎったのはもしかしたら月曜日は休館日なのではないかということ。事実、美術館に着いてその心配が正しかった事を知る事になったのだった。ふえ。
しかし、そんなことでめげる僕ではない。(少なくとも最近は。)
で、二つ目の目的は新潟の行きつけのカメラ屋で二コンのAiAF85mmF1.8の中古レンズを買うことである。
スナップの名手揃いのCクラブのI先輩が最近スナップに持ち歩いているセットが実はF80D+35mmF2+85mmF1.8+(ストロボ)SB30なの だった。これが、最近行き着いた僕の装備と同じというわけだ。違うのはカメラがF6であるということだけ。僕はやっぱりAFの面でもAEの面でもF6の信 頼は絶大なものを感じているので、他のカメラには代えられないところだ。普通ならサブにF80かF100がほしいところだけれど贅沢を言えばサブにもF6 がほしいところだ。F6、2台体制が理想。1段下がってF100か。
首尾よく85mmF1.8をゲットして、新潟駅南をスナップして、ヨドバシカメラに寄って帰ってきた。


2005.2.20

かの有名な長野県の地獄谷野猿公苑に行ってきた。行きつけのカメラ屋さん主催の写真教室の撮影ツアーに同行させてもらったのだ。
さすがに雪深く、地獄谷温泉の温泉の湯気も旅心をそそる。(ただし今回は撮影のみ、温泉には入れませんから・・・残念!)
日曜日ということもあり観光客・カメラマンも目白押し。というかほとんどの人がカメラを持っている。外人カメラマンもその数多数。(彼らはニコンのデジ一眼とVRレンズを使っている率が高かったようだ。)いや驚いた。
それでそのみんなが猿に群がって撮る撮る撮る!僕もその中の一人で撮る撮る撮る。フラッシュの嵐嵐嵐。お猿さんも心得たもので黙って人間様に撮らせている。

それを見ていて僕はつくづく感心した。ニホンザルって本当に人(猿?)が良いというか温厚なんだなあ、と。僕があんなにバチバチとストロボたかれてひっき りなしにシャッター押されたら間違いなく切れて人間にけんかを売るところだ。もう、ほんの間近で野生の猿が見れて(僕はちょっとした隙に上着のポケットに 手を入れられそうになった)写真も撮り放題なんて、カメラマンには天国のようなところだ。今回はデジタルは一切なし。F6+フィルムで勝負だった。


2005.2.19

昨日のことなのだがちょっとだけ嬉しいことがあっ た。テレビ朝日系の深夜番組「特命係長 只野仁」という高橋克典主演のお馬鹿なコミック原作のドラマがあるのだが、そこに80年代のAVクイーン小林ひと みが出演したのだ。(公式HPはこちら→http://www.kobayashi-hitomi.com/)何を隠そう、小林ひとみといえば我が青春の マドンナだ。AVクイーンということで僕としても
公 に言うのもはばかられるのだけれど、正直言うと同年代に活躍したどのアイドルどの女優よりも好きであった。39歳、2児の母だそうだが僕にとっては昔と変 わらない美貌とプロポーションなのであった。それもチョイ役で少しだけ出るのかと思ったらシャワーシーン2回ありベッドシーン2回ありと見せ場もたっぷり のほかに演技もたっぷり。さすがにロマンポルノの映画にも出た経験は伊達じゃない。(わはは、我ながら熱の入りように笑えてくる・・・)何はともあれ元気 な姿が見れて嬉しかったのだった。

閑話休題。

ところで今日は長岡の雪しか祭りに行ってきた。去年も行ったのだが今年は雪が少ない。しかも今にも降りそうな天気。でも今年は目玉が一つ。新潟県中越地震で全村が長岡市に避難している山古志村の火祭りがドッキング、巨大さいの神や闘牛の行進などがあるのだ。
  
左の写真は山古志の闘牛の面々。真中は雪だるまコンテストの山古志闘牛雪だるま。右は雪明りのロウソクの灯である。
実は花火も上がるのである。しかし、無常にも雨足が強くなってきたので引き上げる事にして帰ってきた。熱心なカメラマンのみなさんは雨にもかかわらず三脚の列を作って花火があがるのを待っていた。


本屋に寄ったらナイスな写真集が出ていたので買ってきた。「東京ジェネレーション」石澤修次、日本経済評論社、3800円。1981年〜2003年の東京 の街というか人をスナップしたモノクロ写真集である。ナチュラル・グロウ・オブ・ザ・イヤー賞受賞者だそうである。被写体や撮り方にすごく共感できる写真 だと思った。テーマが身近なだけに見ていて参考になり面白い。


2005.2.18

今日は床屋に行って散髪し、確定申告をし、隣の燕市であったアマチュア写真クラブの写真展に行ってきた。
@床屋に行った後は頭が妙に寒く、気をつけないとこの時季風邪を引きそうだと軟弱な僕は思った。
A確定申告は順番を待つのが嫌だな。税務署の職員はてきぱきと処理してくれました。7.13水害に被災したので雑損控除というのが受けられるのだが、これ は大きい。もちろん、それだけの損害を受けているのだから当たり前といえば当たり前だけれど、切実に助かる。そしてこの雑損控除、3年にわたって残りの分 を繰り越して控除できる。これはさらに助かる。でも、税金額がゼロでも申告しないと翌年に繰り越せないのだそうだ。これには注意が必要。
B写真展には僕が現在勉強中のモノクロ写真もあった。けれど、人数は一人、点数は4点のみだった。でも大切な教材。穴があくようにしてみてきた。顔見知りのT氏の写真だが参考になることが山ほど。写真集を見るのもいいがやっぱり実物の写真を見るに限るなあ。

神奈川の友人から展覧会の案内状が届いた。写真ではなく絵画の展覧会であるが。そう、友人は教員をしているが画家なのだ。なに?展覧会って言ったって東京 地方であるんじゃおいそれとは見に行けないぞ、と思ってよく見たら、新潟市の雪梁舎美術館であるのだった。案内状を持っていくと2名まで無料。これなら行 けるな、と。


2005.2.17

今日は風邪を引いて延び延びになっていた昨年末以来のモノクロフィルムの現像をやった。その数17本。何を撮ったのかよく覚えてさえいない(笑)。
今乾燥しているところである。さてできあがりは?これだけ前のものだと期待さえしていなかったりする(わはは)。


2005.2.16

ニコンD70が値が下がってきたと思ったら、ニコンはデジ一眼は新製品のラッシュだ。
ここでカミングアウトするが、僕はニコン信者だ。だからニコン製品の情報にはつい眼(耳)が行ってしまう。早々買えるわけではないのだけれど。
D2Xが2月25日発売と思っていたら、出ましたね・・・・D2Hs!さすがにてこ入れしなければならなかったようですね。
    ここを見よ→ http://www.nikon-image.com/jpn/index.htm
D70の値が下がってきたということはEOS KISS DIGITAL対策というだけでなく、D100の後継機種が出る前ぶれかなと思うのだがどうだろうか?
     D70   79800円(売価)
     D2X   600000円(定価・消費税含まず) 2月25日発売
     D2Hs  490000円(定価・消費税含まず) 3月25日発売
う〜ん、やっぱりD2Xが魅力的ですね。高いけど。D100後継機(D200?)も気になるところ。

ところで、先日の白川郷の撮影旅行のポジが出来てきた。早速何枚か2Lに焼いてみた。
撮影時のイメージ>ポジ+ライトボックス>2Lプリント・・・と段々がっかりする。あんまり良いカットがない。残念!
県展までにはまだ時間があるのでもう少し頑張ってみようと思う。


2005.2.14

うおっ!エディシオン・トレヴィルからまたも注目の写真集が出た。

マイケル・ケンナの「レトロスペクティヴ2」である。本の帯のコピーによると”現代写真が喪失した「風景の詩学」へ捧げられた孤高のロマン主義者マイケ ル・ケンナの写真美学”だそうである。全編モノクロスクエアフォーマットで世界各地の風景が並んでいる。日本で風景というとネイチャーということと同義語 というときがあるが、ここでは風景は人工物を含み「スケープ」といったほうがふさわしいのだろうか。日本の風景も結構数が載っている。西洋風の風景写真で あるが日本の風景を撮ると意外と日本的に見えるのが不思議なところである。アンセル・アダムスとアジェを足して2で割った感じといえばよいだろうか、かな り乱暴な喩えではあるが。西洋風の風景写真の王道というべくとても構図的・幾何学的な画面構成である。これはこれで学ぶべきことが多い。好き嫌いは別とし て。いずれにしても日本人の風景の捉え方とはかなり違うということである。
それにしても、エディシオン・トレヴィル恐るべし、である。例によって発売は河出書房新社、5800円。


2005.2.12

岐阜県は白川村、世界遺産の白川郷に行って来た。Cクラブの撮影旅行である。
  
メインは雪の中の合掌造りの民家のライトアップの撮影である。これがまた流石の世界遺産である、人人人、カメラマンの列列列である。前のカメラマンの頭が 邪魔になって思うようなフレーミングがとれない。しかもその人たちがどこから来ているかというと、北海道、南紀、四国、東海などなど。かく言う僕達も新潟 くんだりからわざわざ行ったのである。(写真左:定番の山の上の駐車場脇から)
写真真中:道々にはこんな可愛い雪洞も。こういったところには白川郷の人たちの心遣いが、もてなしの心が感じられる。
写真右:帰りの高速のパーキングエリアでのO氏。北陸自動車道米山パーキングエリアの名物「カレーパン」を買ったところ。


2005.2.9

やった!勝った!サッカーWカップアジア最終予選北朝鮮戦。ふ〜、ひやひやの後半ロスタイムの決勝ゴールでしたね。

ジーコもガッツポーズ。ガッツ石松もOK牧場(?)。
大黒、あんたはえらい! よくやった!
小笠原の試合開始3分のビュ〜ティフルなフリーキックの得点で今日は楽勝かと思いきや、苦戦してしまった。やっぱりちょっと甘く見たんだろうな。
後半から高原&中村を投入してくるかと思いきやジーコはなかなか投入してくれない。もう少し早く入れろよ、と言いたいぞ。
試合後の(スタジアムの)北朝鮮サポーターの「良く戦った」といった感じのさばさばした表情が印象的だった。心の底では日本には勝てないかも、と思ってたんだろうな。
それにしても、中村の試合を久々に見たがやっぱり別格だな。ほかの連中とはぜ〜んぜん違う。以前と比べてもすんげ〜成長だ。1年前とは段違いだ。
中村よ、お前について行くぞ〜、ドイツに連れて行ってくれ〜!

というわけで、今日のスポーツニュース全部見てから寝る事にします。う〜ん、よかった、よかった。


2005.2.8  その2

 

僕の愛機、言わずと知れたライカである。左M6、右M7。
ライカというのはドイツ語では女性名詞だそうである。そうするとM6&M7は姉妹ということになるのか。ということで、僕は、妹M7は奈々ちゃんと呼んで いる。(嘘である。)そして姉のM6のほうはムーちゃんと呼んでいるのだ。(嘘だってば!)・・・冗談はさておいて、僕が最初に手に入れたライカが左の M6で、着いているのはズミクロンM50mmF2。(現行タイプ。純正フィルター付、組み込みフード格納状態。)このコンビで手に入れた。買ってすぐに チューリップ畑にいく機会があって早速持って行った。撮ってびっくり!繊細な描写、シャープだが硬くない、色のりが良い、(ピンクのチューリップが輝いて 見えた!)一発でこのレンズにノックアウトされてしまったのだった。すぐさまM6&ズミクロンM50mmが好きになってしまって、それ以来ライカ・ライ カ・・・である。そして、次々とライカレンズを手に入れ・・・もう立派なライカ病患者である。

実はその次にM3を買ったのだ。
スチャ、と静かにおりるシャッター音、スムーズな巻上げレバー、精密感のあるボディ、そしてよく言われる素晴らしい見え方をするファインダー、やっぱり M3でしょ、と言うわけで後先を考えずに買ってしまったのであった。(実際手に取ってしまってみると・・・その魅力に抗うのは難しい・・・。)
買ってしばらくは大喜びで触ったり眺めたりしていた。クロスで丁寧に拭き上げると特に皮の部分の色艶か出てきて見た目にもぴかぴかになって嬉しかった。で もこのM3には一つだけ気に入らないところがあった。レンズのロック部分が若干甘くて、しかも各焦点距離に対応するファインダーのワクの切り替えの為の金 具が微妙に距離が近いので撮影していてピントリングを回していると隣の焦点距離のワクがずれて視界に出てきてしまうのである。買うときに3台のうちから一 番よさそうなものを(結果的に一番値段が高かった。)のにこの部分は使うようになってから気がついたことだった。ほとんどの部分に満足していたのにこの一 点だけに我慢が出来なかった。そしてだんだん使うのが億劫になって出番が減っていく。方やM6は細かいことは気にせずにがんがん使っていけるような気安さ がある。時代が新しいせいでやれたところもない。そしてM6にあってM3にないもの、それは内臓露出計である。
次第に僕はM6だけを使うようになっていく。せっかく2台あるのでカラーとモノクロとか35mmと50mmとかの2台体制にして使いたいと思っているのに 結局M6のみを持ち出して使うようになる。もったいないなあ、と思ったのだ。(何がもったいないのか考え方によるのはわかっているけど。せっかくあるのに 違うものに眼が行くのはもっともったいないという考え方ももっともだけれど。)

それで、結局M3を下取りに出して、それまで2台のライカを買ったカメラ屋にあったとてもきれいなM7を手に入れたのだった。それが右の写真のM7だ。(写真ではズミクロンM35mmF2、第3世代7枚玉、フード付である。)
なぜ、M7か?もちろん、絞り優先AE撮影が出来るからである。やっぱり現行ライカが最強のライカなのだ。スナップには、いつもはマニュアルで使っていても、いざと言うときにはAE撮影できる方がやっぱり心強く、ありがたい。これで2台体制にするにもなんら不都合はない。

でも、にもかかわらず、相変わらず僕が一番持ち出す機会が多いのはM6なのである。
なぜというに、僕には一番持ち歩きやすいからだと言うしかない。思うに、この違いは両者のヘッドと言うか軍艦部というかファインダーやシャッターダイアル &巻上げレバーなどが詰まっている部分の重さにあるのではないかと思うようになった。M6TTLとM7は(M5を除いて)他のM型ライカより数ミリこの部 分が背高になっているのは識者にはご存知のとおりである。しかも現行ライカではこの部分がアルミダイキャストではなく真鍮製に変更になった。もちろんM7 も真鍮製である。そのせいで(アルミダイキャスト製の)M6よりも頭が重くなったような感じがするのである。このせいで僕にはM6がハンドリングが良く使 いやすいように思えるのである。しかも全速機械式シャッターである為に万が一のとき電池切れにあおうとも普通に撮影を続行することが出来るのである。この 安心感は意外と大きい。M7は60分の1秒と125分の1秒のみが機械式シャッターであるから。(それでも現代の全身電子式の他のカメラに比べれば立派な ものである。)
M6の唯一の弱点はファインダーのハレーションというか、ファインダーが光を受ける角度による光の乱反射によってピント合わせが出来なくなってしまうこと だ。当時の会社の経営状態によるコストダウンの結果だと言われている。現行ライカではファインダーに対策が施されているそうだし、35000円程の有料で M6にも改造サービスを受けられるそうである。
この弱点があるにもかかわらず、今でも一番稼働率の高いライカは僕が一番最初に手にしたM6なのであった。M6大好きである。

とはいえ、今はすぐには手にすることは出来ないけれど、いつかはもう一度M3が欲しい。やっぱりあのファインダー、あの手にした感触は特別なのである。


2005.2.8

報告その1、「薔薇の名前」を読了した。西洋の歴史・文化史によく通じているわけでもなく衒学的な知識についていくだけの物を持っていない のでこの本を充分堪能したかといわれるといささか自信がないがそれなりに面白かった。個人的感想としては「ダ・ヴィンチ・コード」よりは上を行くと思うの だが。
報告その2、と言っても聞いた話し。「電車男」が映画化されるのだそうである。映画化するのは「セカチュー」(ピカチュー、ではない、念のため。)と同じ東宝だそうである。誰が主人公をやるのだろうか?間違っても電車男をジャニーズがやったりしないで欲しいものだ。

  

昨日からモノクロのプリントを頑張ってカメラ雑誌の月例コンテスト用の4つ切りを仕上げた。そして最終の仕上げと言えばスポッティングである。これが難し い。僕は苦手である。ネガをきれいに仕上げたつもりでもゴミや傷などどうしても取れないものもある。そこで出てくるのが例えば写真左のLPLのスポッティ ングカラーなどであるわけだ。黒・茶・白と3色あってこれを水で溶かして色の調合をして印画紙に塗るわけだ。この色を合わせるのが難しいのだが、塗るとき も筆先がきれいなものでないと思うように塗ることが出来ないのだ。写真の中の下のほうにある筆はスポッティングカラーをカメラ屋さんにオーダーしたとき一 緒に取ってもらったLPLのスポッティング用の筆である。これにバッテンがついているのは、この筆が使い物にならないからだ。筆先がきれいに揃わないので ごく小さい点を書き入れるのに一苦労するのだ。一方丸印のついている筆は画材などで有名なホルベインのミニ・リセーブル30Rという全長15センチの筆で ある。何で自分がこの小さな筆を持っているのかよく分からないのだが探したらいろいろな筆と一緒に出てきた。この筆は筆先がよくまとまってどんなに小さな 点でも描けそうである。しかも水に良くなじんで弾力性もよく、顔料を溶かしやすく、調合もしやすい。あらためて良い筆は良いと思ったのであった。

と言うわけでカメラ雑誌に送るべく準備が出来たわけだ。実は「アサヒカメラ」には今日既に送ったのであった。(郵便局に行ったら中学校のときの担任の先生 にお会いした。美術の先生だったのだが写真をチラッと・・・一枚につき2分の1秒ほど・・・お見せした。挑戦するのは良いことだと激励してくださった。) こちらの「日本カメラ」は締め切りが「アサヒカメラ」より5日遅くて15日なのでちょっと遅くても大丈夫なのだ。これも明日には出します。

写真右は僕が持っているアルフォンス・ミュシャの画集4冊。アールヌーボーの代表的画家の一人でチェコ出身でフランスのパリで活躍した。極めて装飾的・女 性的で優美な女性の絵(若しくはポスター)で有名である。僕は昔からこの画家が好きだった。もう10年以上も前のことだが、当時大学生だった妹が帰省した とき家に帰る前に少し寄り道して一人旅をしてその時にたまたま山形県立美術館でアルフォンス・ミュシャの展覧会を見てきたと言う話を聞いたのだったが、翌 日は日曜日で僕は仕事が休み、早速バイクを飛ばして片道5時間の道程を走って日帰りでミュシャを見るためだけに山形市に行ったのだった。その時の展覧会の 図録が写真中の右から2番目の本である。この時は山形県美術館とどこそかの美術館が姉妹提携かなにかしていて日本でそこでだけしか展覧会をしないと言うこ とで貴重な展覧会を見れたなと5時間の道程にもかかわらず大満足して帰ってきたのであった。実は僕の携帯電話の中には大量にこのミュシャの絵の画像が入っ ていたりするのだった。皆さんも是非。


2005.2.5

今日は長岡市の中央図書館に行って新潟県写真サロン展を見て、その足で日赤病院に入院した写真仲間のT氏のお見舞いに行ってきた。
T氏は元気な様子で病院内の床屋に行って髪を切ってさっぱりとして男前を上げていたが、手術が17日に延期になったとぼやいていた。(早く元気になってください。)

  
写真左はウンベルト・エーコの「薔薇の名前」である。作者が国際的な記号論学の第一人者という変り種のミステリー小説である。ショーン・コネリー主演で映 画にもなったのでご存知の方もいると思う。実は15年ほども前に単行本が発売されたときに買った本なのだがまだ最後まで読みきっていないのだ。2度ほどい ろんな理由で中断してそのままになっていた。今回は3度目の正直といおうか。最近読書づいていて、グライダーが風に乗るように勢いがついているのでもう一 回チャレンジしようという気になって手に取った。先ず歴史を縦横に取り入れた博学さ、中世ヨーロッパを眼前に想起させる重厚な筆致、それをよく伝える訳 文。申し分なしである。前回はまだ僕が未熟で充分この作品の良さを読み取ることが出来なかったんだと思う。今回は楽しく読み進んでいるので読了できると思 う。

真中の写真は、ヴォーグ・ニッポンの3月号なのであるが、60年代以降のツアーTシャツの復刻発売の記事である。左ページの上がブロンディ、下がピンク・フロイド。
ブロンディは「Xオフェンダー」というシングルで日本デビューして以来、高校生〜大学生にかけてリアルタイムで大ファンであった。当時の快進撃の記憶は僕 の中に鮮明に残っている。今でもブロンディのベスト盤CDはお気に入りの1枚で度々僕のCDプレイヤーにかかる。Tシャツの女性は我が麗しのボーカルのデ ボラ・ハリーだ。こんなTシャツなら僕も欲しい。100枚限定でシリアルナンバーがついているという。嫌な予感。なんと1枚40950円だそうであ る!・・・冗談だろ!Tシャツが1枚40950円。・・・・・・・・・絶句である。

右の写真、ついでなので、僕のお気に入りの作家を一人紹介しておく。山川健一。単行本も持っているが手に入りやすい文庫本を4冊ほど。左から講談社文庫で 群像新人賞受賞作「鏡の中のガラスの船」、後は角川文庫で「壜の中のメッセージ」「パーク・アベニューの孤独」「星とレゲエの島」である。推理物でも探偵 物でもないのだが、僕の中ではダシール・ハメット、レイモンド・チャンドラーなどにつながる系列という感覚で読んでいる。ハードボイルド系とでもいうの か。不屈の魂というか、反権力というかそういう匂いのする小説家だ。この4冊の中では「星とレゲエの島」が鮮やかなエンドの大どんでん返しもあって一番好 きである。興味を惹かれた人がいたら、是非。


2005.2.4

なんだか読みまくってますよ。今日は「電車男」です。2chのスレッドをまとめた
実話(?)に基づく話題のベストセラー(笑)。

書籍紹介では、年齢=彼女いない歴のアキバ系男性の恋愛物語とそれを応援する2chの仲間のお話、ということになっていますね。(詳細は省略)
まあ、面白かったですよ。これが受けてるのは第一にはいかにもそこらに転がっていそうなリアルさと臨場感でしょうか。ログがそのまま載った形がそれを後押 ししています。登場する人間が本音で感情をさらけ出しているのも嘘っぽさがなくてリアルさを増幅しています。これ、リアルタイムで2chのスレッド読んで たらもっと面白かっただろうな。だいぶログが削られています。生ログだったら本当に面白かっただろうと。(もっとも差し障りがありすぎて本に出来なかった と思うけど。)
軽い読み物が好きでお暇な方はどうぞ。


2005.2.3

節分である。このところ新潟県地方は寒波の襲来で大雪に見舞われている。新潟市に撮影のアルバイトに行くのも時間が読めなくて大変だ。一番 悲観的な観測をして、それでも約束の時間に間に合うように大分早めに自宅を出発するので新潟市に着くのは決まって相当早めになる。何でこんなに余裕を持っ て到着するのか不思議なくらいである。
などということは脇に置いておいて、今日も本の話である。
 
先ずは左の写真の本である。森山大道の「サン・ルゥへの手紙」という写真集である。河出書房新社、5800円。高いなあ。本の帯のコピーによると「伝説の 写真集、十五年目の復活。」なんだそうである。僕は森山大道の「新宿」が欲しくてまだ手に入れていないのだけれど、彼の伝説の写真集が復刻されたのなら買 わなければならないと思って買った。「新宿」よりすっきりしていて分かりやすいと思った。手に取ってみると気に入った写真もあった。きっと傍に置いておく とジワリと分かってくるに違いない。僕が自分で撮る写真に少しでも影響があればいいなと思って買うことの納得にした。
ところで、河出書房新社である。先日買ったイリナ・イオネスコの「エヴァ」も実は発行はエディシオン・トレヴィルだが発売は河出書房新社である。エディシ オン・トレヴィルは一度潰れているので多分こういった形になっているのだと思うが、この森山大道の写真集の復刻といい、立て続けになかなかやるな、という 感じである。最近の出版界は心がないなと思うことが多いのでちょっと嬉しいような気がする。

話は1月26日のイリナ・イオネスコの「エヴァ」に再び戻るが、「エヴァ」をAmazon.comで買った後、新潟市の書店で「エヴァ」が置いてあるのを 発見した。「なんだ、そんなに急いで手に入れなくても充分流通しているじゃないか」と思ったのだが、その書店ではグラビアアイドルの水着やヌードと一緒く たに並んで売られていたのであった。前に書いたように僕はこの写真集を高く評価していたのでこの扱いに悲しくなった。

写真右は彼のロバート・フランクの不滅の写真集2冊である。「ロンドン/ウェールズ」と「ジ・アメリカンズ」。この2冊はなかなかすごい。僕は特に「ロン ドン/ウェールズ」が好きでよくページをめくる。一般的には「ジ・アメリカンズ」の方が有名だし、ひとに言わせると彼以降の写真家でこの写真集に影響を受 けなかったものがないといわれるほどの写真集だが。なんでこの2冊を引っ張り出してきたかというと、森山大道の「サン・ルゥへの手紙」を比べてみたくなっ たからである。どうしてか自分でもよく分からないけれど。

なんだかずいぶん活字から離れているように思ったのでリハビリというかまとまった本が読みたくなって手を伸ばしたのが先日の「ダ・ヴィンチ・コード」だっ たのだが、勢いがついて次に手を伸ばしたのもミステリーものだった。ディック・フランシスを手に取ったのだった。「本命」「大穴」と昔読んだものをもう一 度本棚から引っ張り出してきた。そして、「不屈」や「敵手」など新しく買ってきて読んだ。
  
僕のお気に入り作家ベスト3である。写真左はディック・フランシス、真中はレイモンド・チャンドラー、右がダシール・ハメットである。
ディック・フランシスは10年ほど前に代表作を何冊か読んでかなり読んだ気になっていたが、今回書店で新しいものを読むべく文庫本を手に取ったら表紙の裏 のディック・フランシスの著作リストが、僕が知っていた当時の冊数の2倍以上も数が増えているのを見つけて驚いた。驚くべき多作家だ。チャンドラーは長編 を7作しか書いていないし、ハメットなんか長編は5作である。ヴァン・ダインでも12作だ。優れた作家はそうは何冊も書けないと勝手に思い込んでいたので 以外だった。お気に入りの作家の本をたくさん読めるというのは嬉しいことではあるが。
チャンドラーは実はあまりにウェット過ぎてこの3人の中では一番僕の評価が低い。探偵マーロウが無駄に動き回っている気がするし時々全くの不注意からいろ んな人間から打撃を受けてぶっ倒れて失神するのも気に食わない。フィクションの本の中ながらよく生きていられると思う。かなり運が良いやつだ。そこに行く とハメットの主人公はしたたかだ。マーロウはただ鼻っ柱が強いだけに思えるけれどハメットの主人公は筋金入りだ。フランシスの主人公も決して屈服しない人 間のように見える。
チャンドラーの長編で有名なのは「さらば愛しき人よ」や「かわいい女」などだろうか。確かに悪くないけど僕は「プレイバック」や「長いお別れ」の方が好きだ。
ハメットは一番有名なのは「マルタの鷹」なんだろうが僕が一番と思うのは「ガラスの鍵」。ハメット自信も「ガラスの鍵」が一番好きだといっていたそうである。次は処女長編作「血の収穫」だ。
もしこれを読んだ人が興味を持ったのなら、是非。


2005.1.26

買ってしまった。実は前々から欲しかった写真家なのであった。「アサヒカメラ」に紹介記事が載っていて出版された事を知ったので、速攻で Amazon.comに注文してしまった。出版されて間もなくであったので日曜日も含めて2日後には手元に届いたのであった。イリナ・イオネスコの「エ ヴァ」と「R」の2冊である。エディシオン・トレヴィルで「エヴァ」6300円、「R」3360円(消費税込)である。
予め言っておくが僕はロリータ趣味はない。沢渡朔の「アリス」も好きな写真集だが断じてロリータ趣味ではない。エロとも限界線ぎりぎりだとも思うが「これ は何か」と問われればやっぱり芸術なんだと思う。非日常の人間界のある側面を劇的に表現したものはやっぱり芸術だ。知らないものを僕達の目の前に見せてく れる・・これって芸術の一つの要素だと思う。この写真集の世界をを嫌悪する人もいると思うけど。
実は沢渡朔の「アリス」は絶版で手に入らない。古本でもプレミアが付いて高額になっていて、探すのも中々難しいようだ。「エヴァ」もそうならないようにと思って少し高いが今のうちにと手に入れたという次第。「エヴァ」は全編モノクロ、「R」はカラーである。

  
毎回毎回書評のページか本屋さんのページのようになってしまっているが、2番目は「ダ・ヴィンチ・コード」上下巻、ダン・ブラウン著、角川書店上下巻各1800円。
これはネットを見ていたら目に留まって読みたくなったので書店に行って買ってきた。2冊組みの推理サスペンスもので上下巻合わせて600ページ程あるのだ が一気に読み切ってしまった。途中で本を置くことができず深夜寝るのも忘れて読んだ。絵画や歴史を裏から見ることが好きな人にはお薦めだ。推理サスペンス ものの第一級品というわけには残念ながらいかないと思う。でもかなり楽しめる。(ちなみにこの分野の作家の僕のベスト3は、ダシール・ハメット、レイモン ド・チャンドラー、ディック・フランシスの3人である。もし機会があったら是非どうぞ。)
写真の一番右は必要があって買って勉強したメイク&ネイルのファッション情報誌。やっぱっり深キョンは可愛いのであった。深キョンや聖子の娘の SAYAKAなどがモデルになって腕の良いカメラマンが撮ったページは他のメイク&ネイルのページよりもポーズもライティングもカメラワークもきれいで美 しくてファッショナブルなのであった。・・・・当たり前のことだけど。参考にさせてもらった。


2005.1.19

以前からなのだけれど、雑誌の表紙の目を引くための広告写真・ファッション写真なんかも好きでつい眼がいってしまします。
 
一番左がイケてるヤング主婦層をターゲットにした「GLITTER」、モデルはデスチャのビヨンセ。この写真を撮ったのはRuven Afanadorと いうフォトグラファーらしいです。なかなかすごいです。色彩はちょっとだげ蜷川実花にも通じるところがあります。この雑誌レベルの高い写真を使ってます よ。
二番目は今をときめく山田優のセクシーショットを表紙にした「an・an」。写真は普通の表紙用の無地バックのオーソドックスな撮り方ですが、なによりモ デルがタレントとして今もっとも伸び盛りの山田優の背中からウエストまでのヌーディラインが見られるということでマニアにはこたえられないものとなってま すね。TV「東京フレンドパーク」で意外に運動神経のいいところも見せてくれましたが2005年はもっとブレイクすること必至。
三番目の「ELLE Japon」は右のカレンダーが欲しくてつい買ってしましました。これ女性誌ですがこのカレンダーは男性に受けるのでは?トップモデルが美しさを競っています。

それから、新潟県中越大震災の被害で全村消滅の危機にある山古志村の写真集を買ってきました。郷土の山古志写真の第一人者中條均紀さん撮影で小学館刊行。収益は被災した山古志に送られる事になっているそうです。
「古志の里」「古志の里U」の中条さんのこれまでの2冊の写真集とは違って風景写真ばかりではなくて人物や村の様子のスナップなどがたくさん入っている内 容になっています。はつらつと稲の収穫をする村人の写真なんかもあって復興の思いを切に呼び起こさせるものとなっています。


2005.1.18 その2

画家の色についてのこだわりは並大抵のもではない。新潟県は魚沼の八海山麓にあるトミオカホワイト美術館の富岡惣一郎画伯の「トミオカホワイト」の話など は良く知られた話ではないだろうか?これが世界的な画家ともなるともっと神秘的なものがある。例えばフェルメールである。

フェルメールを僕が初めて知ったのは小学校の低学年の頃だと思う。今はなき父親が庶民的美術愛好家で家に美術全集などがあったのだが、その中の一冊で見た のが最初だった。年代順に並んでいる各画家の中に他の同時代の画家に比べて明るい色彩で歴史画などの重い雰囲気の画題ではない絵画が異彩を放っていて子供 心にも惹きつけられたのだと思う。そこには「画家のアトリエ」という題で後姿の画家とラッパを持って立っている若い女性が描かれた絵が今も印象に残ってい る。
最近NHKのBSのクイズ番組でフェルメールの絵画の「青色」の秘密についてやっていて興味深かった。この青色、フェルメールブルーというのだそうだ。一 般的にはウルトラマリンブルーという当時としてはとても貴重な画材で主にキリストや聖母マリアに使われていた顔料だそうである。これをふんだんに空や衣服 や建築物や樹木に使ってあの独特の絵画世界を創造している。
この顔料、作るのがまた一苦労なのだ。映画にもなったトレイシー・シュヴァリエ作の「真珠の耳飾の少女」にも出てくるのだが、鉱石を(当時黄金と同じ金銭 的価値があったそうである)乳鉢で細かく粉末にして更に溶液に溶かし上澄みを捨てて純化してそれを植物油脂に溶かして絵具にしたのだという。
フェルメールは更にカメラの祖先というべきカメラ・オブ・スキュラも使用していたという。
いずれも自分独自の芸術を完成させるために新しいものを取り入れることもコストも労力もかかる作業もいとわなかったことの現われである。
感嘆すべきことだ。
これは写真をやっている僕たちにも参考になることがらだ。
われわれ凡人も心して見習わなければ、と思う。




2005.1.18

今日も本の紹介。
先ずは月刊誌の「東京人」2005年2月号(no211)。今月号は特集「東京の路地大事典」保存版である。根岸/本郷/湯島、谷中、根津、千駄木、銀 座、麻布/向島、京島、月島、佃、裏原宿などを扱っています。地図や写真もいっぱい。東京限定ですが街歩きのガイドブックに最適なんじゃないでしょうか。 (下の写真左)中には田中長徳氏の偽ライカ同盟の街撮りの記事もあったりします。(写真真中)月刊誌なので月が変わらないうちに書店に急げ!(バックナン バーもあるけど)少し前に出た笊カ庫の大西みつぐ著「下町純情カメラ」(写真右)と共にこういう本が出るということは「街歩き」が一時のブームがブームで なく定着してきたことの現われでしょうか?
僕が東京に住んでいた25年ほど前に比べたら日本の街は驚くほど変わってしまいました。生活のにおいのする街並みはどこでももう青息吐息の状態じゃないでしょうか?
僕の現在住む新潟県三条市も昨年夏の7.13水害で街の中心を流れる五十嵐川改修に着手することが決まり土手両岸の一部の街並みが移転する事になりました。今あるうちに歩き写真に残さないと永久に記録されないことになってしまいます。急がねば。




2005.1.17

新刊の紹介です。蜂谷秀人著「僕とカメラの旅物語」笊カ庫650円。
自転車レースのツール・ド・フランスに魅せられて10年勤めた新聞社を辞めてフリーになった蜂谷秀人さんの主にライカにまつわるカメラと撮影のお話です。
下の写真の右側の本です。ライカファンでなくともカメラファン・写真ファンなら楽しく読めます。ツール・ド・フランスの素晴らしい写真も楽しめます。
実は下の写真の左の方の神立尚紀著「撮るライカ」光人社2200円に著者蜂谷さんのことが載っていて知っていたのですが、今度はご本人直筆で著書が読めるようになったというわけです。
いわばライカつながりとでも言うのでしょうか、そんな流れでの読書です。

ライカといえばカメラとしての実力とは別に、その周りに神話や変質狂的マニア、投機的世界が広がっていて必ずしも一般的に好意的とばかりもいえない状況が 一方で広がっています。(もちろんアンリ・カルティエ−ブレッソンや木村伊兵衛などの巨匠が使っていたり、俳優・歌手の福山雅治が使っていたりしてその ファンにとっては憧れのカメラであったりするわけで、そういったファンも含め本当のファンも多いのですが。)そういったことがあるために、一部写真ファン には「ライカなんて・・!」ということを言う人もいたりします。写真を撮るのにオールドカメラのライカなんて必要ない、ライカでいい写真が撮れるわけでは ない、というある意味まっとうな意見ですね。でも、僕はこういった否定的意見を否定したいです。人が良いといっている物(ある一部の人が言っているにし ろ)を否定するなんて意味のないことだと思うからです。良いものは良いのです。限定的な条件が付くとしても。
これとおんなじ状況がほかにもありますね。僕も2度ほど経験しています。バイクのハーレーと自動車のベンツです。どちらにも熱狂的なファンと周囲に立ち込 める偏見の壁というか霧があって実際に触れた人しか良さが分からない。しかもその良さは生活を共にしてみないと本当には分からない。似ていますね〜。
共通しているのは移動だとか撮影だとかの実用的目的のみでなく、その質までもが快楽をもたらすということです。単に早く長い距離を移動できるというだけで なくその間も快適だとか、ライディング自体が楽しいとか、撮影そのものが楽しいとか。例えばこれが旅ならば、旅の目的地に着くことだけが旅の目的ではなく その過程そもののが旅の醍醐味だ、というところでしょうか。

何事であってもものごとを否定しないで偏見を捨てて実際にじっくり本物と付きあってみるべき、というのが今日の僕の主張です。
否定してそこで判断を中止して物事を見ないより、否定しないで理解するようにすれば、自分の世界が広がってゆくのだ〜、ということです。
ハーレーにしろベンツにしろライカにしろ、すごく主張のはっきりした個性的な道具には作り手の哲学があってそれを使うことはそれに日々触れることでとても 刺激的なことです。その刺激は確実に自分を変革してくれます。またそれを使う人の輪が広がって人間関係も広げてくれたりします。

みなさんも、是非。





2005.1.16

7.13大水害以来この項目の更新を休止していました。
またぼちぼちと始めますのよろしくお願いします。

2004年12月10日の新津市美術館〜新潟県立植物園でM7+ズミクロン35mm+RVP100で撮ったもの。
ハイコントラスト、シャープ、且つ濃厚な色味が気に入った組み合わせです。
スキャナで取り込み且つ縮小しては原版の雰囲気すら出ないですが、ご勘弁を。




MENU