最近のお役立ち本

『モン・モエ』 黒木瞳 幻冬舎

女優の黒木瞳さんが、1998年5月に出産したモエコちゃんの成長記録を、絵本のように仕上げている。 芸能人の書いた本は「ゴーストライター」が書いているという噂がまことしやかにあるが、 そういう感じはしなかった。ほんわかとした日常生活を送る母としての想いが伝わるようだった。 きれいな挿絵(大鹿知子)も、その内容を引き立たせている。
キレイな女優も「あの苦しみがあったね」なんて下世話なことを思ってしまう。 すっかり復帰して、出産や育児の疲れや衰えは全く見られず、相変わらずきれいなお姿を拝見する。 「きっと、エステに行って、スポーツクラブに通って、自分を磨いたんだろうな〜」 と、エステもスポーツクラブも行かれない私はテレビの前で邪推するだけである。

『子育てこうしてみたら』 毛利子米 PHP研究所

作者は小児科医師。しかし、堅苦しい本じゃない。
「子育て」「育児」の本はワクにはめた、あまりにもキレイごとが多いので疲れてしまう。 しかし、この本は「こうしたらどうか」というようなアドバイスが多い。 「気楽に子育てしようよ」という姿勢が読んでいると感じられる。 しかし、病気やケガの対処法なども詳細に説明しているので、医師という一面がうかがえる。
他にも著書は多く「赤ちゃんのいる暮らし」「幼い子のいる暮らし」(筑摩書房)「おしゃれ子育て」 「若い父母へのメッセージ」(ちくま文庫)なども同じような内容で、楽しく読むことができる。

『胎児は見ている』 トマス・バーニー 祥伝社

この本もやはり胎児に関する内容が書かれている。内容も知らずに欲しくて下の「胎児から」 と2冊購入したのだが、書いてある内容はほぼ一緒で、 どちらか一冊を読めば胎児に関することが分かると思う。
興味深い内容があり、父親が育児に参加することで、 まだ言葉も話さない子供でも母と父を同様(公平)に見ることができるそうだ。 子供はお母さんの方を慕うことが多いが(過ごす時間が長いから仕方ない部分もあるが)、 その心理にの影には「育児、子育てに参加しない父親」の影響も大きいと思う…ということで、 私は、父親である彼には育児に口も手も出す、「育児参加型父親」を希望している。 (私が希望しなくても彼は参加するだろうけど)

『胎児から』 井深 大 徳間文庫

作者井深大はあのソニーの創業者で有名だが、その後半生を幼児教育を中心に活動し関連書物は数多い。 これはその中でも有名な一冊である。
胎児は様々な感覚・感情を持っていること、現代の産院システムの問題点、 親子のスキンシップの大切さなど様々な興味深いテーマについて彼なりの考えが綴られている。 中でも特筆しておきたい話がある。
生後半年の赤ん坊のことを「子宮外胎児」とよんでいる。 母親の子宮という平穏な世界から出産というストレスを受け、 手術台の明るい照明にさらされながら突然この広い世界に出てきた胎児。 母親と引き離されたという不安を抱き、その時の不安や恐怖を思い出しては「訳もなく泣く」 という行動に出るとのこと。 この時期は抱き癖なんか気にせずに、子供が泣いたら、 暖かい子宮のように優しく包んで抱いてあげ、 半年間はこの世に慣れるための準備期間と考えるそうだ。
当たり前のことかもしれないが、「抱き癖がつく」と昔の人はむやみやたらに子供を抱くことを嫌ったが、 それでは淋しい子供に育ってしまうような気がして、半年間は親がコンビニ弁当を食べても、 子供が泣いたらいつでも抱き上げてあげようと思う。

『私たちは繁殖しているB』 内田春菊 ぶんか社

以前から紹介している「私たちは繁殖している」シリーズの第3巻をようやく手にすることができた。 発売されることは以前から知っていたので早く読みたくてウズウズしていた。 予定日3日前の3月26日が発売日とは知らずに、 デパートの大型書店へ探し物があったので立ち寄ったら偶然見つけたので即購入した。 今回は作者の第二子(女の子)の子育ての様子が中心のストーリーになっている。 「普通はそこまでは書けないだろうっ」というような男児と女児の違いや、 相変わらずベタベタ感のない子育ての様子を楽しく読むことができた。

『そういうふうにできている』 さくらももこ 新潮社

ちびまるこちゃんでお馴染みのさくらももこの妊娠体験を綴った本。 店頭で見つけ読みやすそうな本だったので、衝動買いをした。 偶然にも彼女の予定日と私の予定日は3月29日で一緒だった。しかし、 さくらももこの出産は予定日より1週間ほど遅れ、花祭りの4月8日に帝王切開で出産をしている。 一番ビックリした話は帝王切開の時に、ついでに「盲腸」の手術も行ったという話。 まあ、確かにお腹を切るのは一回で済むけれど、出産のついでに盲腸手術っていうのもなかなかスゴイ話。 難しい話やすご〜くためになることは書いていないが、 気張らずお茶しながら気楽に読める本。

『カロリーガイドブック』 女子栄養大学出版部

まだ太りすぎの領域まで達してはいないが、空腹時のつわりに耐えられず、 妊娠中期の時点で増加できる体重の半分も増えている。 体重には気を使っていたつもりだったが、毎昼食は外食ランチに頼っていたため、 あまりいい効果は得られず現在に至ってしまっている。 自分が気軽に食べていたコンビニ弁当、レトルト食品、 インスタント食品はどれくらいのカロリーなのか知るために、年始にこの本を購入した。 各メーカーの食品、飲料、外食のメニューなどのカロリーが写真入りで紹介されていて、 とても見やすい構成になっている。 これを見ると自宅で作った料理以外の塩分と油分の多さが分かり、 手軽なインスタントより、手をかけて家で作ろうと気になる。

『各社通販カタログ』(アカチャンホンポ、犬印本舗、セシール、病院に置いてある本など)

今まで未知の物だったマタニティ下着を買おうと思い、大手スーパーのマタニティ売り場へ行った。
そのときの様子はこちらをクリック☆
短期間しか使用しないのに、マタニティという付加価値があると、大したデザインでもないのに高い。 全部揃えると2〜3万円じゃおさまらない。束の間の体型のためにお金をかけるならば、 その分、子供の洋服や肌着を買ってあげたい。 売り場の販売員にあれこれ聞き、マタニティ下着をどの基準で買えばいいのかという知識が身についたので、 それ以後、通販やベビーグッズの安売り店を利用している。これらを利用すると、 市価の2/3から半額近い値段で購入できるのでお得。

「赤ちゃんの新しい名前百科」新星出版社

現在(1月9日)、8ヶ月目に入る直前。そろそろ名前を考えようと思っている。
男女両方の名前を考えておく人も多いけれど、何のイメージもなく、 ただ漠然と名前を考えることが出来ない。 思いつく名前は、友人、知人、親戚、クラスメート…今まで出会った人たちに限られてしまい、 狭い知識の中でしか考えられない。 一体、世の中にはどういう名前があって、どのような意味の漢字が使われているのか…と、 悩んでいたところ、去年、出産をした友人がこの本を貸してくれた。
この本は、いくつかの項目で分けられていて、イメージで選ぶ、50音順で選ぶ、漢字から選ぶ、 姓名判断などである。たくさんの名前が記載されていて、それぞれに説明文も付いている。 知らなかった名前がたくさんあり、情報量の多さに感心させられている。

「私たちは繁殖している」 内田春菊 ぶんか社

音楽、小説、漫画などで有名な人らしいが、私がこの人を知ったのは数年前。結婚して間もない頃に、 彼が「内田春菊の悪女な奥さん」という本を「君と似てるかもね」と笑いながら、買い与えてくれたのが 知るきっかけとなった。
「私たちは繁殖している」は現在1,2巻が出版されていて、育児マニュアルや医学的根拠のない理屈には とらわれず、妊婦&育児をマイペースで楽しんでいる彼女の生活や考え方が漫画になっている。 「悪女な奥さん」も含めて、私は彼女の考え方に共感する事も多いので2巻揃えた。
妊娠、出産、育児に対して、リスキーなイメージを持ち、ためらっている女性も多いようだ。 妊娠&育児中の人で、不安やストレスを感じた時、 この本を読んだら、もしかして気が楽になるかもしれない。 事実、私もこの本を読むまでは妊娠や出産に対してマイナスイメージしかなかったけれど、 おかげさまで、今ではのんきに妊婦生活を楽しんでいる。

「赤ちゃんが来た」石坂啓 朝日新聞社

インターネットで妊娠関連のサイトを検索し、偶然、立ち寄ったページで紹介されていたので、 翌日、本屋で購入。 エッセイで挿し絵が多く、育児や子供に必要な小物や衣類が、 可愛らしく描かれていて、目を楽しませつつ、テンポのよい展開なので、半日ほどで読み終えた。 作者のお子さん「リクオくん」の成長過程や、仕草などのイラストとっても可愛かった。
中でも印象的な話は、ドップラーという機械で胎児の心音を聞く時に 「ザザッ〜」という波の音が聞こえたそうだ。それは、母親の血液が流れる音らしい。 だから、人間は海へ行って波の音を聞くと、心が休まるのかもしれない。 また、お風呂に入ると落ち着くのも、羊水につかっていた状況と似ているからという話を以前に聞いたことがある。 残念ながら、生まれた時の記憶はないけれど、潜在意識の中に、母親の体内にいた時の状況を、 疑似体験できる場所を求めているのかなって思えた。あたしゃ、海もお風呂も大好き! これも気張らず気楽に読める本なので、「育児って楽しく出来るんだ〜」と、 思わせてしまう本。

「笑う出産」まついなつき 情報センター出版局

本屋でこの本を偶然見つけ、タイトルにひかれて購入した。 表紙で、漫画と思われる方も多いかもしれないが、実は立派な?小説です。 でも、楽しいイラストが盛りだくさんで、「ヘラヘラ」と笑いながら、 あっという間に2冊読んでしまった。1冊目は一人目の子、2冊目では二人目の子の時の 妊娠&出産を描いている。2冊目の冒頭に「妊娠出産については最初の経験が生かせない」 と書かれている。確かに、人に聞く妊娠&出産体験は十人十色ですね。 どんなエピソードを持つようになるのか、自分自身が楽しみ。 もし、いいエピソードが出来たら、この場を借りて、報告しよう。(^^)V

「はじめての妊娠・出産百科」 主婦の友社

1冊くらいは情報を網羅している妊婦本を買わねばと思い、妊娠が分かってすぐに買った。 本屋へ行くと初めて見る妊婦本、育児書の多さにビックリした。核家族化がすすみ、 身近に経験者(母親など)が少なくなり、こういうマニュアル本が多いのか? そういえば、私の若い頃は、マニュアルっ子と言われはじめた世代だった。 あまりマニュアルの知識にがんじがらめにはなりたくなかった。しかし、 まったく知識がないのも不安ではある。 現在の体の状態を知る事も出来るし、危険信号(出血、腹痛など)の見極め方、 栄養管理なども図解で説明されているので、 読みやすい。と言っても、私は1ヶ月に1回くらいしかこの本を開かない。 最終的には本や知識だけに頼るんじゃなくって、自分の体なんだし、 自分で管理しなくちゃね。