"A snack for nights"
うなぎパイとは何か
ここに一枚のリーフレットがある。うなぎパイの箱に入っている小さなリーフレット。
今夜は「浜名湖名産・夜のお菓子」の謎に迫ってみよう。
「夜のお菓子」ってどういう意味?
...........答えになっているような、なっていないような。なにか釈然としない物が残る。
「一家団欒」で、「精力が付く」と、「夜のお菓子」になるのか?
「お子さまからご年輩の方」まで「家族団欒」の夜に「精力をつけ」て一体どーしよーというのだろうか。ものすごく腑に落ちない。
朝も昼も夜も
さらにリーフレットに記載されている「春華堂の代表的銘菓」、つまりうなぎパイの姉妹品たちにも触れてみよう。
浜名湖ハーブ
ハーブいり薄焼きクッキー。
原材料がいささか分からないものの、いかにもお菓子らしいお菓子だ。
うなぎパイ(ナッツとはちみつ入り)
ナッツと蜂蜜が入ったうなぎパイ
うなぎパイ 筒
うなぎパイの破損を防ぐため、円筒状の容器に入っている。
筒の周囲には浜名湖周辺の観光名所のイラスト入り。遠方発送用らしい。
ミニパイ
うなぎパイのミニサイズ。
このあたりは 理解の範疇内。
しかし!
昼のお菓子 えび汐パイ
えび汐パイは「シナモンシュガーをふりかけた甘口」と「エビソース仕上げの辛口」があって、エビを練り混んで「桜エビを散らして焼き上げた」もの、といわれれば、何となく納得せんでもない。うなぎパイの存在を肯定し、かつ、かっぱえびせんの存在を認めざるを得ない状態において、えび汐パイの存在を否定する理由はない。
伝説?すっぽんは確かに高級料理だ。
しかし段落の前文は後文に掛かるのか?
つまり「この菓子には、すっぽんの風味が豊かである」のか?
何故スッポンが「朝のお菓子」なのか?
そもそもスッポンを菓子にせねばならない理由は?
そしてリーフレットはこれら3種、朝昼夜のお菓子の詰め合わせをも嬉々として紹介する。
フルタイム.......!
朝はすっぽんの郷、昼はエビ汐パイ、夜はうなぎパイ、で、フルタイム。
ああ.............。
しかしリーフレットは最後の一品を後ろに隠し持っている。それはまさしく「夜のお菓子ってどういう意味?」の上段、リーフレットの片隅に。
高級ブランデーの豊潤な香りとナッツの王様マカダミアンの風味を包み込み、浜名湖名産うなぎパイの頂点を極めた最高級パイです。貴方の満ち足りた夢の世界のお伴に最適です。
...................リーフレットから抜粋
リーフレットの写真には、紫の布地の上に、うなぎパイVSOP の箱....。
黄金色の包装に一つ一つ包まれたうなぎパイ、
横にはブランデーとおぼしきグラスが添えられている。
真偽のほどはご自分の目でご確認いただきたい。
静岡近辺のキヨスク、百貨店などで「うなぎパイ」を一箱購入するだけである。
尚、この文章の掲載に当たって許可などはとっておらず、全ての記事は私個人の責任によって書かれている。この文章に引用された文章は通常の範囲での引用である(と考える)。また春華堂へのいかなる不利益も筆者は望んでいない。この文章に関する質問、抗議、訂正、削除希望などの一切は春華堂ではなく私に送るように。