13週目−(9月21日)

3回目の検診

時期はずれの安い海外旅行でも出来ればな〜と思っていたので、今年は夏休みをこの時期にしていた。 でも、夏休みの時期を設定してから妊娠が分かり、海外旅行どころじゃなくなった。 不安定な時期なので、遠出することなく、近所を散歩したり、買い物へ行ったりして、 のんびり過ごしていた。 平日は病院の待ち時間も比較的短いし、3回目の検診時期だったので病院へ行く。
今回の検診では、いくつか相談したいことがあった。
まずひとつめは、10月上旬に予定している、箱根への温泉旅行。
☆温泉旅行の様子は妊婦と温泉のページを見てね☆
これは、「5ヶ月に入ると安定期」「お腹もそれほど目立たず身軽」 という2つの条件を満たす、2週間後の10月上旬を予定していた。 「10月上旬に温泉旅行したいんですが、大丈夫そうですか?」と聞くと、 「お腹の子供と相談ね。診ないと何とも言えないわよ。」と、いつものようにサラリと言われる。 「そうだそうだ、一人じゃないんだ、中身にも相談しないと…。」と改めて自覚。 相談の結果、痛み、出血、腫れもなく順調なので、旅行は問題なさそうだった。 「母子手帳と保険証は持参してね。」という注意だけだった。 昔の常識だと妊婦に温泉は御法度だけれど、 最近では、浴室での転倒と湯あたりに気を付ければ問題ないというのが、 一般的な常識になっているようだ。もちろん、人によって体調などに個人差があるので、 妊娠中に温泉や旅行をする時は、必ず担当医師に相談することをお勧めする。
ふたつめは、トリプルマーカー検査を希望していていることだった。 話をきりだすと先生は真顔になり、「ちょっと、こっちに座ってくれる?」と、 デスクの向かいの椅子に座るように促された。 その時、周りにいた看護婦さんたちの様子が変わり、事の重大さを感じ、さらに緊張した。 それから、話し合いはすすみ、インフォームドコンセントが十分に行われた。
私は医療関係者ではないので詳しい説明をする資格はないし、世間では賛否両論なので、 個人的な意見も書くつもりはない。 簡単な概要だけ説明をすると、トリプルマーカー検査とは、 いくつかの検査を総称して「出生前診断」と言われる検査のひとつ。 胎児や母体に対し、検査を行い、体内にいる胎児がどんな異常を持って生まれる可能性があるか、 その確率が指標としての統計的数字で示される。 トリプルマーカー検査は、染色体異常、脳や脊髄の形成異常があるかを推定できる。 血液検査で簡単に検査できるが、結果次第では、お腹の羊水を採取する「羊水検査」 を受ける可能性もあり、これは胎児にとっては危険性が高い。 トリプルマーカー検査は、血液検査だけなので、妊婦への説明がされないうちに、 病院側が勝手に検査を行い、トラブルになる事も多い。
だから、お互いが十分納得した上で検査を行いたかった。 私は、高齢出産でもなく、遺伝的な心配もない私が、何故検査を希望するのかを、延々と説明した。 先生からは、この検査について認識を深める事が出来る説明をしてもらえた。
検査を希望した理由は、「事実」を知りたかっただけである。ただ、それだけのこと。 スクスクと育つ胎児が、どんな身体で体内にいるのか、 どんな健康状態で生まれる可能性があるのか、苦しむ事はないのか…。 たとえ、検査が悪い結果でも、分からない、知らないで出産する事の方が私には恐かった。 もちろん、どんな結果になっても、すべてを受け入れる覚悟は出来ていた。 この検査を受けるにあたり、必ずしも良い結果が得られるとは限らないという前提で、 彼とも話し合ってきた。検査を受けることに賛成してくれた「知る勇気」を持った彼に感謝している。 羊水検査を行う可能性も考え、10月12日の16週に入る日に検査を行うことにする。
この写真の胎児は88mm。この超音波写真を最後に、次回検診からは、画面に納まらなくなるため、 全身映像はこれが最後と言われる。ちょっと残念。コンピュータやコピーみたいに、 容易に拡大縮小して写真が出来ればいいのに…と思った。どの母親も希望すると思う。
診察料は5860円。
(今回は珍しく真面目モード入っていた。次回は楽しい内容を報告できるようにがんばる。)