18週目〜19週目
このころの体調
夜、寝ているときに、寝返りをうったり、伸びをしようとした時、
足に力を入れるとつるようになった。つるのはとっても痛かったけれど、
眠いし面倒くさいので、目も開けずに寝た姿勢で足を上げ、ふくらはぎをさすり、
足首の屈伸運動をして直していた。
ひどい時は、一晩に何回もなり、そのたびに目が覚めてしまう。
いい加減に直していると、翌日はびっこで歩くほど痛い時もあった。
今まで足がつるということがほとんどなかったので、不安になり
「はじめての妊娠・出産百科」 という真面目な妊婦本を調べた。
妊娠後期によくみられる「こむらがえり」というトラブルらしい。原因は、
お腹が大きくなって足にかかる体重が増え、下半身がうっ血しやすくなるのが原因だったり、
カルシウム不足も影響するらしい。
乳製品や小魚、緑黄色野菜などを積極的に食べるように心がけていたが、不足していたのかもしれない。
人間の身体も、車のガソリンメーターみたいに、栄養の過不足を表示できればいいのに…と思った。
ある日、とってもお腹が空き、「あ〜、お腹空いたな〜。」と言いながらお腹を何気なくさすったら、
今までは、お腹が空いているとペッタンコになっていたお腹に、
「ゴロン」としたものが入っていて、丸いボールに触ったような感触があった。
膨れ上がっている内臓に触った感触が気持ち悪くて「ヒェ〜」と言いながら力が抜けた。
胎児も手足や顔が確認できるし、胎動を感じるほど動いているから、
子宮もそれに合わせて大きくなっている事は理屈では分かっているんだけど…。
実は、生の肉や魚の内臓は料理するのも見るのも苦手で、魚をさばく時はにしざわ♂にお任せしている。
そんなわけで、出産の時に自分が気を失ってしまわないかと心配でもある。
11月上旬、さすがにお腹が目立ってきた。
まだコートを着ない時期なので、知らない人が見ても「あれ?妊婦さんかな?」と
思える大きさになったらしい。そのせいか、初めて席を譲られた。
11月5日の朝、いつものように出勤途中、自宅そばから駅まで行くバスに乗った。
私が乗るバス停からでは、ほぼ満席で立って行くことが多かったが、
短い時間だし体調も良好なので、それほど座りたいと思ったこともなかった。
私の目の前に座っていた中年の女性が「大丈夫ですか?座ってください。」と、
声をかけてくれた。でも、どう見ても私の方が元気そうだったし、
譲ってもらってまで座るような時間じゃなかったので、丁寧にお断りをした。
「世の中には親切な人もいるんだな〜。」と、自分が席を譲られる身になったことを感じる。
確かに、老人や妊婦が乗り物で立ちっぱなしというのは、傍目から見てとっても大変そうではある。
私のポリシーのひとつに「老人と妊婦には席を譲る」というのがあるし、
通勤電車でもそれを実行してきた。
だから、もうちょっとお腹が大きくなって、立っているのがつらくなったら、
その時は遠慮なく座らせてもらうことにしよう。譲ってくれる親切な人がいたらの話だけどね。
妊婦、バーゲンへ行く
ちょうどこの時期、横浜ベイスターズが38年ぶりの優勝をし、
横浜の街はあちこちで今までにない盛り上がりだった。
今までは、楽しみにしていたドラマや番組がつぶれる野球中継は大嫌いだった。
しかし、今年は横浜ベイスターズの優勝がかかっていたので、後半からは野球中継をよく見ていた。
本音を言うとベイスターズの優勝よりも、横浜のデパートや店の優勝バーゲンがお目当てだった。
テレビの前では、ベイスターズが点を入れるたびに「バーゲン!チャチャチャッ」と、
手を叩いて喜んでいた。そんな様子をにしざわ♂はあきれて声もかけられないようだった。
ランドマークプラザ、クイーンズスクエアがあるみなとみらい地区はもちろん、横浜高島屋、
京急百貨店など、時間が許す限り立ち寄った。
中でも横浜高島屋の初日バーゲンはすごかった。小さい頃から高島屋は利用していたが、
こんなに混んでいる高島屋を見たのは初めてだった。
普通のバーゲンでは考えられないほどの混雑で破格値だった。
38年ぶりの優勝にちなんで3800円均一のシューズや、
佐々木投手の背番号22にちなんだ220円や2200円といったアクセサリー、
小物のワゴンなど、どれも妊婦を忘れて駆け出したくなるほど魅力的なものだった。
3800円均一のシューズコーナーへ行くと「ナインウエスト」の靴が大量にあったが、
人垣が二重にも三重になっていて、この体では靴を手に取る位置まで進むことは出来そうもなかった。
残念だけど日を改めて来ることにした。
バーゲン終了までの数日間で、あちこちで数々の戦利品?を手にすることが出来たので妊婦ご満悦だった。
今回、あちこちウロウロしていたが、私と同じような妊婦さんの姿を多く見かけた。
元気でパワフルな妊婦さんが世にはたくさんいるらしく、
皆さん、お腹をかばいつつ、しっかりとバーゲン品を手にしていた。
そんな場所でも、元気そうな仲間?に会うことが出来て、何となく嬉しかった。
写真は、横浜そごう前にある「ハマの大魔神社」。
ここからテレビ中継をしょっちゅう行ったので、地元じゃなくても、知っている人は多いだろう。
安産の神様ではないと思うけど、お約束ということで、お賽銭を入れて写真撮影をした。