11週目
この時期の生活
妊娠して変わったことって、今のところ、あまりないんだけど…
1.走れない
妊娠前は、通勤時に出発間際の電車に全速力で走り、飛び乗ることで、
日頃の運動不足を解消していたつもりになっていた。
さすがに、妊娠が分かってからは、全速力は危険なので小走りしていた。
でも、それすらも止められてからは、ダッシュすれば乗れた電車やバスを目の前で見送る事が多くなった。
帰宅の時は、夕飯の支度もあるし、一刻も早く家に着きたいのに、無情にもバスや電車は定刻で発車してしまう。
最近は「見送る」ことにも慣れてきた。悔しがるよりも、あきらめる事が出来るようになったので、
せっかちな性格が少し直った…気がする。
2.洋服がない
今週、ちょっと前に買った少し大き目サイズのチノパンのウエストがきつくなってきた。「いよいよ、
このチノパンも、きつくなってきたのかぁ〜」と、予想より早い時期に太くなったウエストを恨む。
おととしの春に買ったスリムパンツは、閉めることすら出来なくなったファスナーが、
おへその下で45度の角度で開いたままになっていた。
私はそれを見て、あまりにも変わり果てた自分のウエストに驚かないではいられなかった。
ワンピース、ジャンパースカートは、フォーマル以外では持ってなく、
ウエストが太くなると着られなく服がほとんどだ。
よって、通勤着のバリエーションが、みるみる少なくなった。
成長を続けるお腹に合わせて洋服を買うことは出来ないから、
大きめのマタニティを今から着てしまうのが、経済的かもしれない。
こんな事で困るなら、以前からワンピースを、買っておけばよかったと後悔する。
通勤は、毎日の事なので、すぐにでも着られる洋服を用意しなくてはいけなかった。
もう一回、衣装ケースやクローゼットを探してみると、とりあえず着られる洋服がいくつか見つかった。
それは、家着に近いもので、ゴミ捨てに行く時に着ていたジャンパースカート。
流行もブランドも関係なく、安くて丈夫で自宅での洗濯が出来ればOKという条件だけで、
通販で2980円くらいで買ったもの。
朝起きてゴミ捨てに行く時に、とりあえずパジャマの上に着ているような服だ。
だから、それを着て電車に乗るなんて、すべての美意識を捨てるくらいの覚悟だった。
どうしようもない現実にあきらめるしかなかった。
家着での出勤初日、電車に乗るのが、バス停に並ぶのすら、とっても恥ずかしかった。
彼は「人の服装なんか誰も見てないから大丈夫。自意識過剰!」となぐさめてくれたけれど…。
でも、1週間もすると、慣れてきて、昔から着ていたかのように、
堂々と出勤する私の姿があった。まっ、私の美意識なんてその程度のもんだったのよね〜と、
最近やっと気づいた。