急いで読むのをためらうほど、家族との絆、ペット(猫)との絆について、自分なりに考え込んでしまう事がありました。
高校生だった一人娘が自立してゆくとき、成長した姿を喜ぶ反面、親として娘を保護したい気持ちの葛藤に苦しむ中、
何も言わずただそばに居て、作者の溢れるほどの愛情を受け止め、また正直に愛情を返す猫の存在で、
作者は娘の自立を阻む事がなかったと書いておられます。
オザケンの歌「愛し愛され生きるのさ」ではありませんが、恋人や夫婦関係でなくても、
人には愛情を与える存在が必要であり、
また、愛情を注ぎ、そして愛情を注がれる事が心豊かに生きる糧ではないかと思いました。
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