にしえの3DO ゲームコントローラの連射改造


はじめに

3DO(スリー・ディー・オー)と聞いて「おお、あれか〜!」と思われる方は、なかなかのゲーム通ですね。

3DO : 1994年に発売された32bit機の先駆けとなる家庭用ゲーム機(当時はインタラクティブマルチプレーヤーと言っていた)で、3DOなる規格にそって、国内ではたしか松下とサンヨーで製造・販売されました。
32bit ARM60 RISCプロセッサ搭載、640*480フルカラー、ゲームCD・音楽CD・フォトCD・CD-G・VideoCD対応、と当時としてはとても優れたハードウェアでしたがヒットには至らず、後発のセガサターン、プレイステーションの陰に隠れていつの間にか姿を消してしまいました。

私は特にゲームマニアではないと(自分では)思っているのですが、辺りを見回してみると
・ファミコン(任天堂)
・メガドライブ(セガ)
・3DO REAL(Panasonic)
・セガサターン(セガ)
・プレイステーション(SONY)
・NINTENDO 64(任天堂)
・プレイステーション2(SONY)
と、かなりの数のゲーム機がラックに入っていて、しかも全部完動、現役で遊ばれていたりします。

そしてこの3DOのソフトで唯一クリアできていないゲームが「BURNING SOLDIER(バーニング・ソルジャー)」だったのです。Windows版も発売されていたらしいので、ご存じの方も居られるかも?
シューティング系のゲームなので、そもそも私が苦手とする部類なのですが、どうしてもラストボス戦でレーザーを撃つ右手が疲れてしまってクリア出来ずに、ずっと封印(ほったらかしとも言う)されていたのでありました。

幸い、この年末年始に暇があったので、21世紀までにこのゲームを何とか攻略すべく、レーザー連射のためのコントローラ改造を行ってみました。(暇があるとロクな事をしないのである・・・)

・・・前置きが長くなりました。こんな変な事を掲載しても役に立つとは思えないのですけど、もしかしてもしかしたら同じように困っている人がいるかもしれない(?)し、応用も利くので電子工作の番外編みたいな感じで公開してみました。
★3000人に一人3DO持っているとして、そのうち同じソフトを5%の人が持ってて、今だにクリアできない人がうち5%とすると・・・全国に80人くらいは居そうじゃん(笑)

改造内容

コントローラのネジを外して分解してみたところ、いずれのボタンも押下することでGND(-)に接続されて、コントローラICの入力が'L'になるように出来ていたので、連射させたいボタンのところに適当な負論理のパルスを入力するようにしました。
連射信号は手元にあったタイマICの555を使い、秒間4〜30連射くらいで調整できるようにしています。
電源はコントローラの拡張コネクタ(Dsub 9pin)の1番(GND)と5番(+5V)から得ました。

赤色で示した所は元々のコントローラ基板の部分で、図の位置に連射入力を接続します。

 

使ってみたッス

とりあえずコントローラの拡張コネクタは全然使わないので、連射入力もAボタンだけにしてKEY_Aの配線を拡張コネクタに繋げてしまい、追加基板はDsub外付けで下のように組みました。連射速度はLEDの点滅速度を見ながら100kのVRで変更します。

で、件の「バーニング・ソルジャー」ですが、約20発/秒の撃ちまくりレーザー砲によって見事ラスト面をクリアし、エンディングを見る事ができました。わーい・・・ここまで何年かかったんでしょう(^^;

 


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