スイッチング電源の1.9MHzノイズ


 軽くてパワフルなスイッチング電源が主流に なっていますが、1.9MHz移動運用中にこのスイッチング電源が
ノイズを出していることが分かったので調査してみました。1.9MHz以外では問題ないのであまり神経質にな
る必要はありません、念のため。
また試験は1.910MHzでやってますが1.8MHzも同様です。



調査した各種電源(並びど おりに記載)

DM330MV(アルインコ)     SS202(ダイワ)
CPS3200(コメット)          SS301(ダイワ)
DM130MV(アルインコ)     GZV4000(ダイアモンド)

の6種類。
DM130MVは比較用のアナログ電源です。
SS202は25A仕様、GZV4000は40A仕様
他は、32A仕様です。


試験方法
TS480とダミーロードを約1.5mの同軸で接続、暖 機 のため100Wで5分程度連続送信した後、RIGの同軸を半勘合状態にしノイズレベルを記録した。電源とRIGは並べて配置。
この状態で電源のみを交換していった。


結果

ノイズレベル
機種

DM130MV(アナログ電源 アルインコ)

Sメータは振れていません。

注)
1.9MHzで運用するときにPre-ampをONすることはない
んですが、違いが分かりやすいように試験ではONして
います。

DM330MV (アルインコ)

だいぶ振れてます。音もバリバリ煩い。

この電源はマニュアルに1.9MHzでノイズが出ることをうたってあります(良心的)。右上のつまみを回すと電源の動作点を変えることができ、ノイズレベ ルの低い所に合わせることができます。暖機前は比較的静かですが暖機後は元気にノイズを出していました。つまみを回しても静かなポイントはありませんでし た。

SS202 (ダイワ)

やっぱりノイズが出てます。

SS301 (ダイワ)

元気に出てます。



CPS3200 (コメット)

同じく元気です。

GZV4000 (ダイヤモンド)

ちょっとましですが、やっぱり出てます。



 電源のすぐ近くに受信ラインを近づけて実施したのでかなり厳しい試験になっています。スイッチング電源は
メーカ、機種を問わずノイズを出していました。1.9MHzを運用する場合は注意が必要と思います。
無難なのはやっぱりアナログ電源です。

それにしても電源だらけになってしもうた。


6th May 2006   K.Ohmae/JF3IPR