甘味雑感

「甘い甘い甘い甘いあまいっ!」
おーい,カップルたちよ,この店に何故行列する?

美味しい甘味を求めて。攻撃的美食雑記。


デザート工房樹庵 (新宿中央東口徒歩2分)

「男性の方は、女性の方ご同伴の場合のみご来店いただけます。
あらかじめご了承下さい。」
という北欧紅茶とデザートの店。 デザートはすべて飲み物がセットになっており、紅茶・コーヒーだけの注文は出来ない。北欧紅茶、ペリエなどは単独でも注文可能。北欧紅茶のデザートセットは\100増。北欧風の内装はとてもきれい。北欧紅茶の販売も行っている。

この店で見るべきはデザートメニューの名前だろう。以下、メニュー表から。
(1997年7月19日現在)
四季の彩り(季節により内容が変化)\1500
秘密の花園\1300
窓ごしの風景\1100
苺達の誘惑\1200
桃色に恋して\1300
高原の小さな木の実\1200
お花畑でつかまえて\1000
若草物語\1000
あしながおじさんのタルト\1000
コニーおばあさまの夢菓子\1000
恋人達のミルキーウェイ(季節限定)\1300
アンタレスの雫(季節限定)\1200
「アサヒファーストレディー下さい」の方がまだ照れずに言える、と思えるようなメニューが幾つかある。「恋人達のミルキーウェイ下さい。」...言えるか?ついでに思わず赤面してしまうようなメニューの但し書きも幾つかある。行って確認しよう(笑)。
今回は私ともう1人で行った。注文したのは「桃色に恋して」と「アンタレスの雫」。
「桃色...」はピーチソースの上にブリュレ。ブリュレは白桃のスライスした物が上にしいてあり、その上にピーチシャーベット、冷やして固めたクリーム、凍らせたラズベリーを載っていて、周囲に小さくくり抜いたマンゴーが飾ってある。 「アンタレス...」はシャンペンと季節の果物を使ったフルーツパンチ。
「桃色...」は、見た目は非常に綺麗なんだが。初恋の味とはこんなもの、と言うことか?ブリュレとピーチシャーベットとの味が不釣り合いだ。ブリュレ自体の味にも不満が残る。マンゴーは白桃に力負けしていて、彩りを添える以上の意味が見いだせない。食用花が飾ってあっても同じではないか、と思わせる。白桃とピーチシャーベットは美味なだけに不調和が目立つ。
「アンタレス...」は楽しめた。欲を言えば中にはいっているゼリーの食感が今一つ、というところか。ゼリーがやや甘すぎる気もした。フルーツは確認しただけでも白桃、メロン、スイカ、キウィ、オレンジ、イチゴが入っており、適度な大きさに切られて、もしくはくり抜かれていて、このあたりの味のバランスは良い。これで生クリームがトッピングしてあったら絶叫モノだが、幸いなことにミントの葉が一枚添えられていただけだった。個人的にはもう少しシャンペンがきいていても良かったと思うが、及第点だろう。
今回頼んだ紅茶はダージリンとセイロン。まあ標準的な味だろうか。感激の味、ではなかった。北欧紅茶は香りも高く、紅茶を楽しみたい場合にはこちらを強く勧める。
総じて生物、氷菓子系は得意だが、ゼリー系の冷やし固める物は不得意、といった印象を受けた。暖かいデザート(タルト他)の評価が待たれる。価格は「場所代こみ、雰囲気代こみ、と思えば妥当かな」という所である。
 

(1997.9/11)暖かいデザートも食べてきた。

「あしながおじさんのタルト」甘い甘い甘い甘いあまい!
タルトの印象が、ない。シロップたっぷりの焼き林檎のイメージしか、ない。林檎はちゃんと焼けていた。タルトは下の方にいた、様な気がする。中にはバナナも入っていた、ような気もする。温かい甘いソースがかかっている。横には凍ったラズベリー。とにかく甘かった。
「苺達の誘惑」は使っている素材がかなり「アンタレス....」とかさなっている。シャンパンが入っていないかわりにフルーツソースがかかっていて、アイスクリームが入ったような感覚。頼んだ人間(左党)は「ううっ、あ、あまいぃっ」と呻いていたが、「あしながおじさん.....」のほうが2割増し甘かった気がする。

「若草物語」も注文されたが、詳細は不明。喰った人よ、報告待つ。

 


上へ戻る

甘味目次へ戻る

黒の部屋へ戻る