16週目−(10月12日)

4回目の検診

13週目の検診の時に担当医師に相談したトリプルマーカー検査を行う都合上、平日の検診となる。 今まで検診は土曜日に来ていたので知らなかったが、いつもより待合室が空いている気がする。 土曜日は、御主人と一緒に、ワーキングマザー(働く妊婦さんの事を最近はこう呼ぶらしい) が仕事を休まずに来られるせいか、混んでいるのかもしれない。それでも1時間以上待たされた。
今日の検診は、まずお腹の状態から確認した。「もう、子宮がおへその下まで来てるのよ。 御飯も大量に食べられなくなってくるし、つわりも治まってくる頃よね〜」と、 私のお腹を押しながら説明してくれた。 そういえば、最近、食後に胃のあたりが苦しくなり、食べた量以上に満腹感を得ることが多かった。 胃が圧迫されて、少しは食欲減退してくれるといいんだけど…。
大きくなった胎児の全身が画面に収まらないらしく、超音波写真を渡されなかった。 余談だが、超音波写真は時間が経つと薄くなったりするため、見づらくなるという話を聞いたので、 私はスキャナーで読み込み、パソコンへ保存している。スキャナーがない人は、 コンビニあたりでコピーをし、予備を保存しておいた方が、後々まで楽しめると思う。
診察を終え「異常なしだし、赤ちゃんも元気よ。ところで、今日はマーカー検査をする予定だけど、 気持ちは変わらないのね?」と聞かれ、反射的に「はい」と返事をした。 しかし「赤ちゃんも元気」と言われているにも関わらず、検査を受ける事に少しだけ矛盾を感じた。 「じゃあ、このまま検査室へ行って、血液を採取して今日は終わりね。 結果は10月22日に聞きに来てちょうだい。御主人も一緒に来てもらって。」と、 先生は言いながら検査室へ持参する書類を準備してくれた。 「結果によっては彼と先生の話し合いが必要になるんだよな〜。」と考えながらも、 「悪い結果が出るはずがない。」と、どっかで安心しきっているような気がした。
検査室へ行くと、いつも採血してくれる年配の看護婦さんがいた。 私が持参した書類に目を通すと「はい、じゃ腕を出して。」と、いつものように穏やかな表情だった。 初診の採血と違って、今回はどんな結果が出るのか、まったく想像がつかなかった。 「今なら、辞めると言えば、この血は検査センターへ送られないし、結果を知らずに済む。」と、 採血されながらボンヤリと考えていた。 結局、何も言わずに試験管に入った自分の血を検査室へ残したまま帰宅した。 「事実を知りたい」という気持ちで検査に臨んだが、検査に直面すると、 良い結果や悪い結果が、交互に頭をよぎり、ためらわずにはいられなかった。
本日は、診察と検査料で10770円なり。

つわりが終わる

診察の時「そろそろつわりも終わるころね。」という先生の言葉を聞いたせいなのか、 この日を境につわりが終わる。2ヶ月半も続いていたつわりからやっと開放された。 症状は軽い方だったが、いつでも食べ物や飲み物を用意し、吐き気を心配する生活には疲れていた。
先生の言葉を境にピタリと終わったので、 「暗示にかかりやすいっていうか、単純っていうか…。どんな難病にかかっても、 もう治りましたって先生に言われただけで、治っちゃうんじゃないの?漫画みたいな奴だよね」と、 彼にバカにされた。これは、しばらく言われていた。 「たまたま、最近は調子がいいだけで、きっとまた始まるよ。」と言い返しておいた。 「暗示にかかるほど単純な私じゃない」と、自分を信じていたが、やっぱり単純な奴だった。
この日を境に、空腹で気持ち悪くなることはなくなり、吐き気に悩まされることも、 食べ物の心配をすることもなくなった。あ〜、お疲れさん!第一関門突破したって感じ。

胎教

本などを見ると5ヶ月に入った頃から「胎教」を始めるよう指導している。 内容は様々で、リラックス効果のある音楽を聞く、持つ聴診器みたいな胎教グッズをお腹にあて話かける、 絵本を読む、お腹をさすり名前(仮の名前)を呼ぶ…など。 仕事しているから忙しいというのを口実に、何もしていない。 気を付けている事は、普段はオフィスで、コンピュータに囲まれ無機質な生活をしているため、 週末は公園や海、山などを散歩したり写真を撮りに出かけている。 森林浴や歩くことは健康にいいし、日ごろの運動不足解消にもなる。 でも、一番の胎教は夫婦仲良く、お母さんにストレスがない事かもしれない。