「だからさー、なんでここでこれの紹介になっちゃう訳よ。」
だって趣味だから。(1997.8)
大御所、アシモフ。
あらすじは.......あらすじがない。
知っていてもどうしようもない珠玉の雑学集。世界史上の名前だけ知っているような人物の意外なエピソードや、役に立たない博物学的知識、実用性にはまるで欠けた知的情報が満載。
確かに飲みの席での小咄に使えるかもしれないし、話の流れのなかにさりげなく織りまぜて「知性」をひけらかすことも可能だ。ただ普通はそんなことをしても気障か馬鹿にしか見えないし、一般的に言って友達を減らすだけだと思うので私はお勧めしない。
あくなき好奇心に支えられた、雑学フェチ。それは学者や研究者より、蒐集家と呼ぶのが相応しいように思う。が、それらの間に厳密な線引きをするのもまた馬鹿らしい話である。知っていることが「楽しい」のだ。蝶や甲虫や宝石、あるいは小さい頃に集めた玩具、がらくたのように。ただそれだけの知識である。澁澤龍彦的だな(笑)
いかんせんソ連崩壊前の本なんで、データは古い。
人口統計なんかは多分もう違ってると思う。
しかし今読んでも充分楽しめる。
アシモフ強いよ。何でこんな事まで知ってるのかね。
翻訳した星新一も偉いと思うけど。これだけの量・質の知識が\466(税抜き)ですよ。買わなきゃ。