ジQのバッテリーをキャパシタに交換してみるテスト・・・

2004.10.31 公開

はじめに

タカラのデジQはもう説明するまでもないですね。狭いスペースでもチョロチョロ走らせて遊べるチョロQサイズのかわいい赤外線ラジコンであります。
使用バッテリーは小型のNiMH電池が2本内蔵されているのですが、これが異常なほどダメになります・・・というか、しばらく放っておくと直列になっている2本のうちどちらかが転極して役に立たなくなるというパターンが多い気がします(すくなくともウチの2台はそうでした)。
コナミのmicroIRシリーズ・コンバットデジQも同じバッテリーで、こちらもウチのT34/85戦車は1セルが昇天しています。生きてるセル同士でニコイチ(2台分のパーツから1台分のパーツに再生)にすればまた遊べるのですけど、1台余っちゃいますね(^^;
しかもこのバッテリーが特殊なサイズで普通には入手できません。

コンバットデジQのほうはどうせ戦車だから、と車体の上に単5電池を2つ「どど〜ん」と乗っけてしまいました。これがめちゃパワフルで長時間遊べるので面白いです。重心が高くてすぐ転びますけどね・・・

車のデジQはそういう訳にもいかないので、何かいい方法はないかと考えてふとパーツ棚を覗いたら、10F/2.3VのPASキャパシタが目に止まりました。これはポリアセン系有機半導体(PAS)を電極に使用したキャパシタで、容量の桁外れに大きいコンデンサと考えて良いでしょう。10[F]というと10,000,000[μF]ですね。
容量はさすがにバッテリーには及びませんが、そこそこ(走行時間1分くらい)は使えて、過放電の心配がなく充電電流も気にしなくて良い、寿命が長いなど、バッテリーのように気を遣うことが少ないと思います。

以下、バッテリー換装の写真とコメント、実験結果です〜

画像

手前のバッテリーが本来(純正)のデジQ内蔵バッテリーです。既に1セル死んでます。
黒い円筒が10F/2.3VのPASキャパシタです。
サイズ的にはほとんど同じ(わずかにキャパシタの方が大きい)。

キャパシタは千石電商にて購入。
バッテリーを取り出し、代わりにキャパシタを押し込みます。

径がわずかに大きいので、基板がすこし押されて持ち上がりましたがボディ装着はどうにかセーフでした。
シャーシのキャパシタ底面が当たる部分を少しRに切削するといいかもしれません。

 

使用感

惜しい!ほんとに惜しいであります!
充電時間の短さ、軽さ、パワーでは文句なしなのに、持続時間が短かすぎでした。1分くらい走らせているととたんにパワーが落ちて止まってしまいます。。残念〜
このサイズのキャパシタで容量が数倍(30〜50Fくらい)の物が現れれば、今のバッテリーの替わりに充分使えると思います。特に充放電時の電流はキャパシタのほうが圧倒的に多くできますから、充電の待ち時間は少なく、走行時はパワフル。
1年くらい前に買えたのは同スペックでこの倍くらいの大きさでしたから、近いうちに小型大容量の物も手に入るようになるでしょう。

キャパシタが空の状態だとデジプロポでうまく充電開始できないようだったので、今回は乾電池2本直列にしたものをシャーシ裏のターミナルに直結して一気に充電しました。キャパシタだからこのあたりはテキトーでOK(笑
電荷がある程度残っていればデジプロポで普通に充電可能でした。

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