FMアンテナ ( TA-81FM Technics )

 エアーチェックという言葉をご存じでしょうか? ここを訪れる方は大方は知っていると思いますが、

そう、FM放送を受信してテープに録音することを「エアチェック」と言います。オーディオブーム盛んな

1970年から1980年代にはオーディオメーカーがこぞって高級チューナーを発表し市場を賑わせて

いました。街を歩くとあちこちの屋根の上に3素子、5素子、8素子といったFM受信用の八木アンテナ

が上がっていたのを覚えています。

 当時学生だった私は雑誌のカタログを指をくわえて見ているのが関の山で、アルバイトでかせいだ

なけなしの小遣いをはたいて買った安もんチューナと室内アンテナで我慢してました。その頃、このあた

り(姫路西部)で聴くことができるFM局は、「NHK−FM」と「FM大坂」ぐらいでしたが、「FM大坂」

はノイズ混じりで、モノラルにしてそれでも時々ザーザーいってました。

最近は、FM局も増えて、KISS-FM(神戸)やFM802(大坂)、FM徳島、他にも色々聞こえてきます。

特筆すべきは、「コミニュティFM」というカテゴリです。送信出力が10W〜20Wで、地域に根ざしたFM

局として 多数放送が開始されています。姫路では「FM−Genki」がよく聞こえています。

 そんなこんなで、いわゆるFM−DX用のアンテナを探していたのですが、現在市販されている屋外

用アンテナとしては、「DXアンテナ」と「マスプロ」あたりしかないようです。しかし過去の記憶(ブーム

盛んな頃)では、よそのお家に上がっていたアンテナでもっと格好いい(あくまでも主観)のがあったと

思い、オークションで探していたらありましたありました。Technicsの八木アンテナです。

Technicsてなんね?という方がもしかしている? 松下電器のオーディオブランドです。(今でもあるの

かな?) Technicsがアンテナ作っていたとは知りませんでした。もしかしてSONYも作ってたような

気もするようなしないような、、、、あくまでも屋外用本格八木アンテナのお話しですけどね。

 そのTechnicsのアンテナを入手したので、寸法を測ってシミュレーションしてみました。

取り説には、周波数に対するゲイン、F/B比、VSWR、や指向性パターンが載っています。

大したもんです。やはりマニア向けのサービスだったんでしょうか!


  TA-81FM


8素子八木アンテナ

給電部はフォールデッドDPタイプです。

給電点インピーダンスは300Ωと思われる。

75Ω同軸に接続するため1:4のバランが内蔵されている。

水平面指向性

地上高 : 10m
地面   : Real


垂直面指向性

SWR特性

広帯域アンテナです。
        

全体

・ブームが2本
・ブームを支える突っ張り棒が2本
・ラジエータ(フォールデッドDP) 1本
・エレメント
 リフレクタ用 2本
 ディレクタ用 12本

・取り説 1つ

























← 幽霊の足ではありません(あたりまえ!)

給電部
メガネコアに巻かれたトランス(バラン)
300Ω−75Ω 変換

300Ωの平行フィーダで繋ぐときはバラン
を介さずにつなぐ。

エレメントの先
へしゃげています。風鳴り対策??

取り説1

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取り説1

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●おまけ (寸法データ)




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Aug.10th 2003 JF3IPR/K.Ohmae