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日本の空港ライブラリー番外編 −写真と見比べる下地島迎撃基地
下地島探訪記MS編
2006.12.16-18
「ストラトスフォー」というアニメをご存知でしょうか? 2003年のTV放映後もOVAとして続編が作られ、物語の中身はともかく(笑)、飛行機やオペレーション描写のマニアックさから航空ファンの間ではひそかに人気を博したとの評判です。この「フライトシミュレーターの小部屋」本編でも既に折に触れて出てきていますが、今回、その舞台「天体危機管理機構下地島迎撃基地」のある下地島への上陸作戦をついに敢行!!ここでは物語の世界に絡めて実際の島の風景などをご紹介します。
(一部探訪記本編と写真がかぶりますがご勘弁を)

海から望む牧山展望台

宮古島から近距離フェリーで伊良部島へ渡る途中の風景。切り立った崖の頂上に牧山展望台の白い建物が見えます。ちなみにフェリーの所要時間は約20分、1時間に1本程度で宮古発最終便は18時(夏季)、高速客船でも19時。CODE-101の中で(おそらく22時過ぎ)佐古「宮古へ飲みに行くぞ」、圭「えー、これからすかぁ?」という会話が出てきますが、既に終便は終わってるはず・・・ヘリでもタクるんですかね?

  


CODE-101に出てくるシーン。牧山展望台は下地島基地のちょうど真反対にありますが、小さな島なので出前の原チャリでも30分かからないくらいでしょう。
 


牧山展望台の中

物語の中ではアマチュア天体観測スポットとしてたびたび登場する牧山展望台ですが、本来は宮古方面の海を眺めるための展望台です。あまり人が訪れているような気配もなく、海風が吹きさらす場所なのでここで夜通し星を見るとしたら結構辛いような気がします(^^; 屋根があるので真上もちょっと見づらいですね。

  


CODE-101で上のシーンに続いて展望台内部が出てきます。わいわい楽しそうですが夜は真っ暗(暗くないと星も見えないですが)なはず。
  


通学路

広陳(のモデルとされるクラブハウス)から基地(空港)施設までは約1km。物語の中では起伏があるように描かれてますが実際にはまったくの平坦です。伊良部島からだと下っていく感じになるのでもしかしたら場所設定が違うのかもしれませんが、あくまで「下地島」だとするとやはりこの写真あたりがそれに当たるのでは。

  


CODE-101に出てくるシーン。緊急召集もかかる職員が通う道なら最優先で整備されると思いますが・・・。
 


ふなうさぎバナタのさしば像

伊良部島北東沿岸にある「さしば像」。当然ですが実物はちゃんと両方とも翼はついてます(笑) 写真では穏やかに見えますが、本編に書いてある様にこの日は強風。とても紙飛行機を飛ばせる状態ではない・・・というか、自分が飛ばされそうな状態でした(^^;

  


CODE-102に出てくるシーン。微妙に形や姿勢が違います。
 


ふなうさぎバナタのさしば像2

この写真、逆光具合も含めて今回の旅で一番お気に入りの一枚です。

  


CODE-102で上に続くシーン。クライマックスの伏線にもなっているんですがこの像がなかったら物語が成立しなかったんじゃないかと思うくらいインパクトあります。
 


さしば像から池間島方面を望む

で、その紙飛行機を飛ばすシーンで対岸に風車が映るのですが、対岸の宮古島と池間島を結ぶ橋の近くに風力発電用の風車は実在します。が、写真の通り距離的には遠すぎるので全然見えないです。かろうじて島影が見える程度。

  


CODE-102に出てくるシーン。距離感がだいぶ違いますがナイスな演出です。
 


西平安名崎の風車

これがその実在する風車。宮古島から北に突き出た西平安名崎というところにある風力発電施設です。物語のなかでは4連で出てきますが実際は一基のみ、しかも風車の羽根は外されていて非稼動状態でした。ちょっと寂しい風景ですね。ここにも展望台があり伊良部島方向を眺めてみましたが島影がうっすらと見える程度でした。

  


CODE-102に出てくるシーン。考えてみたらここに風車があることに良く気付いたなあと思わなくも無い。
 


通り池

下地島の数少ない遊び場として何度か登場する「通り池」。実際にも底で海と繋がっているダイビングスポットという事でガイドブックにも載っています。滑走路とダウンウィンドのちょうど真ん中に位置していて訓練機が周りを飛びまわっています。写真奥の海上に小さく写ってるのが見えますかね?

  


CODE-103に出てくるシーン。池の周りに木の柵はありますが飛び込み台は無かったような・・・。
 


魚垣

滑走路北端脇にある「魚垣(ながき)」。写真ではあまり雰囲気が出てないですが干潮時には遠浅の海の中から石垣が現れるはずです。人工的に作られた古代漁業の史跡で、文化財指定もされているそうです。

  


CODE-105に出てくるシーン。
 


RWY17進入端

下地島でおそらく一番有名な滑走路北端の景色。島の周回道路をどんどん進んでいくとたどり着きます。物語の中の基地祭後のシーンで出てくるような夕焼けの写真を狙ったのですが曇天で撮れませんでした。それと滞在中ずっとRWY35を使用していて訓練機がこちら側に降りてくる所を撮れなかったのもちょっと残念。

  


CODE-108に出てくるシーン。晴れてればきっとこんな夕焼けが見られたはず。
 


RWY17進入端2

進入端を横から見たところ。

  


CODE-108に出てくるシーン。写真とはちょうど逆アングル。
 


管制塔

管制タワーを横から見た写真。さすがに敷地内に入ることはできませんが金網越しにカメラを差し出して撮ってみました。ポケットカメラならではの技(笑) ちょうど消防車両が止まっていてあたかもZELLトレーラーの様に見えなくもない?

  


CODE-112に出てくるシーン。ポールの配置とかそのまんまですね。
 


対空レーダー

通り池のすぐ近く、滑走路の裏手にあります。

  


CODE-113に出てくるシーン。
 


広陳

広陳のモデルになったとされている「オーシャンハウスinさしば」の食堂兼管理事務所です。宿泊者も訓練生もここで食事を取りますが特に中華料理メインというわけではないようです。

  


CODE-113に出てくるシーン。似てるような似てないような微妙なところですが訓練生の受け入れ先という所は同じですね。
 


種子島発射場

おまけというか何時撮ったんだと突っ込まれそうですが(笑)、ライブラリに種子島旧空港がある通り以前に訪れたことがあります。物語の中では発射場のすぐそばにTSR−2を着陸させたかのような描写になっていますが実際のロケット基地には着陸できる滑走路は確か無かったはずですし空港からもかなり離れています。

  


CODE-112に出てくるシーン。ここで使われる有人ロケットはH2Aの後継機種でしょうか?
 


TVシリーズで出てきた場面からいくつか紹介してみましたがいかがでしたでしょうか。アニメ見たことない人には何が面白いのかさっぱり分からないかもしれませんが・・・分かる人だけニヤニヤしていただければそれで満足です(爆)
今後さらにOVA編を交えた「下地島基地探訪ADVANCE(?)」を追加更新!!・・・できたらいいな。
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