声も成長するんだ
泣き声
病院で出産したり、出産後のお友達のお見舞いに行ったことがあったりする人は知ってると思うけど、
新生児は「閲覧室」みたいなところで並んで寝かされていることが多い。
モエナも入院中はずっとそこにいた。
ただ、モエナの生まれた病院は、日中は「母子同室」とかいう仕組みで、昼間はコドモがお母さんと一緒にいる。
ウチの場合、ヨメとボクの強い希望で、いわゆる「個室」に入っていたので、
この昼の時間帯にゆっくりと夫婦+新生児で過ごすことができた。
TVで見てたり想像していたのとは違って、新生児の頃のコドモの泣き声って、
とってもかぼそくてやかましいって感じはしないことをモエナに教えてもらった。
「おぎゃぁおぎゃぁ」とよく擬音される泣き声なんだけど、じっさいは「ふやぁふやぁ」だったり、
「ほえぇほえぇ」だったり、とにかく歯がないひとが喋ってるような、空気の抜けた泣き声だった。
#今気付いたけど、実際に歯がないんだな…
最近(もうすぐ満3ヶ月)は、この泣き声もかなり立派になってきた。
擬音でいうと、やっぱり「おぎゃぁ」とか、「んがぁ」とか、濁音が入るようになってきた。
ボリュームコントロールが出来ないせいもあって、「うっせぇ」ってつい言っちゃうこともあるけれどね。
でも、ひところ(1ヶ月過ぎたくらいかな)よりは、だいぶ楽になって来た。
そのころは、それこそちょっとした事でも泣いて、それもなかなかおさまらなくてって具合だったんだけど、
最近は泣く要因がかなり少なくなって来てるように思う。これはやっぱり、外界に慣れて、
少しずつだろうけど不安が減ってきているってことなんだろうね。
よかったよかった。
地声
2ヶ月になったころだったか、モエナも「うぅ〜」とか「ふぅ〜」とかいう「音」を出すようになった。
それを聞いてヨメが「これがこのヒトの本当の声なのかね」って言ったんだけれど、
そう言われてボクは初めて「そうか、話す声と泣き声って違うんだな」ってことに気付いた。
考えてみれば、新生児の頃の「泣き声」って野生だもんな。どっちかって言うと、
動物の「鳴き声」に近いのかもね。
今はもうモエナも「地声(らしきもの)」で発声するようになってきた。
機嫌がいいと「うふぅ、へうぅ」とか言ってボクらに一所懸命語り掛けてみたり、
機嫌が極端に良かったり、逆に気に入らないことがあって半ばヒステリー状態に陥る時なんかは、
「うっきゃあぁぁあ〜」なんて言って(?)たりもする。
ただ笑い声だけはまだ聞いたことがない。機嫌が良いときにあやすと、
にへらぁ〜って笑うんだけど、無言の笑いなんだよね。だから今はとにかく笑い声が早く聞いてみたいな。
でもモエナが大きくなったときに、もしかするとダミ声で「うっせぇクソおやじ」
とか言われちゃったりするのかもしれないね。そしたらこのページや「いのちの兆し」を見せてみようか…。
効果ないかな。
ちなみに今後ろで会話(?)してるヨメとモエナの会話を速記してみると、
モ:「へぇええぇ」
ヨ:「うん、それで?」
モ:「ふぅえぇえええ」
ヨ:「ほう、そっかぁ」
モ:「うっくぅひゃぁあ」
ヨ:「そうなんだぁ。よかったねぇ」
……続くけどタイプが追いつけない…
会話は成り立っていないけれど、目とか表情を見てると、
コミュニケーションは立派に成立してるんだと思うよ。
1999.6.27