平成10年度 篠山養護学校の教育

T 設置の目的

篠山町立養護学校は、学校教育法第71条の規定に基づき、特別の事情がある場合を除くほか、多紀郡内に居住する肢体不自由児に対して、幼稚園、小学校、中学校及び高等学校に準ずる教育を施し、合わせて、その欠陥を補うために必要な知識技能を授ける事を目的とする。(篠山養護学校則 第1条)

(篠山養護)学校は、学校教育法第1条の規定の基づき、多紀郡内に居住する児童、生徒及び幼児(ただし、多紀郡外に住所を有するもので篠山町教育委員会が認めた場合はこの限りではない)で、肢体不自由のものに対して、幼稚園、小学校、中学校及び高等学校に準ずる教育を施し、あわせて児童、生徒及び幼児が心身の障害に基づく種々の困難を克服するために必要な知識、技能、態度及び習慣を養う事を目的とする。(篠山町立小学校、中学校、養護学校、幼稚園管理及び運営に関する規則 第27条)

U 学校経営の概要

◎教育方針
子供たちの卒業後の社会参加を展望して、社会生活能力の伸長を図るとともに、障害の状態及び能力、適性等に応じて自己実現を図る事に努める。
このため、子供たちの生命の尊厳を基盤にすえて、職員が信頼の絆を深め、互いに切磋琢磨しながら専門的力量を高めて、意欲的で真摯な教育実践に努める。
・先見性と計画性、継続性を持った幼、小、中、高の一貫性のある教育の推進
・豊かな体験を通して、自己表現、自己決定の力を養う事を大切にする教育の推進
・教職員と保護者とのパートナーシップを確立し、共通理解に立った教育の推進
<障害>
@機能障害  (Impairment)・・・生物学的レベル・・・医療分野
@能力障害  (Disability)・・・個人的レベル ・・・教育分野
@社会的不利 (Handicap) ・・・社会的レベル ・・・教育・福祉分野

◎ 学校教育目標

心豊かにたくましく生きる力を育てる

障害の種類、程度、特性並びに発達段階に応じ、幼児・児童・生徒の障害の改善・克服に努め、社会の一員として可能な限り主体的に生活を営む事ができる力を育てる。

  <学部の目標>
○幼稚部・・・身辺処理能力を育てる
○小学部・・・日常生活の処理能力を育てる
○中学部・・・日常生活及び集団生活への適応力を育てる
○高等部・・・社会的自立心を育てる

◎目指す子供像

○明るく ・・・いつも明るくのびのびと生活する子
○強く  ・・・どんなことにも根気強くがんばる子
○やさしく・・・お互いに助け合い、励ましあって仲良くする子

◎努力目標

幼児・児童・生徒の実態を的確に把握し、一人一人を伸ばす教育内容・指導方法を研究し実践に努める。

1 自立をめざした養護・訓練の充実

(1) 障害に応じた個性の伸長を図る。
(2) 生活習慣を身につけ、身辺自立の能力を向上させる。
(3) 障害に負けず、生きる喜びを味わわせる。

2 障害と発達に応じた学習指導の充実

(1) 個々の実態を的確に把握し、課題を明確にした実践に努める。
(2) 自ら選び、決定し、自分を表現する力を開発する。
(3) 卒業後の社会参加を展望し、社会生活能力の向上に努める。

3 ライフサイクルを見通した進路指導の充実

(1) 社会性の伸長と自立への意欲を育てる。
(2) 作業学習や職場見学、施設・現場実習に努め、個々の能力に応じた進路指導の充実に努める。
(3) 社会参加へ向けての情報収集と進路開拓に努める。

4 教職員研修の充実

(1) 障害の状態に応じた教育課程の研究に努める。
(2) 指導内容・指導方法の工夫・改善に努める。
(3) 校内研修等を日々の教育活動に生かす。

5 開かれた養護学校としての啓発の充実

(1) 地域の人々の障害児教育への理解と関心の促進に努める。
(2) 個々の障害に応じて、居住地校との交流学習を積極的に推進する。
(3) 郡内障害児教育センターとしての役割を果たすよう務める。

◎ 研究課題

研究テーマ 「一人一人の障害に応じた指導のあり方」
    ――――  IEPの理解と実践を深める  ――――

V 教育信条

専門的知識、情熱、豊かな人間性をもって教育にあたる。

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