2001.11.16 かあちゃん 名宝シネマ座(168席 名宝会館) 招待券
岸恵子/原田龍二/うじきつよし/勝野雅奈恵/山崎裕太
市川昆監督が岸恵子と八度目のダッグを組んだ、意欲あふれる人情時代劇。 セピアとカラーの中間をいく独特の色彩で、長屋で暮らす子沢山女性の“誇り”をカラリと謳いあげていく。
不況真っ只中の天保末期。貧乏長屋で5人の子供を育てているおかつの家に青年、勇吉が泥棒に入った。 おかつはまったく動じないばかりか、身寄りのない勇吉の面倒を見ようとする。
宇崎竜童、コロッケも出ている。 貧乏に耐えて、近所からは嫌われながらも他人のためにお金を貯める人の良い一家の物語。 場面毎の説明がましい勇吉の台詞が不自然ではあるけど、判り易くて心が和む。 まずまず。
2001.11.7 シュレック 名宝スカラ座(982席 名宝会館) 試写会
エディ・マーフィー/キャメロン・デイアス/マイク・マイヤーズ/ジョン・リスゴー
緑色の体に、大っきなお口。どっから見てもブキミなこの怪物の名は、“シュレック”。 スティーブン・スピルバーグ率いるドリームワークスが最新の技術を駆使して生み出したこの怪物が活躍する正月映画「シュレック」は、全別で公開されるやいなや、大作を押しのけて本年度ナンバー1に君臨しているという。 本当は優しい心を持った怪物シュレックが、森に静寂を取り戻すためにドラゴンに囚われたお姫さまを助けに行く。
緑色の怪物シュレックが住む森に、おとぎ話に出てくるキャラクターたちが大挙押し寄せてきた。 原因は、横暴なファークアード卿に追放されたため、と知ったシュレックは、喋るロバ、ドンキーの案内で掛け合いに出向く。 そこで彼は、ドラゴンに囚われたお姫さまフィオナを助けに行くことになってしまい・・・。
予告編を見て、いろんなおとぎ話の主人公が出てくるパロディだと思い、ぜひ見てみたい映画だった。 でも、おとぎ話のキャラクター達はチラッと出てくるだけで、全く別のお話だったので、ちょっと期待はずれ。 数々の映画のパロディが盛り込まれているらしいけど、さっぱり判らなかった。 映像は3Dの立体アニメで凄く綺麗。 取り立てて面白くないけど、つまらなくもない、普通かな。
2001.11.5 冷静と情熱のあいだ 名宝劇場(956席 名宝会館) 試写会
竹野内豊/ケリー・チャン/ユースケ・サンタマリア
人気作家、辻仁成と江國香織が、男女それぞれの視点から描いた同名小説を映画化。 イタリアの美しい街角を舞台に、竹野内豊とケリー・チャン扮する男女の愛の奇跡を綴る。
イタリア・フィレンツェで絵画の修復士を目指す阿形順正(竹野内豊)は、かつて心から愛していながら、ある出来事を境に、永遠の別れを選んでしまった恋人・あおい(ケリー・チャン)をどうしても忘れることができずにいた。 聡明で冷静だが、いつも心に孤独を抱えているあおい。 順正の心に宿る1つの希望、それは十年前に交わした“あおいの30歳の誕生日にフィレンツェのドゥオモ(大聖堂)で待ち合わせる”という他愛もない約束だった・・・。
ラストでは感動してうるうるときてしまった。最後にもうひと泣きさせてくれるかと身構えていたらあっけなく終わっていた。 順正の友人(ユースケ・サンタマリア)は、1番好きな人とは一緒になれないと言うし、順正にもあおいにも別の恋人がいる。そんな2人がわざわざイタリアの大聖堂で待ち合わせるなんてありえないはず・・・。 そもそも別れてしまう理由があった訳だから、縁が無い2人のはず。 あおいはプライドが高く、全く可愛げが無い女。好きな男が離れていくのも当然な感じ、なのに・・・。 なかなか面白い。一見の価値あり。
2001.11.3 トレーニング・デイ グランド6(185席 毎日ビルB1) 招待券
デンゼル・ワシントン/イーサン・ホーク/スコット・グレン
デンゼル・ワシントンとイーサン・ホーク共演による、硬派な語り口の刑事アクション。 正義のグレイ・ゾーンに足を踏み入れた刑事たちの、道徳心の葛藤に鋭く踏み込んでいく。
新人警官ジェイクは、囮捜査中の憧れのベテラン捜査官アロンゾとコンビを組むことに。 能力を証明しようと躍起になる彼だったが、アロンゾは法をも犯す無謀な捜査を展開していた。
正義感の強い新人警官と法を犯しながらも悪人を捕まえるベテラン捜査官の対立は、どっちが正しいのか考えさせられる。 最後答えが出るけど、後味が悪い展開。 初めから最後まで重く暗い展開なので、見ていて楽しくない。 |