ジカンの改造


はじめに

1/32スケールのラジコンカーで「ラジカン」という玩具があります。我が家にもローバーミニ、RX−7(FD)、トレノ(86)の三台があり、子供とよく遊ぶのですが・・・掲示板に改造ラジカンの走行動画をリンクしてくださった方がいらっしゃって、その動画を見て、あまりの速さに感動してしまいました。
ノーマルの4、5倍は速いのではないでしょうか。これに刺激されて私もハイパワー改造をやってみたくなりました。

ラジカンのモーターと電池はそれぞれFA−130モーター+単三電池2本で、サイズも1/32ということでミニ四駆のGUP(グレードアップパーツ)がかなり流用できそうです。
モーター制御のトランジスタはさほど容量が大きくないみたいで、強力なモーターに換装すると十分なドライブができないようです。
ライトに白色LEDを使うための昇圧回路を載せる予定なので、これと一緒にパワーMOSFETを使ったモータードライバも製作することにしました。

 

回路

昇圧回路は、LEDライト製作に使ったブロッキング発振回路を流用して、およそ6Vの出力電圧を得るようにしました。
モータードライバは「現品限り」の吉野電装さんで見つけたチップFET(FSS212)を使いました。最大で連続8A、ピークで52A流すことができます。
ラジカンの基板自体には手を入れたくなかったので、基板からモーターに行く線を図のDRV CW/CCWに接続して、フォトカプラを介してFETをスイッチする方法としました。
FETでフルブリッジを組むにあたってハイ側にもNチャネルのFETを使っています。ハイ側にNチャネルを配置した場合、これをONにするためにはドレイン電圧+数Vのゲート電圧が必要となりますが、LED点灯用の6V電圧をゲートに印可するので問題なく使用できます。

 

画像

チップFET(FSS212)です。
昇圧&モータードライバ基板。およそ3cm×3cmです。
モーターブロック。ミニ四駆用のジェットダッシュモーターを使いました。ギアは8Tピニオンと28Tスパーの組み合わせで 3.5:1 としました。
シャフトはミニ四駆用のナット止めシャフト&ホイール、ベアリングは520ベアリングを使用。

(2003.1)
その後、ギア比を 2.8:1 に変更。転びやすいボディなのでほとんどドラッグマシンと化しています・・・(^^;
3.5:1と比べて負荷が大きいのでモーターの発熱が多くなりました。

シャフトとギアにワッシャと2mmφパイプを組み合わせて、荷重やギアの回転摺動をすべてベアリングで受けるようにしています。
フロントホイールは表面、裏面をそれぞれ5mmφで座ぐりして、520ベアリングで挟みこみました。
シャーシを組み立てたところ。ラジカン基板からの青&茶の線がCW/CCW信号です。
使用状況によってはFETが熱を持つので、アルミヒートシンクを付けました。バッテリーからモーターまでの配線は一回り太い線に交換しています。
ボディ側のLEDとはコネクタで接続します。
LEDの配線はどうしても邪魔になるので、0.2mmの配線ワイヤーを使いボディ内側に這わせてホットボンドで何カ所か止めておきました。
完成! あとは実際に走らせてみて、モータやギア比、タイヤなどを調整しないと。

フローリングの室内では、ステアを切った状態で前進ボタンを押すとすぐアクセルターン(というかスピン状態)になってしまいます。
広い所がいいので近所の駐車場で調整していると、怪しい目で見られてちょっと恥ずかしい。。

 

 

 


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