a、b、c、d、eは1桁の整数です。
(a×10000+b×1000+c×100+d×10+e)×4 =e×10000+d×1000+c×100+b×10+a
となるa、b、c、d、eはなんでしょう?




/********** 以下解答です **********/

整数問題のポイントは、変数が整数、と言う事から条件を読み取っていく 事である。


 A=a×10000+b×1000+c×100+d×10+e
 B=e×10000+d×1000+c×100+b×10+a

 と置くと、A×4=B、である。

 a、b、c、d、eは1桁の整数であり、A=B/4、であるので、

 -99999≦B≦99999 、 -25000<A<25000

 これからAを満たすaは、-3≦a≦3、またBは4の倍数であるから、aは偶数。 この事から、

 a=-2、0、2

 となる。



 *a=2 の場合。

 10001≦A<25000、なので、40004≦4×A=B≦99999、これから、4≦e。
また、4×eの下1桁はaなので、これに該当するのは、e=8のみである。

 これを問題の等式に代入すると、

 (20000+b×1000+c×100+d×10+8)×4 = 80000+d×1000+c×100+b×10+2

 ∴ (b×1000+c×100+d×10+8)×4 = d×1000+c×100+b×10+2
    (b×1000+c×100+d×10)×4+30 = d×1000+c×100+b×10
               (b×100+c×10+d)×4+3 = d×100+c×10+b

C=(b×100+c×10+d)×4+3、D=d×100+c×10+b、と置くと、 Cは奇数なので、bは奇数。
また、-999≦C≦999、が成り立つbは、b=-3、-1、1、3、である。

 □b=-3の時

 (-300+c×10+d)×4+3 = d×100+c×10−3
 (-300+c×10+d)×4+6 = d×100+c×10 < 0 

 下1桁が0であるので、d=-9、-4。

 d=-9のとき

 (-300+c×10+(-9))×4+6 = -9×100+c×10 
 -1200+c×40−30 = -900+c×10
 c×30 = 330 。    よって成立せず。

 d=-4のとき

 (-300+c×10+(-4))×4+6 = -4×100+c×10 
 -1200+c×40−10 = -400+c×10
 c×30 = 810 。    よって成立せず。


 □b=-1の時

 (-100+c×10+d)×4+3 = d×100+c×10−1
 (-100+c×10+d)×4+4 = d×100+c×10 ≦ 0 

 下1桁が0であるので、d=-6、-1。

 d=-6のとき

 (-100+c×10+(-6))×4+4 = -6×100+c×10 
 -400+c×40−20 = -600+c×10
 c×30 = -180 。    よって、c=-6。

 d=-1のとき

 (-100+c×10+(-1))×4+4 = -1×100+c×10 
 -400+c×40 = -100+c×10
 c×30 = 300 。    よって成立せず。


 □b=1の時

 (100+c×10+d)×4+3 = d×100+c×10+1
 (100+c×10+d)×4+2 = d×100+c×10 > 0 

 下1桁が0であるので、d=2、7。

 d=2のとき

 (100+c×10+2)×4+4 = 2×100+c×10 
 400+c×40+10 = 200+c×10
 c×30 = -210 。    よって、c=-7。

 d=7のとき

 (100+c×10+7)×4+2 = 7×100+c×10 
 400+c×40+30 = 700+c×10
 c×30 = 270 。    よって、c=9。


 □b=3の時

 (300+c×10+d)×4+3 = d×100+c×10+3
 (300+c×10+d)×4 = d×100+c×10 > 0 

 下1桁が0であるので、d=0、5。

 d=0のとき

 (300+c×10)×4 = c×10 
 c×30 = 300 。    よって成立せず。

 d=5のとき

 (300+c×10+5)×4 = 5×100+c×10 
 1200+c×40+20 = 500+c×10
 c×30 = -720 。    よって成立せず。



これから、(a=2、b、c、d、e=8)の組合せとして、

 (2、-1、-6、-6、8)、(2、1、-7、2、8)、(2、1、9、7、8)

の3通りが成立する。



 *a=-2 の場合。
 a=2の場合と同様に解ける。よって、

 (-2、1、6、6、-8)、(-2、-1、7、-2、-8)、(-2、-1、-9、-7、-8)

の3通りが成立する。



 *a=0 の場合。

問題の等式に代入すると、

(b×1000+c×100+d×10+e)×4 =e×10000+d×1000+c×100+b×10

 ここで、上式右辺は10の倍数なので、これから、e=-5、0、5。
しかし、e=−5、5、だと等式成立しないので、これより、e=0

 ∴ (b×1000+c×100+d×10)×4 =d×1000+c×100+b×10
             (b×100+c×10+d)×4 =d×100+c×10+b


 これから、aを導いたのと同様の手法で、b=-2、0、2、を得る。


 □b=2の時、

 (200+c×10+d)×4 =d×100+c×10+2

 これはe導出と同様に、d=8。これから、

 (200+c×10+8)×4 =8×100+c×10+2
 c×30=-30

 よって、c=-1


 □b=-2の時、

 同様に導けるので、c=1。


 □b=0の時、

 (c×10+d)×4 =d×100+c×10

 d=-5、0、5であるが、等式成立の為には、d=0。これから、

 (c×10)×4 =c×10
 c×30=0

 よって、c=0


これから、(a=0、b、c、d、e=0)の組合せとして、

 (0、2、-1、8、0)、(0、-2、1、-8、0)、(0、0、0、0、0)

の3通りが成立する。



∴ 問題の等式を満たす整数の組み合わせ、(a、b、c、d、e)は、

 (2、-1、-6、-6、8)、(2、1、-7、2、8)、(2、1、9、7、8)
 (-2、1、6、6、-8)、(-2、-1、7、-2、-8)、(-2、-1、-9、-7、-8)
 (0、2、-1、8、0)、(0、-2、1、-8、0)、(0、0、0、0、0)

 の7通りである。



/********** 以上解答 完 **********/




a、b、c、d、eは1桁の正の整数です。
(a×10000+b×1000+c×100+d×10+e)×4 =e×10000+d×1000+c×100+b×10+a
となるa、b、c、d、eはなんでしょう?




なんだとぉぉぉぉ・・・・。


まあ、解き方は同じだから良いか。