2003年9月

9月25日

◎PICのトラブル

ただ今試作中のDCDCコンバータで最終テストを行っていたところ、不可解な現象で行き詰まってしまいました。
コンバータはLEDライト用の昇圧タイプで、動作モード切替によって点灯パターンを変化させるコントローラ部分にPICを使用しています。
様々な使い方を想定してスイッチ操作を行っていたところ、特定のモードで短時間にメインスイッチのON/OFFをデタラメに繰り返すとCPUが暴走(実は停止?)する、という問題が発生しました。ただ暴走するだけでなくチップが異常発熱するという今まで経験したことのない事象です。
パワーオンリセット(POR)やブラウンアウトリセット(BOR)はもちろん有効にしているので、とりあえず異常状態になったら自動的にリセットがかかるようにウォッチドッグ・タイマー(WDT)を使用する事にしましたが、結果はNG。ウォッチドッグでリセットはかかるものの異常発熱とハングアップは相変わらず。そもそもどこでこんなに電力が消費されるのかとしばらく考えていて、ある事に思い当たりました。

PICはCMOSデバイスなので、定格を越える電圧が印可されると過大電流が流れっぱなし(ラッチアップ)になる可能性があります。そういえばPICの電源はDCDCコンバータの出力側から頂戴していますが、このコンバータ出力にはインダクタが接続されているので条件によってはかなり強い電圧が発生するはずです。問題が起きるモードも点滅モードの時だけ、つまり点滅動作時のスイッチON/OFFによって相乗的に発生した強いサージが原因でPICをラッチアップさせていたようです。

原因が分かれば対策は簡単、ということで回路を一部変更してラッチアップは完全に抑え込みました。
後はライトのボディが出来上がれば組み込みが出来るでしょう。。う〜ん、まだもうちょっとかかるかなぁ・・・(^^;;;

 

9月8日

◎TEO

今から7年くらい前のPCソフト、富士通の「TEO-もうひとつの地球-フィンフィン」を今更ながら入手しました。
きっかけはPCのジャンクショップでフィンフィンのぬいぐるみを見つけたところから(^^;
「お〜、カワイイ(^o^)!買っちゃおう(^^ ・・・そういえばそんなソフトが昔あったな〜」というわけで、早速オークションにて入手しました。Windows95用ということで、XPでは無理。セカンドマシンのMEなら動作するらしいので悪戦苦闘の末、インストール完了。付属のTEOアンテナ(対人距離センサ+マイクロフォン)の認識にちょっと躓きましたが関連サイトの方からいろいろ教えて頂き、無事フィンフィンとコミュニケーションが取れるようになりました。

育成系ともちょっと違う不思議なゲーム?で、インタラクティブ・コミュニケーションソフトと言うらしいです。いわゆるAIの応用技術で、フィンフィンの行動に知的生物らしさを持たせているというところがポイントですね。

実は私も以前情報業界に身を置いていた頃はLisp処理系の試作〜知識処理システムの開発〜エージェント通信の研究などに関わっていた事があり、この手のシミュレーションには興味があったのですが、TEOの場合はフィンフィンのかわいらしさにまずメロメロ(笑
やっと好物の「エルモの実」を食べてくれました。しばらくはハマりそうです。

9月6日

◎PIC12F675

最近ちょっとお気に入りのPICです。これの表面実装パッケージが小さい機器への組み込み用途にたいへん都合がよいです。
フラットパッケージだと書き込みが面倒で、今回はNAO TECHNOHUTの佐藤さんからSO-DIP変換ツールを譲って頂き大変助かりました。ISPできない作りの基板だとこういった書き込みが簡単に出来ないと使いにくいですから。。

12F675には4チャンネルのアナログ入力やコンパレータを内蔵していて、これらの機能がない物がPIC12F629となっているようです。
書き込みには秋月のPICプログラマを使用していますが、何故か書き込みに失敗するのでかな〜り悩みました。結局ライターソフトを最新のβバージョンにすることで解決しました。ライターをむき出しで使っているので一時は壊してしまったかと冷や汗ものでした(^^;

◎その他の工作

別件でパワーMOSーFETを使った基板の試作・評価を進めていたのですが・・・FETが煙を噴いて昇天してしまったとの報告が。
原因は一つではなかったのですが、要するに部品点数をケチったために起こるべくして起きた事故でした(^^;
やはり・・・ちゃんと設計しないと良い物にはならないという教訓でした。

最近はホームページの工作コーナーに来訪頂く件数が随分と増えてきましたが、一つ間違うと怪我や火傷を負う危険がありますので、電子工作を行う場合にはたとえ数ボルトの低圧であっても何卒十分に注意して進めて頂くようお願い致します。


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