PIC10F206

2005.2.16 公開

はじめに

去年、世界最小6pinフラッシュマイコンというふれこみでPIC10Fシリーズが発表されました。
やっと私も入手することができて、プログラム作成から動作チェックまで行いましたので簡単にまとめておきます。

今回入手したPIC10F206T-I/OTはSOT-23パッケージで提供され、6ピンのうち電源ピンを除く4ピンを入出力ピン(うち1本は入力のみ)として使うことができ、内部RCクロックによって4MHzで動作します。
また、10F204/206にはアナログコンパレータが内蔵されています。
その小ささゆえピン数が少なく機能も限定されていますが、使いようによってはかなり重宝すると思います。
どんな工作に使おうか考えるだけでワクワクしますね(^^

写真

小さくてうまく撮れませんでした・・・

足を含む大きさは2.8×2.95(mm)です。
プログラム書き込みに使用するアダプタです。
右中央の黒いパーツがSOT-23用のソケットで、ここにチップを入れてパチンと蓋を閉めるだけでセット完了です。

もちろんICSP(インサーキットシリアルプログラミング)が可能ですので、ターゲット基板にPICを実装した状態で書き込みすることもできますが、回路の構成に制約が出来てしまいますのでこのようなアダプタで書き込んでから基板に実装することが多そうです。

実際の書き込みにはPIC10Fシリーズに対応したライター(PICkit1や BFMP など)が必要で、ライターのソケットや接続ピンにこのアダプタを繋げて使用することになります。

製作例

機械式ロータリーエンコーダ(ALPS EC16B)の回転信号を回転方向別にクリック毎のパルスに変換して出力する回路です。
元々はプレステのビートマニアコントローラ(ターンテーブルの回転検出)を自作した時に書いたソース(かなり昔にPIC16F84を使って製作)があって、これから抜粋してPIC10F206用に移植しただけなのですが。

回転の速度はパルス幅とパルス間隔の変化という形で出力されます。
また、このエンコーダは回転の途中というかクリックとクリックの間で止まるということがたまにあり、その場合はON('Lo')出力が続いてしまうので、問題があるようでしたらCW/CCWの出力ルーチンの部分でタイマー監視を行い、適当な時間が経過したら強制的にオフ('Hi')にするような処理を追加するのが良いと思います。

アセンブリソースはこちら

※↑CVASM16用のソースファイルです。私は最近もっぱらCVASMしか使っちょりません。
PIC10Fなど最新PIC用のインクルードファイルはCVASMに付属しませんので、各自適当に作って頂ければ良いかと(^^;
追記:最新版のCVASMには10Fシリーズのインクルードファイルも正式追加されました。

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