腹帯と水天宮

腹帯

妊婦が腹帯を使用するのは世界中で日本だけらしい。(他の国でも腹帯があるという話を、 知っている人は教えてください) 医学的な根拠はなさそうだ。実際、最近の妊婦の中には腹帯をしないで過ごす人も多いらしい。 ただ、何も付けずにいると、お腹を守ろうとする本能で(特に冬などは) 不必要な脂肪がつきやすくなるらしい。脂肪が付くと、体重は増えるし、 妊娠線が出やすいなど、いいことはあまりないようだ。それを防ぐために着用した方が良いとの事だったので、 サラシは面倒だけど、ガードルを着用しようと思っている。
ある日、病院の待合室で、手に白の布を巻きつけて歩いている妊婦さんを見かけた。 どうやら、その布はお腹に巻き付けていたサラシで、検診前に慌てて取ったものだったようだ。 冷え性の人は、何かしら着用した方がよさそうだ。

水天宮

腹帯は、母に水天宮(営団半蔵門線)の腹帯を購入してもらった。 腹帯に安産祈願をしてもらいお守りをもらって数千円もしたそうなので、 「いい商売ね〜」と、母は言っていた。妊婦さん、親子、若夫婦と様々な人がお参りに来て、 とてもにぎわっていたそうだ。
文政元年(1818年)江戸三田赤羽の有馬藩邸に、時の殿様有馬頼徳公が、 領地の久留米水天宮の御分社を神主に命じて建てられたのが創め。 明治元年有馬邸が青山に移ると共に青山へ、更に明治五年十一月現在地に移る。 江戸時代の水天宮は藩邸内に在った為、庶民は普段参拝出来ず門外より参拝をした。 ただし毎月五日の縁日に限り殿様の特別の計らいにより開放され、邸内にて参拝を許された。 その当時ご参拝の妊婦の方が鈴の緒(鈴を鳴らす晒しの鈴紐)のお下がり(古くなった物) を頂いて腹巻きとして安産を祈願したところ非常に安産だった事から人ずてにこの御利益が広まる。 御利益として安産は勿論の事、子授け、水難除け、渡航安全の神様としても有名。

水天宮社務所
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