胎動

初めて胎動を感じた日

18週目のある日(10月28日)の事。会社のコンピュータへ向かい考え事をしていると、 おへその下5センチくらいの場所で「ポコポコ・ポコポコ」とした。 初めての感触に「何だ〜今のは。胎動かな?」と思い、服の上から「トントン」と叩き返した。 でも、それっきり反応はなかった。 分厚い木にフェルトを張り付けたドアをノックされたような感じ。 (そんな扉をノックしたことはないんだけど)初産の友人が「6ヶ月末頃に胎動を感じたの。」 と、言っていたのを思い出し、まだ時期的に早いから、空腹でお腹がグルグルと鳴っているのかな? と考え直す。 でも、お腹が鳴るのは奥で、皮膚の直下にあるのは大きくなった子宮だから、やっぱり胎動じゃないかな〜。 胎動というものがどんな感じなのか、どういう事なのかを知らないので、ナゾは深まるばかりだった。
それから、1週間ほど後のある週末(11月3日)の事。 用事があって昼間はずっと出かけていたので、ちょっと疲れ気味だった。帰宅して、 お茶を飲みながらソファでのんびりと新聞を読んでいたら、今度は、お腹がピクピクしている。 お腹が不調な音「ゴロゴロ」でもなく空腹の「キュルキュル」ではない。 お腹の皮膚のすぐ下、へその下あたりが動いている。やっぱりやっぱり、これって胎動だよ〜!! 腹筋が「ピクピク」って痙攣しているという表現が分かりやすいかもしれないけど、 自分のお腹の中がニュルニュルすような…。表現するのが難しい。
「ちょっと、ちょっと〜。やっぱり動いているよ〜」と、狭い家の中で大声を出し彼を呼ぶ。 「どのへんが動くの?」と彼にもお腹に手をあててもらったが、もう動かなくなっていた。 この日を境に、日に何度か胎動を感じ、日に日に動きが大きくなってきている。 お腹に手を当てている彼でも胎動が分かるようになったのは、この日から1週間ほど経ってからだった。

胎動いろいろ…

妊娠も後半になると、最初に感じたような「ピクピク」という生易しい動きではなくなってくる。 いろいろなパターンがあり、それによって「今のはこういう動きだな。 ここを動かしているんだな。」と分析して楽しんでいる。 いくつかのパターンがあるので、自分の経験と本などで勉強した内容をもとに紹介。

寝ている(動きは感じない) 母親の睡眠・活動とは関係なく、20〜30分周期で寝たり起きたりを繰り返す。 でも、こうした動きをすべて自覚できるわけではなく、比較的じっとしる時に胎動を感じやすい。
四肢の運動(ポコッポコッ、モゾモゾ) 手足を伸ばしたり縮めたりする屈曲運動。 お腹の中でパンチやキックをされているような強い動きもあれば、 手足先を動かしているような細かい動きもあり、内臓をポリポリ掻かれているような感じがする。
現在、正常姿勢(逆子ではない)のため、胃を蹴られたり、 横腹にひじのように硬いものが当たるのをよく感じる。
全身運動(ゴロン、グリグリ) 体全体を回転したり、向きを変えたりなどの回転運動。 お腹の中で丸いボールが「ゴロン」と転がるような感じがし、お腹の皮膚が動くのが見える。 妊娠後半になると、赤ちゃんも大きくなるので、母親の身体を揺さぶるほどになる。
しゃっくり運動(ピクッピクッ) 横隔膜などの呼吸運動やしゃっくり運動。 一定感覚で「ピクッピクツ」と動いている時があり、けいれんを起こしているのではないかと心配になり、 本を調べるとお腹の中でしゃっくりをしている動きであることが分かった。