フランス語が分からない奴は文明人とみとめないのか?
「フランスの紅茶は高くて不味い」は真実なのか?
美味しい甘味を求めて。攻撃的美食雑記。
「ぱてしえ めぞん る・えぴきゅりあん」です。
かぎりなく日本語で。
訳しますか。
「菓子屋の 館 (冠詞)快楽主義者」ネタ切れの隔週女性誌に次代のケーキ屋ともてはやされる有名店。困ったときのレピキュリアン。昔はすいていたらしいのですが。今?休日は避けた方がいいようですよ。とくに雑誌のケーキ特集の後は。なんせ本を片手にうろうろ、の方々が多いらしいので。
「おおきな無印良品」の南に、ケーキ屋喫茶横町のよーな一角があります。そのうちの一軒がここ。ちなみにそのうち一軒は「おおはずれ」。ああ、本題からそれましたね。「もろぞふ with らでぃっしゅぼーや」もしくは「八百屋付きケーキ屋」、からんどりえもここ。カランドリエはまずくはないですよ。(5軒中2軒がはずれたね。「おおはずれ」はどこ。)
閑話休題。
平日朝からとことこ行くと、お店はまだ閉まっています。見目麗しい店舗の外装には一見、営業時間の表示は見あたりません。
「?」
よーくみましょう。ああ、ありました。時計の絵が4つ書いてあるちいさな板が、ガラス越しに見えます。
「ふらんすごだ」
そう。外国語教育の場で使われるような、いかにも、の表示。表示がぜんぶフランス語。時計の針がかろうじて開店・閉店時間を暗示します。
「ちゅうごくごはなんとなくよめるんだけどね。」
今回は、連れと2人での来店。2人ともフランス語は全然分かりません。しかたがないので開店時間まで時間をつぶします。
開店。
「、、、、、、、開いてますか?」
はい。そりゃ開いてなきゃおかしいでしょう。営業時間をちゃんと確認して、開店時間から多少すぎてから来てますからね。が、この質問をせざるを得ないような殺気だった雰囲気。ぱてぃしえがばたばたとケーキやパンを作り、運び、並べ、つくり、はこび、ならべ、、、、。
どーにか席に座り、メニューをみます。席には小さな筒にささった紙切れが一枚。飲み物の「メニュ」です。
「、、、、、、またふらんすごだ」
はーい。ぜーんぶフランス語。かろうじて今回は読み仮名が振ってあります。カタカナで。
ばたばたばた。
背景知識を総動員しつつ、でもやっぱり不明なものもいくつか残りながら注文。ダージリンとフランス語で記述せらるるところの「ほっとちょこれーと」。両方ともカップに1杯だけ。チョコレートは納得できるにしても、紅茶であの量は少なすぎやしませんか。おいしいんですけどね。紅茶\450、ホットチョコレート\600。まて、味はともかく、それはちょっと高いぞ。
ばたばたばた。
ケーキは「めにゅ」にないのでショーケースから選びます。今度もフランス語が並びますが、現物があるので大丈夫。
フランス語で記述せらるるところの「レアチーズケーキ」\350と同じくフランス語で記述せらるるところの「苺類のタルト」\380を選択します。
大きさは小さいのですが、高級感溢れる素材選びと、外観の美しさ、バランスのいい味、が値段を妥当なものにしています。要は「高いけどそのぶんおいしい」。現時点での技術の高さは折り紙付きでしょう。
結論としては「飲み物はおいしいが高い。ケーキは高いがおいしい。おもちかえりがおすすめ。」です。
文中「ばたばた」しているのはパティシエができあがったケーキを店頭に並べにあるく音です。殺気だった雰囲気のなかでフランス語のBGMを聴きながら食べるケーキはかなり趣のある味がしました。