Chipset Features Setup (チップセット機能の設定)
"Chipset Features Setup" (チップセット機能の設定)には、チップセットに依存する 機能の設定項目が集められており、システム性能に密接に関連しております。ここでの項目設定を理解すれば更に自作の面白さも増すことでしょう。熟読後自分のパソコンで試して下さい。最初はもとの設定のメモなどを取っておくと安心です。
注意
: システムの性能をアップさせるためにここのパラメータ設定を変えることができます。ただし、その変更がシステムの構成や他の設定に対して正しくない場合には 、システムが不安定になる場合があります。最初は、多くの項目を一度に変更せずに細かく分けて設定変更をするのが良いと思います。Auto Configuration (自動設定)
Auto Configuration Enabled Disabled |
Enabled にすると、CPUのタイプとクロック・スピードに応じて DRAMおよびキャッシュに関連するタイミングは、既定値にセットされます。 独自のDRAMタイミングに設定したい場合はDisabledを選びます。 |
DRAM timing (DRAMタイミング)
DRAM Timing 60ns 70ns |
DRAMのタイミング関連パラメータには、60nsと70nsの2セットが用意されており この区別を指定するとあとはBIOSが自動的にセットします。 |
ポイント
: デフォルトのメモリー・タイミングは最適な性能を得るために60nsになっています。 チップセットの使用上の制限から、70nsのSIMMはCPUの外部クロック周波数が60MHzの場合に限られます。 70nsのSIMMを66MHzのCPU外部クロックの下でお使いになると、不安定なシステムになる恐れがあります。諸般の事情で 70nsのSIMMを使う場合は、60nsに設定してみます。よほど粗悪なSIMMでなければ大丈夫でしょう。ただし70nsのSIMM でCPU外部クロックを75MHzや83MHzに設定して安定させるのは、ほぼ不可能でしょう。
DRAM Leadoff Timing (DRAM 開始タイミング)
DRAM Leadoff Timing 11/7/3/4 10/6/3/3 11/7/4/4 10/6/4/3 |
ここでの開始とはバーストreadやwriteの最初のメモリサイクルのタイミングを意味します。 実際に、この項目はページがRAS PrechargeのクロックやRAS to CAS delayの読み込み/書き込み開始タイミングをミスしたときのみ制御します。 4つの数字は、Read leadoff/Write Leadoff/RAS Precharge/RAS to CAS delayを表します。 例えば,デフォルトは読み込み10-x-x-x DRAMと書き込み6-x-x-x DRAMのページミス と3クロックRAS Precharge、3クロックRAS to CAS delay を意味する10/6/3/3です。 |
ポイント
:この項目を変えることにより、パフォーマンスが上がります。BIOSによっては、個別に設定出来るものも有ります。内容はどれも同じ事を言っているので良く理解して下さい。DRAM Read Burst (EDO/FP) (リードバースト)
DRAM Read Burst (EDO/FP) x444/x444 x333/x333 x222/x333 |
Read Burstとは、DRAM上のあらかじめ決められた4アドレスから連続する4メモリーサイクル で読み出すものです。60nsのEDOまたはFPM(Fast page Mode)DRAMについてのデフォルト値は x222/x333となっています。 この意味は、2番目、3番目、4番目のメモリーサイクルが、EDOに対しては2CPUクロック、 FPMに対しては3クロックであると言うことで、先頭のxの値は最初のメモリーサイクルのタイミング を示し、"DRAM Fast Leadoff"の設定値に依存します。 |
DRAM Write Burst Timing (ライトバースト)
DRAM Write Burst Timing x444 x333 x222 |
Write Burstとは、DRAM上のあらかじめ決められた4アドレスに対して 連続する4メモリーサイクルで書き込むものです。 この項目で、2番目、3番目、4番目のメモリーサイクルのDRAM書き込みタイミングを設定します。 ライトバーストタイミングでは、EDOとFPM DRAMに違いはありません。 先頭のxの値は"DRAM Leadoff Timing"の設定値に依存します。 |
Fast EDO Lead Off
Fast EDO Lead Off Enabled Disabled |
この項目は、ファーストEDOの読み込みタイミングを有効にします。 結果として、潜在的なEDO読み込みサイクルを1クロックで開始できます。 FPM DRAMがインストールするときは、Disabledに設定します。 |
Refresh RAS# Assertion
Refreash RAS# Assertion 5Clks 4Clks |
この項目で、RASのクロック数をコントロールすることによりリフレッシュサイクルを 決定します。 |
DRAM Page Idle Timer
DRAM Page Idle Timer 2 Clks 4 Clks 6 Clks 8 Clks |
この項目で、DRAMのページのCPUがアイドル状態になった後 終了するまでのCPUクロックの時間数を決定します。 |
DRAM Enhance Paging
DRAM Enhance Paging Enabled Disabled |
Enabledにすると、TX チップセットは拡張された方法により できるだけ長くDRAMページの開放状態を保つようにします。 |
SDRAM (CAS Lat/RAS-to-CAS)
SDRAM (CAS Lat/RAS-to-CAS) 2/2 3/3 |
クロックによって計算されたSDRAMのCAS LatencyとRAS to CAS delayの タイミングがあります。それらの重要なパラメータはSDRAM性能に影響します。 デフォルト値は2クロックです。もしSDRAMに不安定な問題があるならば、 2/2から3/3へ変更してください。 |
SDRAM Speculative Read
SDRAM Speculative Read Enabled Disabled |
この項目を有効にすると、コントローラチップが最後のメモリーターゲットを読み込む 前にSDRAMの読み込みリクエストがあれば、SDRAMの読み込み開始タイミングを1クロック減らします。 システムに1つ以上のDIMMがある場合は、Disabledにします。 |
System BIOS Cacheable
System BIOS Cacheable Enabled Disabled |
この項目を有効にすることでシステムBIOSがキャッシュされ、システム性能をさらに高めることを可能にします。 |
Video BIOS Cacheable
Video BIOS Cacheable Enabled Disabled |
ビデオBIOSがキャッシュされ、より速いビデオパフォーマンスを得ることが可能になります。 |
8 Bit I/O Recovery Time
8 Bit I/O Recovery Time 1 2 3 4 5 6 7 8 NA |
いくつかの古いI/Oチップに対しては、1つのI/Oコマンドの実行後 デバイスが次のI/Oコマンドの実行の前に少しの時間(回復時間)を必要とします。 次世代のCPUやメインボードのチップセットによるI/Oコマンドの実行は速いので 古いI/Oデバイスの指定されたI/O回復時間より短くなります。 この項目は、8-ビットI/Oコマンドの遅れをISAバスクロックの数によって指定できます。 もしいくつかの不安定な8ビットI/Oカードがあると思われるならば、この項目によりI/O回復時間を延ばすことができます。 BIOSのデフォルト値は、4 ISA clockです。 NAに設定すると、チップセットは3.5システムクロックを挿入します。 |
16 Bit I/O Recovery time
16 Bit I/O Recovery time 1 2 3 4 NA |
16ビットI/O回復時間も同様です。 この項目は、16ビットI/Oコマンド実行のための回復時間をISAバスクロックの計算によって指定できます。 もしインストールしている16ビットI/Oカードのいずれかが不安定であると思われるならば この項目により、I/O回復時間を延ばすことができます。 BIOSのデフォルト値は、1 ISA clockです。 NAに設定すると、チップセットは自動的に3.5システムクロックをs挿入します。 |
Memory Hole At 15M-16M
Memory Hole At 15M-16M Enabled Disabled |
このオプションで、システムメモリエリアを特別なISAカードのために確保することができます。 チップセットは、これらのエリアのコード/データを直接ISAバスよりアクセスします。 通常、これらのエリアはメモリマップされたI/Oカードのために取ってあります。 |
PCI Passive Release
PCI Passive Release Enabled Disabled |
この項目は、PIIX4チップセット(Intel PCI to ISAブリッジ)の パッシブリリース機能を制御するもので、 この機能は、ISAバスマスターの待ち時間を処理するために使用されます。 互換性に問題のあるISAカードがあるときは、有効にするか無効にするか試してみてください。 |
PCI Delayed Transaction
PCI Delayed Transaction Enabled Disabled |
この項目は、PIIX4チップセット(Intel PCI to ISAブリッジ)の ディレイトランザクション機能を制御するもので、 この機能は、PCIサイクルからISAバスへの待ち時間を処理するために使用されます。 互換性に問題のあるISAカードがあるときは、有効にするか無効にするか試してみてください。 |
Mem. Drive Str.(MA/RAS)
Mem. Drive Str.(MA/RAS) 10mA/10mA 10mA/16mA 16mA/10mA 16mA/16mA |
このオプションでは、メモリーに対するアドレスや制御信号の動作能力を調整します。 メモリーの負荷が軽い場合には、アンダーシュートやオーバーシュートなどの信号波形の乱れを なくすためにも、動作電流は少なくすることを推奨します。 |
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