蓼科の二日目(2/2)
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八島ガ原湿原から横岳ロープウエイ乗り場へ(♂)
駐車場にあるレストハウスに寄って、アイスコーヒーと牛乳でそれぞれエネルギーを補給して車に戻ります。 さっきより混雑は増しているようです。「路駐してよかった…」と思いながら車を出します。 ウインカー一発で渋滞の列に入れてもらえました。「自然の中に遊びに来てる人は心が広いなぁ」 と表向きは考えながらミラーで後ろを見ると、メチャメチャ嬉しそうな顔をして、 空いたスペースに車を入れるおじさんの顔が見えます。はは、やっぱそんなもんだよね。
うまいことすぐにUターンできる枝道を見つけ、来た道を引き返し、次の目的地の「横岳ロープウエー」 へと進路をとります。 晴天の中、霧が峰を過ぎ、車山でグライダーが離陸するのを見ながら、 まだ続いている逆方向の渋滞を尻目に、快適なドライブです。 白樺湖の交差点を右に折れて少し走ると、
焼きもろこし屋だ!!!(しつこいか…)
そうです。今朝、おなかいっぱいで泣く泣く通過した焼きもろこしの露店です。 今回は迷うことなく車を止め、一家総出で焼きもろこしを売っているおじさんに、 「2本下さい。」と元気に注文して、今度は一人一本の 焼きもろこしを食べます。
おなかいっぱいになって幸せな二人は、車に戻って行きに見つけた湧き水の看板を探しながら車を走らせます。 確か、「女ノ神氷水」(なんて読むのか未だに知らない…。知ってる人、是非教えて)って書いてあったね…。
あっ、あれだ!!
あったあった、ありましたよ。即座に車を止め(駐車スペースあり)、 車に常備のプラスチックコップを持って、 水の流れ出ているところに行きます。 これが冷たくておいしいんです。うちの蛇口から出てくる水道水とは全然違うんだなぁ。 とうもろこしの後のおいしい水でおなかもノドも大満足です。でも持って帰れないのが残念。 「水筒を買おう!」「買おう買おう!」と決心し合った単純な二人は、 もう一杯お水をいただいて、車に戻ります。
でもなんでここにスイカや桃が冷やしてあるのかな??
渋滞もなく、少し走って左に折れ、カーブを抜けながら上ると横岳ロープウエーの乗り場駐車場はすぐでした。 空きスペースも簡単に見つかって、奥様ご期待の「ロープウエー」に向かいます。駐車場では、 御主人の帰りを待つワンコが一匹、柵につながれていました。
「どうせあたしゃロープウエーとやらには乗れませんよ。はぁ、あぁ…」
てな表情のこの犬、なかなかいい味を出してますね。

坪庭(横岳山頂)散策(♂)
切符を買ってふと見ると、ロープウエーは行ったばっかりです。でも、 「満員御礼夏休みモード」に入っているので、ロープウエーもフル回転です。 先頭に並んで待つこと10分少々で、一番いいところに席を確保して、いよいよ出発です。
お決まりのナレーションを流しながら、結構すいている100人乗りのゴンドラが駅を離れると、 眼下の視界がだんだんと開けてきます。でも、山頂方面は霧(ガス?もや?)が出ていて、 ちょっと天気が悪そうです。でも山の天気なんてそんなもんです。仕方が無い。 雨が降っていないだけ、良しとしましょう。
山頂駅に着いて外に出てビックリ。すごい人の列です。どうやら下りの乗車を待つ人たちのようです。 帰りに並ばなければいけないことを思うと、ダークになりそうですが、 100人乗りのパワーに期待をかけ、「帰るころには空いてるよ」と気休めを言い合って、 坪庭散策に突入します。
なんで「坪庭」って言うのかは知りませんが、 坪庭は横岳の噴火でできた溶岩の中に高山植物が生えているところです。 標高が2240メートルくらいで、 一周が30〜40分の散策コースがあります。足元に気を付け、所々で息をつきながらながら一周すると、
「更に奥に行くと山荘があるよ。コーヒーも飲めるよ。歩いて10分くらいだよ。おいでよ」
といったことが書かれた道標がありました。 時計を見て、最終のロープウエー(17時です)までまだ時間があることを確認し、行ってみることにします。
木の板で作られた道をのんびり歩いて行くと、 いきなり目の前がひらけ、 山荘の青い屋根が見えました。 目の前まで行きましたけど、なんとなく雰囲気に気後れした私たちは、コーヒーを飲まずに 写真を撮って、 ここで引き返すことにします。
ロープウエーの山頂駅に戻ると、期待をあっさり裏切って、列はちっとも短くなっていません。 仕方ないので、とりあえず 花の写真を撮ってから列の後ろに並びます。
えせナチュラリストについて
山の観光地などに行くとよくいる人種の一つに、「えせ(似非・似而非)ナチュラリスト:命名にしざわ」 ってのがいます。こいつらは、大半がその外観が「椎名誠もどき」です。要するに、
狙って乱したような髪にバンダナとか巻いて、ポケットのイッパイついたフィールドベストを着て、 色は黒く(半数はゴルフ焼けだろう)、高いカメラを持っている。
といった感じです。で、とりあえず「自然はいいぞぉ。大切にしような」とか言うんですが、 タバコを吸えば吸い殻は自然に還してしまったり、「花だって生きてるんだ。採ったりしないで、 写真におさめればいいじゃないか」などとほざき、立派な野の花を写真に撮りながら、 その足は名も無い花を踏み潰すようなことをしてるといった、 「なんだそりゃ…」って言いたくなるような行動をとるんですね。 しかも自分じゃそのインチキさが認識できてないわけです。(この辺が、 「なんちゃってナチュラリスト」と違うところ。なんちゃってな人は、 自分がなんちゃってだって知ってるから変なイバリがないもの)
こういう人はいなくなって欲しいなぁと思います。自分にあまり被害はないんですが、 「いばるな、ばか」って気持ちになってしまいます。
ちょっと語ってしまいましたが、こりゃ自分のことだと思える方は、すぐに改めて、 本物の「自然を大切にする人」になるよう努力するか、カッコつけを止めるかして欲しいなと思います。
ロープウエーの列に並んでいる時に前にいたオヤジが、この「えせナチュラリスト」だったわけなんですが、 上記の行動そのままで、さらに付近の若者(もちろん他人)に、間違った花の名前を教えたりして、 もう傍若無人な振る舞いのし放題でした。
1時間近くも並んで、やっと下りのロープウエーに乗れました。山頂付近は、 歩いていると気にならないのですが、じっと並んでいるとかなり涼しい(というか寒い)ので、 見込みが甘い半袖Tシャツだけの私たちは、ロープウエーの中の温かさがとても嬉しいです。 行きと違って、定員一杯まで詰め込まれたロープウエーは、山麓駅までを一気に駆け下ります。 下についたら、ご飯を食べに行くことに決定です。

今日の夕食は日本そばだ!(♂)
車に戻って協議の結果、今日の夕食はガイドブックで見た蕎麦屋「そば庄」に決定しました。 場所は、ここからホテルまで戻るビーナスラインの途中です。何回か前を素通りしているので、 迷う心配もありません。
30分くらい走って 「そば庄」の駐車場に到着です。 シーズン中は結構混むとのことでしたが、運がいいのか駐車場も店内も空いています。 さっそくメニューを見て、「天ざる」を二つ注文します。 おそばが来るまでの間、土間造りの店の中を少し眺めてみます。この建物は、 諏訪大社近くの脇本陣(って何?)を移築したものとかで、ほの暗い店内はなかなか味があります。 二人でキョロキョロしているうちに、注文したおそばができてきました。
さっそく食べます。コシがある麺で、天婦羅もタラの芽(ホントは今は旬じゃないですね) などの山菜中心で、結構おいしかったです。あっという間に食べ終わってしまいました。 合格点をあげることにして、
「おなかもいっぱいになったし、次は温泉だね。」
ということになり、車に戻ります。

ご飯を食べたら温泉ですね(♂)
タオルや洗面用具などの「温泉セット」を取りに、ホテルに戻ることになりました。 途中、行きがけ(帰りがけ?)の駄賃に、 蓼科湖に寄って写真を撮った後、 お土産の物色をします。もってこいの和菓子屋さんがありました。九増兵衛餅で有名な、 創業130年の「あらら木本舗」です。 生和菓子なので、明日帰る時に買っていくことにします。
ホテルに戻って一息いれて、カメラを温泉セットに持ち変えて温泉に出発です。 行き先は、ガイドブックで選んだ、 奥蓼科温泉郷の入り口、蓼科グリーンバレーの蓼科パークホテルです。 私たちの泊まるホテルから、車で30分弱で到着です。入り口で入浴料800円也を支払って、 落ち合う時間を決めると、奥様とはしばし涙のお別れです。
ここのお風呂は、大きなメインの湯船の他に、ハーブ湯(ハーブが入ってる布袋が浮いてるだけ)、 ジャグジー、サウナそしてテラス型に張り出した木造りの露天風呂があります。 この露天風呂は渓谷の上に張り出していて、横に滝が見えてなかなかいい気分です。 食事時を狙ったせいか、入ってる人も数人でのんびりできました。
小一時間ほどの入浴の後、奥様と落ち合ってホテルに戻ります。

本日の反省会(♂)
夕食が早めで、それも蕎麦だったせいか、お風呂に入ったら少々小腹が空いたので、 コンビニでお菓子など買って帰ります。ホテルの部屋に戻ってお茶を飲みながら、 最終日となった明日の計画を立てます。今回の蓼科行にあたって、事前に選択したのは、
・八島ガ原湿原
・ピラタス横岳ロープウエイ
・横谷渓谷
・バラクラ イングリッシュ ガーデン
・温泉
です。なかなか順調に目的を消化してます。残るは「横谷渓谷」だけです。 テレビの天気予報が、明日から天気は崩れそうだと伝えているので不安はありますが、 こればっかりはどうにもできないので、二人でせめて雨が降らないように祈って、 今夜はこれでお休みです。
オヤスミナサイ。明日は雨が降りませんように。


蓼科の二日目(2/2)
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