12枚のコインがあり、11枚は全く同じだが、1枚だけ”重さが異なる” 偽物が混じっている。これを両皿天秤を3回用いて選別せよ。




/********** 以下解答です **********/
ポイントは、偽物が重いか軽いかが判らない点、 ただ、解答としては偽物の選別だけを求められている。

1.コインを4つずつ3グループに分ける。
    グループの分け方は任意。以下,A,B,Cと表記する。
        グループAのコインには(a1,a2,a3,a4)、
        グループBのコインには(b1、b2、b3、b4)、
        グループCのコインには(c1,c2,c3,c4)と銘打っておく。

    秤に任意の2グループ(ここではグループA,B)を乗せる。


*秤1回目使用

2−1. A=B(秤がつりあった時)
    偽コインはグループCにある事が判る。
    逆にA,Bのコインは全て等しく「本物」のコインである。

    秤の片側にCの任意の2つのコイン(c1、c2)を、
    反対側にはA,Bの任意の2つのコイン(a1,a2)を乗せる。


*秤2回目使用

   3−1. (c1、c2)=(a1,a2)(秤がつりあった時)
     偽コインは(c3、c4)のどちらか。      秤の片側にc3を乗せ、反対側にa1を乗せる。

     *秤3回目使用

     c3=a1ならば、c4が偽物、c3<>a1ならばc3が偽物。(完)



   3−2. (c1、c2)<>(a1,a2)(秤がつりあわなかった時)
     偽コインは(c1、c2)のどちらか。      秤の片側にc1を乗せ、反対側にa1を乗せる。

     *秤3回目使用

     c1=a1ならば、c2が偽物、c1<>a1ならばc1が偽物。(完)




2−2. A>B(秤がつりあわなかった時)

(注)不等号大なりの方が重いとする。

  下がった方(重い方)をA、上がった方(軽い方)をBとする。
  Aに重い偽物のコインがあるか、Bに軽い偽物のコインがある。
  この時Cのコインは等しく「本物」である。

  Aが乗っていた側をX、Bの側をYと名する。
  Xはa1を残し、a2,a3,a4を秤から下ろし、別離しておく。
  Yはb1を残し、b2、b3、b4、を秤の反対側に乗せる。
  そこにc1、c2、c3を乗せる。
  秤にはX[a1,b2,b3,b4]、Y[b1,c2,c3,c4]が乗っている事になる。


*秤2回目使用

   3−3. X>Y(2−2と状態が変わらない時)
    この時はa1が重たいか、b1が軽いかのいずれかである。
    秤の片側にa1を乗せ、反対側にはc1を乗せる。

     *秤3回目使用

     a1=c1ならばb1が偽物、a1>c1ならばa1が偽物(完)



   3−4. X=Y(秤がつりあった時)
    この時は2−2.で取り除いたa2,a3,a4に重たい偽物があるという事になる。
    したがってa2,a3の重さを比べれば偽物が判別できる。

     *秤3回目使用

     a2>a3ならa2、a2<a3ならa3、a2=a3ならばa4が偽物(完)



   3−5. X<Y(2−2.と秤の状態が逆になったとき)
    この時は2−2.で移し変えたb2,b3,b4に軽い偽物があると言うことになる。
    したがってb2,b3の重さを比べれば偽物が判別できる。

     *秤3回目使用

     b2>b3ならb2、b2<b3ならb3、b2=b3ならばb4が偽物(完)


/********** 以上解答 完 **********/