36週0日目−(3月1日)

11回目の検診

横浜では2月後半から暖かい日が続き、今日も朝から天気がよく暖かい日だった。 「春になったら出産だ〜」と去年の夏に妊娠が分かった時には漠然と考えていたが、 早いものであちこちで春を感じるようになった。 通院途中にある小さな梅園では、2月中旬頃から花が咲き始め、今では満開になり見頃となっている。 このまま順調に出産を迎えることが出来れば、その時期はきっと桜が満開になっていて、 病室の窓からや退院の時に見ることが出来るかもしれない。
いよいよ臨月(10ヶ月)を迎えた。2週間に1回だった検診が毎週になる。 何を調べているのか分からないが、尿検査の項目が増えていた。
受付、検診、会計まで40分ほどであっという間に終わってしまったので、 いつも待たされている時間を考えると信じられないくらいの早さだった。
珍しく今朝はあまり体調が良くなかった。お腹が痛いとか出血があるというほどではなかったが、 週末に忙しく出歩いていたので多少疲れがたまっていたらしく、何となく身体がだるく、 すっきりせず、顔がむくんでいた。 そのせいか、血圧も126/94と、いつもよりかなり高めだった。
先生に呼ばれると「異常ないわね?」といつものように言われ、診察室のベッドへ横になるよう促される。 子宮底長(36cm)、むくみ、尿検査共に異常なしだった。
(子宮底長…横たわったときの恥骨から子宮のいちばん高い位置までの長さ。 妊娠中期から9ヶ月の初めころまでは、たいてい妊娠の週数と子宮底長はほぼ一致する。)
児心音(胎児の心音)を計るときに先生が「あれ?」と言いながら、私のお腹をあちこち押した。 「もしかして心臓の音がないんですか?」と心配になり聞くと「いいえ、 いつもと身体の位置が変わっちゃったみたいで、心音が取れないのよ。」との事。 超音波で確認すると、いつも胎児の身体は右腹部にあったが、今回は初めて左腹部にあった。 そういえば週末に出かけている時に、1時間近くお腹の中で「ゴトゴト」「グリグリ」 と大きく動いていたので気になっていたのだ。 たぶん、この時に方向転換をしていたのかもしれない。
子宮口はまだ硬く、胎児も下がってなく、まったく兆候は見られないとのこと。 「初産だからしょうがないけど、兆候がまったくないのよ。10ヶ月に入ったから、 もっともっと動かないとダメよ。母体が家の中でじっとしていると、 子供もおとなしくなって予定日過ぎても出て来ないから、 遅れた分だけお腹で育つから産むのが大変になることが多いの。 お腹が多少張ってもいいから、もっともっと歩いて軽い運動をしてちょうだい。」とのアドバイスだった。 ちょっと前までは「お腹が張るなら無理しないで。」と言われたこともあったけれど、 10ヶ月になるとお腹の張りよりも予定日を過ぎてしまうことの方が重大な問題らしい。
体重がかなり増えてしまったので、1日1時間くらいは歩くようにしていたのだが、 まだ足らないらしく、1時間半〜2時間くらいは歩かないと現在の状況は改善されないようだ。 近所だけを目的もなくウロウロと1時間以上歩くのは、歩きながら飽きてしまい眠くなってくる。 (私の性格は飽きっぽい) かといって、産気づいてしまう事を考えると、一人で遠出するのも不安な気がするし…。 しかし、「出産が大変になる」という言葉に恐怖を感じているので、3月になり暖かくなったことだし、 散歩の時間を長くすることにしよう。
本日の診療費は、4690円なり。