1999.6.25 ブルワース シネプラザ2(220席 伏見・ヘラルド)・招待券
ハル・ベリー/ドン・チードル
民衆の間にくすぶる政治や社会への不満を痛烈にえぐり出す風刺コメディ。 ノリノリの主人公と恋に落ちるヒロインは「エグゼクティブ・デシジョン」の美人女優ハル・ベリーだ。
大統領選に出馬した議員ブルワースがノイローゼに。開き直った彼は、殺し屋に自分を暗殺するよう指示。 さらにラップによる政治批判ソングを歌い、民衆の注目を浴びていく。
狭い劇場で、席はゆったりだけど椅子は普通。 ヒロインの女優さんはベッピン。黒人の集会で黒人批判をしたり、政治献金をしてくれるユダヤ人とのパーティではユダヤ人を馬鹿にしたり、はちゃめちゃな講演をしていくが、黒人街にくすぶっている社会への不満などを真摯に受け止めて政治改革を訴え、民衆に認められて行く。 痛快なコメディでハッピーエンドかと思っていたら・・・。
1999.6.22 菊次郎の夏 グランド2(191席 名駅・豊田ビルB1)・試写会
北野武/関口雄介/岸本加代子/吉行和子/細川ふみえ
過去の作風から一転、「母を訪ねて三千里」風のオーソドックスなドラマに挑戦した北野武の最新作。 "おじちゃん"と"坊主"のひと夏の冒険をコミカルに綴るロードムービー。
孤独な小学生、正男が愛知県で働く母親を訪ねようと決意。 しかし、付き添いを努めるはずの菊次郎は、イイ加減な性格の中年男。 いきなり競輪場に立ち寄った2人の行く末は・・・。
狭い劇場だけど、席はゆったりで椅子のクッションもグーでした。 随所で笑わせてくれて、ゆったりした気分で見ていられる。グレート義太夫・井手らっきょらも笑わせてくれる。 はちゃめちゃな菊次郎だけど自分の子供の頃の境遇と同じ正男のために豊橋までヒッチハイクの旅をする。 彼女からもらった旅行資金5万円を競輪ですっていまい、タクシーを乗り逃げして、ヒッチハイクの旅に。 途中、お祭りでやんちゃをして地元のやくざにぼこぼこに殴られながらも訪ねた正男の母親は・・・。 上映時間の2時間が長く感じなかった。面白い。
1999.6.7 カラー・オブ・ハート 名宝シネマ(168席 伏見・名宝会館3F)・試写会
トピー・マグァイヤ/リース・ウィザースプーン
TVのモノクロ・ドラマの世界にタイムスリップした、今どきの高校生兄妹の冒険を描くファンタジー。 カルチャー・ギャップによって醸し出されるユーモアが、なかなかイイ味。
劇場が小さくてスクリーンが小さいのがいまいち。内容は、恐いところが無くて面白かった。 TVのモノクロ・ドラマの世界は、TVに写る範囲だけの世界なので、そこの町より外という概念が無い。 道路は町の中心から町の端へ走って行くとまた町の中心に戻ってくる。火事が無いし、雨が降らない。 トイレの中までTVでは放送されないから便器が無い。 決まった時間に亭主が帰ってきて、決まった台詞を言い、奥さんが決まった台詞を言いながら亭主を迎える。 セックスも無い。そんな世界に迷いこんだ現代っ子がエッチな事を広めて、住民が自我に目覚めるというようなあらすじ。
1999.6.4 RONIN グランド1(742席 名駅・豊田ピル2F)・招待券
ロパート・デニーロ/ジャン・レノ
冷戦終結後、世界のスパイ戦からドロップアウトした元諜報員たちが繰り広げるサスペンス・アクション。 フランスの港町ニースにロケを敢行した激烈なカーチェイスが圧巻だ。
高速道路を逆走する場面は凄い。反対車線にも車が走っており、スピード感ばっちり。 ストーリーも判りやすく面白かった。
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