空六角プロペラシャフトの作成


 最近、SXシャーシのプロペラシャフトの支持に520ボールベアリング(ベアリングローラーから取り出して使用)を使うことが多いのですが、一生懸命に工作しても、使い込んでいったりクラッシュした時など、運が悪いとシャフトに付いているピニオンが緩んでしまって、そのたびに修理や交換をしなければならず、イマイチ不便な思いをしていました。
 特に、例のCPU搭載車は走行中にモーターの逆転や停止を頻繁に行うため、プロペラシャフトとピニオンの緩みが顕著なようです。

 だったら緩みにくいようなプロペラシャフトを作ったらいいのじゃ!という訳で、GUPの中空シャフトを加工してプロペラシャフトを作ることにしました。

SX用のシャフトは72mmで、そのままではプロペラシャフトにするにはほんの少し長さが足りません。せめて75mmくらいあれば何とかなるのですが・・・そこで、図のように適当な心材(私はキットの1.4mmプロペラシャフトをヤスリで六角断面に成形して切り出しました)をジョイントとして中空ハードシャフト(中空ステンレスシャフト)2本を継ぎ足します。接合には接着剤を使う程度で大丈夫と思いますが、ステンレス用ハンダとバーナーでロウ付けするとグッドです。

継ぎ終わったら必要な長さに切り、520ベアリング2個を通し、両端に内径2mm用のピニオンを打ち込めば完成です。
SXのプロペラシャフトは1.4mm径ですが、中空シャフトは外径2mmで六角形断面のため、そのままでもピニオンが緩みにくくなると思います。ピニオンを打ち込む前に、ヤスリでシャフトに傷をつけて瞬間接着剤かエポキシ接着剤を塗っておくと完璧です。

左上のところに接合部分があります。

六角シャフトを使うことで、シャーシのベアリング取り付け部分の加工が少々まずくても、若干のズレ(ぶれ)はうまく吸収されるようです。
まあ、こういう改造をしたからといって特に性能が良くなる訳ではありませんが、シャーシとプロペラシャフトを長持ちさせるための工夫ということでご紹介しました。


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