バレエを見始めた1998年〜1999年に書いた感想が消えてしまっていました。
最初の頃だったので、見るものがいちいち新鮮だったし、かなり気合をいれて見まくっていたのに、残念...
完全に忘れてしまうと残念なので、一応覚えてる感想だけ簡単に書き留めました。
記憶だけで書いているので、かなり間違い多し、、、
レニングラード・バレエ団の芸術監督であるボヤルチコフが振りつけた全2幕の新作バレエ。
レニングラード・バレエ団の他の演目3枚買うと、このチケットが半額になるというのにつられて、思わず買ってしまった。あまり話題になってないみたいで、会場もやや空いていた。これを見るために、ゲーテの原作なんかも読んでしまったが、日本人にはいまいちわからないのかもなあ、、、、なんて思った記憶がある。たぶん、結局原作も前半しか読まなかったので、バレエも後半がよくわからなくなってしまったというのもあるんだけど。
たぶん、西洋の人なら別に予習なんてしなくて、すべての価値感のベースになる哲学みたいなのがあって、こういう話もしっくりと理解できるのかも、なんて思ったものだった。
原作は、もっと難しい話かと思っていた割には、意外と読みやすかった。ただ、やっぱり、その根底にある思想みたいなものまではわからず、単にストーリーを追ってしまった気がする。
ストーリーがあるので、バレエそのものは結構見やすかった。悪魔(?)役の人が、なかなか良い動きをしてたように思う。
初めて見たアシュトン版シンデレラ。しかし、確か、この日わたしは大変な失敗をしたのだった。チケットを予約したものの、引き換えに行くのを忘れているのに気が付かないまま、当日を迎えてしまったのだ。当日になって、チケットがないことに気が付いて、当日券を購入したものの、3Fサイドのバルコニー席しかなくて、そこは、前過ぎて、全然奥のセットが見えないのだった。
1幕はシンデレラの家。アシュトン版には、継母は出てこない。お父さんと意地悪な義理の姉2人とシンデレラ。義理の姉2人は男性ダンサーがコミカルに演じる。これが最高におかしい。やさしいお父さんは、シンデレラを気にはかけているけど、義理の姉たちに遠慮してて、結構弱気な存在になっている。
お城で舞踏会が開かれることになり、姉たちは着飾って出かけるが、シンデレラはお留守番。舞踏会を空想して、一人空しく踊ったりする。そこに仙女が現れ、シンデレラに魔法をみせる。ここで、四季の精の踊りになり、春・夏・秋・冬と幕が1枚1枚上がっていくのだけど、なんせサイド席になので、舞台に奥行きがでるにつれ、だんだん見えなくなってしまう。悲しい、、、、背景はどんなだったのか全然わからない。
2幕の幕が上がると、客席がどよどよっとどよめく。どうやら、お城の中セットがすごく素敵らしいのだが、なんせこっちは全然セットが見えない。くやしい!!
シンデレラの登場も、トウでたったまま階段を降りてくるのが見所らしいのだが、ぜんっぜん見えない、、、、がっかり。
3幕で王子はシンデレラを探しあて、めでたし、めでたし。というわけで、わたしは見所が全然見えず、かなりの不満の塊となってしまった。次は絶対にセンターでみるぞ!!
ベジャール振り付けの「ザ・カブキ」。不思議なバレエでしたねえ....お話は基本的に忠臣蔵をそのまま描いているので、実に良くわかるんだけど、その表現方法というか、美的感覚などが、どうも理解に苦しむ。やっぱり、西洋人がみる日本ってこういう感じなんですかねえ、、、、というのが、正直な感想。
忠臣蔵にほぼ忠実に展開するのだけど、ちょっと違うのが、現代人がタイムトリップしてこの時代に行ってしまったという演出。その設定そのものもいまいち謎だが、きっとベジャールには深い哲学的な意味があるのかもしれない。
それより理解に苦しむのは、この現代人たちのファッション。そんなパジャマみたいなトレーナーとスウェット、今時どこから見つけてきたんだ、、、、更にチンピラみたいなサテンのジャンパーはなんなんだ。
ダンサーたちはすり足で踊ったり、かなり日本的な動きを取り入れていた。別にそれはいいんだけど、どうも全体に時代錯誤な美的感覚についていけない。斉藤由佳里が、白塗りで日本的な衣装を着て踊りながら、途中で全部脱いでユニタードになって踊っていたが、そのほうがよっぽどよかった。
途中で、いろはにほへと、、、と書いた垂れ幕が下がってくる。そのときはよくわからなかったが、歌舞伎の仮名手本忠臣蔵を元にしているため、仮名がでてきたらしいが、う〜ん、これって重要なのかなあ。歌舞伎でもそうなのかしら、、、
赤ふん締めて気合をいれるふんどし隊がでてきたり、かなり盛大に腹切りしたりしているのをみると、やっぱ、西洋人の東洋趣味って感じよね、、、なんて冷めてきてしまうのだった。好みを除いても、いまいち長くて、ひたすら忠実にエピソードを追っている感じでとまりがないので、みてて結構つらかった。
確か、ネットでチケットを譲ってもらって行った公演だったかな。一番前の席だったので、ルナはすごく綺麗だたけど、寝転がる振り付けが多くて、いまいち良く見えなかった。
シシィはおもしろかった。作品としては、いろんな小物を使いすぎで、ちょっと演出過剰な感じがした。そのせいでしらける部分があったけど、ギエムの動きはやはり印象的だった。ギエムの場合、他の公演をみても思ったけど、足が独立した意思をもって動いているみたいな感じがする。プティがフェリに言ったという「あなたの足は語る」っていうのと違って、語るわけではないけど、本人の意識とはまったく別の本能的な動きみたいな感じ。
最初のほうのオレンジを手に踊るところはなんか切なかった(ような気がする、、、もう忘れてしまった)
この時は、ピアソラの回だったかなあ、、、
アシュトンのシンフォニック・バリエーションでは、クラシックの丹精な美しさをみせいた。その後は、ピアソラでのりのりだった。ピアソラは会場ののりも良くて、すごく盛り上がった。こういうのも楽しい。しかし、前の席に座った5,6人の子供のグループは、全員のりのりで乗り出して見ててすごかった。
たぶん、ラ・シーヌ・キュービックといっしょだったかな、、、、
ラ・シーヌ・キュービックは、立方体を使いながらちょっと新体操っぽく踊るギエムだけど、音楽と相まって、哀愁に帯びた雰囲気がでてよかった。
この前の眠りでは、日本人の中で踊るギエムに、同情してしまったので、今日のバヤデールも期待してなかったのだが、白い精霊たちの中ではあまりギエムも浮かなかったので、それほど違和感なく安心して見る事ができた。踊っている時は、イレールは別に普通かなって感じだったのだけど、最後のカーテンコールでギエムと並んだイレールをオペラグラスで見てびっくり。う、麗しい〜〜〜まさに美男美女、、、、これ見るだけで眼福で満足しました。
忘れもしない、悪夢のような眠りだった。
まず、幕があくと、なんて安っぽいセット。学芸会風の背景画、そして、安っぽくてセンスの悪い衣装。最悪.....
そして、オーロラの登場。でも、このセットには階段がない。みんなが注目するなか、緊張しながら登場するこのシーンに階段は重要なんだけど.....どこから現れるのか、と思っていたら、いつの間にかギエムが舞台の真ん中に登場して、ニーっと笑っていた。どうやら、セットの真ん中の扉を開けてでてきたらしい。ひどい。
しかし、小柄な日本人の中で、ギエムは明らかに異質だった。舞台の中で一番でっかくて、老けて見えてしまうオーロラなんて、これではギエムがかわいそう。これでオーロラは無理ってもんでしょう。かわいく振舞っても、ぶりぶりに見えるばかり。そして、さらに悪夢のローズ・アダージョ。なんか王子が貧弱にみえて、、、王子がオーロラを見上げてどうするんだ。
花のワルツも、4組くらいしかペアが出てこない。う〜ん。
そして、ニコラ・ル・リッシュ、王子の登場。王子が登場したと思ったら、リラの精を追って、なんか右へ、左へと横切っているなあと思って、なかなか幻影の場が始まらないなあ、ずいぶん長い”導入部”だなあと思っていたら、いつの間にやら紗幕の向こうにオーロラが登場して、王子がキスして結婚式になってしまった。えっ、幻影の場はどこへいってしまったの、、、、そして、結婚式のパドドゥを踊って、おわり。
え?、これだけのためにル・リッシュは来日したわけ?なにこれっ???
1幕まるまるカットされているようなもの。
しかし、ル・リッシュと並ぶと、ギエムも映えて、みててほっとする。やっぱ、この釣り合いが必要。
ああ、しかし、ひどい全幕だった。
ステパネンコとウヴァーロフ(だったかな、、、)のドン・キホーテ。しかし、この日の出色の出来は、町の踊り子を踊ったマリア・アレクサンドロコワ(?)。バレエファンの間では、最近評価されていたけど、顔もきつい感じで、いまいち何がいいのか良くわからなかった。でも、この日の踊り子はあきらかに普通の踊り子とは違っていた。技術面でいえば、ドンキでは結構重要な背中のそりとかが、とてもはっきりしていたのが一因かもしれないけど、よくわからないけど、とにかくこれは!って思わせる踊りだった。
ステパネンコは、東京公演では、すごいよかったみたいだけど、今日はちょっとお疲れ気味。
アナニアシヴィリとフィーリンのジゼル。ワシーリエフ版ということだったが、そんなに普通と違う感じはしなかった。ヒラリオンに注目しているという話だったけど、それもそんなに普通と違う感じはしなかった。セットも割りとオーソドックスだったけど、きれいなグラデーションの上品な色使いでよかった。
印象に残ったのは、村人の踊りのところで、男性4人か6人ぐらいが並んで踊るところ。ただ、ジャンプしながら足を打ちつける(なんていうの?)のをそろってやるだけだったのだけど、体格のいい男性ダンサーが並んで踊るとそれだけで、迫力があって、思わず会場から拍手がでていた。
アナニアシヴィリは、明るいイメージしかなかったので、ジゼルでどんな感じかな〜と思ったけど、1幕では明るい少女、2幕は精霊をちゃんと出していた。
フィーリンはやっぱ、わたし好きだな。あの雰囲気。写真の写りはいまいちなんだけど。
ワシリエフ版は、最後のジゼルが墓に戻ったあと、アルブレヒトが一人で踊るシーンがあるのだけど、これが結構今回、賛否両論だった。悲しみにくれているのに、いきなり激しく踊りだしておかしいとか。わたしがフィーリンをみた限りでは、悲しみにくれながら踊っているようにちゃんと見えて、そんなに変には思わなかったけどな。
ボリジョイ来日公演の合間をぬって、新国立の白鳥へ。ゲストがアスィルムラートワ。すっかりもう引退しているのかと思っていた。演技はさすがでした。視線だけで王子を誘惑できそう。でも、32回転は厳しかったですねえ、、、止まってしまうかと思いました。
アナニアシヴィリとウヴァーロフのドンキ。ニーナのドンキはやっぱり陽気で素敵ですね。ウヴァーロフもドンキはあまりやらないそうですが、人のよさそうなバジルでよかったです。
この日だったか、ジゼルの時だったか忘れてしまったが、ボリジョイはオケもつれてきているだけあって、すごくいいなあと思った。普通のオケって、舞台がおわるとさっさと引き上げちゃって、いかにも雇われオケって感じがするのだけど(←最近変わってきたようには思うが)、オケのみんなもダンサーにずっと拍手してて、みんなで舞台を作っているって感じでよかったなあ。それにこの日は幕間に気合を入れをしてたゾ。
最初に「愛の伝説」からの行進と、「スパルタクス」からアッピア街道。この2つの群舞ですっかりやられてしまいました。すごい迫力。体格のいい男性ダンサーが舞台にあふれんばかりで、「愛の伝説」なんてただ歩っているだけですごい。さらに、オケがすごい迫力でした。前のほうの席だったせいかなと思ったけど、その後の公演を通してみても、やっぱり、ロシアのオケは金管を思い切り鳴らすようです。
この2つは全幕で見たい!と思わせるものでした。
次に、ワシーリエフ版白鳥の湖。ワシーリエフ版はロットバルトが王子の父という設定で、白鳥に恋してしまうという異色の演出。かなりのキワモノかと思っていたけど、抜粋の雰囲気はそうでもなかった。王(ロットバルト)が壁にもたれて、オデットを想っていじいじしているのがかわいかったりして。
ツィスカリーゼの「ナルシス」は、キモ悪系でしたねえ、、、
ルスランとリュドミラ(?)は華やかなバレエ。
瀕死の白鳥はニーナだったかな、、、、
ステパネンコの見事な32回転をみたような気がしたけど、、、なんだっけ、、、
ジュドの牧神の午後、ニンフはマルセイユバレエのバレリーナ3人。ニンフがちょっと普通ぽっかったかな。
ルディエールとベラルビの不思議なモダン「アベル、アベット」。2回目で見慣れたせいか、すごくよく思えてきた。パンフにも書いてあった「原始的なエロティシズム」っていうのが、感じられるようになって、結構気に入った。
そして、Aプロでは怪我で欠場してしまったイレールだったが、今日は復活。無事、「SOMEWHAT
ELEVATED,,,,(タイトル忘れた)」を見せてくれた。面白かったけど、短い、、、初見なのでよくわからないが、たぶん、切れ味は今一歩だったかも。
そして、ピアトラガラの「ドンド・ルック・バック」。なんか見ごたえがありました。ダンスというか、ひとり芝居みたいな感じなんですが、彼女ひとりの演技に引き込まれました。
ルディエールとベラルビは「アベル、アベット」という不思議なモダンを踊ってました。暗闇のなかでうごめくのがなにかとおもったら、ルディエールだった、、、まるで野獣か、スフィンクスみたいな感じで、絡みあう感じ。よくわからない。
次はゲランとイレールのマノンの寝室のパドドゥだ!と思ってわくわくしていると、場内が明るくなって、休憩になってしまった。あれ、、、と思っていると、イレールが怪我をしてしまい、上演中止だそうだ。しくしく。イレールが自分で会場でお詫びの挨拶をしていたが、ちょっとかわいそうだった。
今日はゲラン、イレールのマノンのパドドゥ2つが、一番の楽しみだったのに、すっかりがっかり。
最期はル・リッシュの「アルルの女」。以前、新国立で「アルルの女」をみた時、意外と退屈と思ってしまったもので、あまり期待はしてなかった。しかし、興奮しました。前みたのとは全然違う。花婿の遠い目の向こうに見えないアルルの女が見えるよう。そして最期のファランドールでは狂気に取り付かれてジャンプする姿にすっかり引き込まれてしまった。場内の盛り上がりも最高潮のクライマックス、普通なら最期自殺するための飛び込む窓があるのだけど、今日は窓ない。どうするのかと思ったら、ル・リッシュはそのままアルルの女を求めるように正面に向かって走り出し、オケピットにダイブ!!(今日はテープ演奏なので、オケピットは空いていた)。これで場内興奮の坩堝。きゃーっって感じ。割れんばかりの拍手がそのまま手拍子になり、何度ものカーテンコールがとまらなかった。マノンが見れなくなった無念さなんかすっかり消し去ってしまったのだった。
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シルフィードは斉藤友佳理、ジェームズは高岸直樹。
シルフィードといえば斉藤友佳理さんというので、見に行ったが、うーん、そんないいのかなあ。よくわからなかった。ちょっと寝てしまった。東京バレエ団の全幕は舞台美術等にがっかりが多いけど、この作品の場合は、あまり豪華なセットも衣装もいらないせいか、これは十分綺麗だった。
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マラーホフのバヤデール、マッケローのニキヤ。ソロルの優柔不断さが、マラーホフのイメージによく合っていた。ガムザッティのドヴォロエンコがすごい綺麗だった。ソリストが数人で踊るところは結構ばらばらだけど、さすがに影の王国のコールドはちゃんとそろっていた。舞台美術はまあ、普通かな。
ここのマカロワ版は、4幕の宮殿が崩れ落ちるシーンまであるもの。最期、ソロルとガムザッティの結婚式で、ソロル、ガムザテッィにニキアが絡んで踊るところが、結構怨念深そうで、ちょっと女の執念が怖かったりして。
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フェリのジュリエットと、ボッカのロミオ。良かったです。ビデオ(フェリ20歳ごろ)でとってもかわいいフェリのジュリエットだけど、もう35歳だし、どうかなあ、、、と心配していたけど、全然なんの問題もなかった。すばらしかったです。ボッカがまたすばらしい。舞踏会で二人が出会って、恋に落ちる様子、二人の気持ちの高まりが伝わってきました。二人の気持ちが絡み合って、エネルギーを発しないと、こういう舞台にはならない。きのうのケントとマラーホフは、個々には美しいのだけど、これがなかったんだと思いました。
評判は高いものの、ビデオではそんなにロミジュリのすごさはわかっていなかったけど、これみて、もうはまりました。
ケントのジュリエットと、マラーホフのロミオ。綺麗でしたが、ちょっと盛り上がりが無かったなあ。細かい演技はしているのだけど、伝わらない。ちょっと後方の席だったせいもあり、演技している顔の表情をオペラグラスで確認したくなってしまうような感じ。その違いは次の日のフェリとボッカをみて歴然でした。でも、最期のジュリエットが死んでしまうシーンは感動的に美しかったです。
パリスはピコーネ。なかなか美形で、冷たい感じでよかった。
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カレーニョが「PUSH COMES TO SHOVE」をやりました。ちょっとカッコつけて気をもたせたかと思うと、力を抜いてみたり、しゃれっぽいダンスでした。
ロビンスの「ファンシー・フリー」。面白かったです。
ブルッフのバイオリン協奏曲。きれいだがなんか退屈、、、と思っていたら、スーザン・ジャフィーが出てきて、急に華やかになりました。さすがプリマ。
アナニシヴィリの「パリの喜び」。ゴージャスで楽しかったです。ラクロワの派手派手の衣装もあってました。
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演目:レ・シルフィード、「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ」、ぺトルーシュカ、
レ・シルフィードはきれいでした。「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ」は佐田達枝の振付、モーツァルトとサリエリを題材にしたもの。モーツァルトを天使にしているのだけど、そうかなあ、、、、という気がした。でも、結構おもしろかった。ペトルーシュカの根岸さんは名演とネットで評判が高いのだけど、悪くはないけど、そんなすごいものなのかよくわかんないなあ。
シャブリエ・ダンスで始めて上野水香さんを見ました。目が印象的でした。
アルルの女は、すごい情熱的なものと期待しすぎたせいか、なんか退屈してしまった。
若者と死は、草刈民代さんが死神。なかなかよかったです。バリシニコフのビデオだと、死神は結構暴力的ですが、もっと静かにしのびよる「死」って感じです。
ロイヤルを退団して立ち上げたK-BALLETの公演。いろいろ盛りだくさんで楽しかったです。
すごくよかったです。あの第九にダンスが付くとどうなるかと思いましたが、違和感はなかったです。ベジャールは、1章を地、2章を火、3章は水だったかな、4章は風と、それぞれテーマをつけたそうです。
イレールの詩の朗読で舞台は始まります。これがかっこよかった。そして、1章はまさしく、原始的な土臭いダンス。よかったです。2章の火は、うーん、ちょっと今一歩だったかな。3章は絶品でした。白いユニタードを着てユニゾンで踊るところが実に音楽の美しさと伴って実に美しい。4章はまあ、もちろん、盛り上がり。本来は各国のダンサーが混じって踊ることとで世界はひとつっていいたいところですが、オペラ座にはエリート教育を受けた西洋人ダンサーしかいないので、なんか違和感のある黒人ダンサーをあえていれてました。
平和を歌い上げちゃう感じですが、家に帰ってCDを聞くと、あれ、、、なんか違うかもと思いました。音楽のほうはもっと孤独さがにじみ出る感じで、そんな予定調和とはちょっと違ったかも。まあ、ダンスはあれはあれで盛り上がって、音楽とはまた別物でいいのかもしれない。
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森下洋子のオーロラ。すごいですねえ、この年で眠りを全幕やってしまうなんて。ローズ・アダージョも問題なしです。
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ロイヤル来日で忙しい最中、ルジマトフまで見に行ってしまった。Aプロは、「ニジンスキーの肖像」。ニジンスキーの日記の朗読を入れながら、彼にちなんだ作品を踊る物。去年好評だったと聞いた作品。でも、やはりマイナーなのか、席はかなり空いている。
会場に着くと、ルジマトフは今回怪我してしまって、ジャンプとかできないとか、、、そのため、一番の楽しみにしていたシェヘラザードをやらず、ジャンプのあまりない作品に変えて出演。
まあ、怪我はしかたないと思うのだけど、ただでさえ暗い雰囲気で、朗読とか入ってしまうところに、ルジマトフはあまり出演せず、地味に踊るだけで、なんか、ひたすら暗かった。だんだん退屈になって、座っているのがつらくなってしまった。更に、休憩にトイレに行くと、若い女性二人が「(退屈で)もうどうしようかと思った、、」なんて話している。そして「余っているからって、もらったからしょうがないけど」だって。これ聞いて、猛烈に腹がたってしまった。
カーテンコールには熱狂的なファンがルジマトフにつめかけてました。タダ券の話と、この熱狂的な雰囲気になんか引いてしまった。
Bプロは「ルジマトフ、シェイクスピアを踊る」。これは割と面白かったけど、Aプロの印象の悪さがしばらく残ってしまった。
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ベジャミンのマノン、サンソムのデ・グリュー。
マノンといえば、デュランテということで、この日のチケットを買ったのだけど、直前に監督と喧嘩してメンバーからはずされてしまった。変わりにマノンをやるのは、リャーン・ベンジャミン。全然知らない、、、一応、マクミラン物は得意とするダンサーらしいのだけど、ちょっとがっかりして会場に向かう。
マノンの登場。あんまり美人じゃないなあ、、、なんて思って見ているうちに、そんなの全然気にならなくなってしまった。更にデ・グリューのサンソムがすばらしい。1幕の中庭のパドドゥから、マノンとデ・グリューの気持ちが高まる気持ちが伝わってくる。すっかり舞台に引き込まれてしまった。
2幕の娼家では、華やかな舞台の周りをゆっくりと歩くデ・グリューが浮かび上がってくるよう。そして男たちの間をわたり歩くマノン。いいですねえ。
そして、3幕。バッセルと違って、ベンジャミンのマノンは、本当によれよれ。3回転リフトなんて、息絶え絶えになりながら、力を振り絞って、デ・グリューにしがみつく感じで、もう涙もの。きのうはきれいだったけど、感動とは違った。今日の舞台は本当にすばらしいものでした。
次の日になってもマノンの音楽が頭を離れない。ロイヤルの得意とするドラマチック・バレエ、見て納得しました。ネットでも、このマノンは評判になってました。とっても感動した舞台で、この後私はすっかりロイヤル・バレエ&マノンフリークになってしまいました。
バッセルのマノン、ゼレンスキーのデ・グリュー。ムハメドフのレスコー。
ロイヤルらしい演目というので、一応買ってみたけど、ふつうのクラシックとは違うようなので、ちょっと心配だった。予習しようと思って、友達にマノンのビデオを借りた時も、なんか退屈でどうしても見通すことができなかったし。やっぱ、私には理解できなかも、、、とちょっと心配しながら訪れましたが、生にみるマノンはとっても魅力的でした。
バッセルはとにかく全編美しい。最初のほうはもちろん、娼家で男たちと踊るシーン、最期のみすぼらしい姿でも彼女は美しい。本人はもちろん美人なんだけど、そうではなく、あの振付で彼女の肢体が輝いてるというか。それに、ビデオでみた時、変な振付とか思ったレスコーと、GMの3人で踊るシーン。生で見て、あ、っと思った。レスコー、マノン、GM、3人の欲、思惑が絡み合うように見えた。
生でみるとこんなにも違うのと、改めて見直した。
マクダーモットとウルレガザーガの主演。かわいかったです。被り物の鶏がでてきたり、男性ダンサーがコミカルに演じるお母さんとか、アランが風に飛んでいってしまうとか、ほのぼのしたおもしろいバレエでした。
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オデット/オディールは吉田都、王子はサンソム。素敵でした。吉田都さんは小柄で童顔ですが、黒鳥ではちゃんと王誘惑してました。
すごく印象的だったのは、オデットのマイム。最近はオデットが身の上を説明するマイムは省略される舞台が多いけど、ロイヤルではしっかりとマイムをします。しかし、これがすばらしい。
マイムってわざとらしくて、説明的でなんか嫌いだったのですが、音楽に乗って流れるようなマイムは、ひとつのダンスをみてるような感じですばらしかったです。これはあってしかるべきマイム、って思いました。
見終わって出てきたときの友達の驚いた顔。バレエを甘くみてたって感じで、こんなにすごい舞台とは思わなかったようです。
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オデット/オディールはバッセル、王子はゼレンスキー。
今回のロイヤルの白鳥は、ダウエル版。時代をチャイコフスキーの時代にあわせ、やや怪しい雰囲気の舞台美術、また、白鳥は長めチュチュで踊ります。ということで、普通の白鳥とはちょっと雰囲気が違います。しかし、そんなことより、ロイヤル独特の濃さのようなものがありました。
まず、舞台の上にいる人全員がそれぞれの役を演じていて、その他大勢って感じがない。みんなで舞台と作っているという熱気がある感じがしました。
バッセルは綺麗。ゼレンスキーって、もっとダサかったような気がしたのだけど、なんかカッコよくなっていた。
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キトリは吉田都、バジルはウヴァーロフ。
吉田都さんはすごい小柄、ウヴァーロフはすごい長身なので、普通に並ぶとちょっとバランスが悪い。でも、トウでたつとそんなに違和感はありませんでした。一番面白かったのは、ガマーシュ。なんか憎めない役つくりで、すごくよかった。
新国立の舞台は、衣装も舞台も綺麗で、主役二人も演技も確かで満足しました。
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たぶん、自分には理解不能だろうなあと思いつつ、でも、今話題のフォーサイス、一応見ておこうと思って出かけました。
そして、やっぱり理解不能でした。音楽は、基本的に機械音の不良和音。3つ作品がありましたが、どれがどれやら。雑誌の特集でも、なぜか浅田章がでてきて、脱構築とかを長々と語っていると思ったら、分厚いプログラムを開いたら、ここでも浅田章が長々と寄稿している。もう、この時点で私にはついていけないってもんです。
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アイルランドの歴史を様々なダンスで綴っていく構成。中心になるのあいりっしゅは、アイリッシュ・ダンス。上半身を動かさないで見事なタップを踊る。一番の見所は、アイルランド人のアメリカへの移住、民族の対立を、タップとアイリッシュ・タップの競い合いで見せている。
盛り上がりました。国際フォーラムAのだだっぴろい会場も、こういうのりのりのコンサートなら結構のれます。
プリセツカヤの「インセンス」、ひたすらお香をたいて、不思議なダンスを踊ってました。しかし、カーテンコールでスパッツをはいて登場したプリセツカヤは若々しく、かっこよかった。
ピエトラガラはレンガを積みながらおどる新作のダンスを踊ってました。力を抜いたダンスで、最初よくわからなかったけど、何気ない動きがすごく綺麗で、だんだん引き込まれていきました。
ゲランとイレールはマノンの寝室のパドドゥ。マノンはバレエファンの間では評価が高い作品だけど、この時点では私はなにがそんなにいいのかわからなかった。
マハリナとルジマトフのシェヘラザードは評判通りの官能的な美しさでよかったです。プティ版カルメンの抜粋も踊りましたが、なかなかの迫力。
でも、この2人のカルメンより、マトヴィエンコとフィリピエワが踊ったカルメンが気に入ってしまいました。大きく開いたフィリピエワの背中がアップになる見たことない版で、すごく短かかったですが、すごくカッコいい。またみたいなあ。
ずっと病気休業していたデュポンは、日本初演の不思議な踊りを踊ってました。三宅いっせいかなんかがデザインしたらしい裃みたいな衣装をつけて、白塗りで踊ってました。理解不能。
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森下洋子のジゼル。感動しました。
これまで、ジゼルってどうも苦手、特に1幕のマイムとか、狂気のシーンとか、わざとらしくって苦手だったのですが、これまで苦手だったシーンがすべて、とっても感動的に演じられていました。
まず、1幕で、家から出てきて、アルブレヒトと踊るシーン。ビデオで見ていると、どうもこのシーンが、ぶりぶりで、わざとらしくって嫌いだったのだけど、本当に恥じらいが感じられます。そして、花占いもとっても自然。そして、圧巻は、狂気のシーン。恋人にだまされていたことを知って、気がくるって死ぬ演技なんて、これまでは、ばかばかしいとしか思えなかったけれど、森下洋子のジゼルでは、この狂気のシーンで思わず泣けてしまいました。狂うというより、静かに思い出を抱いて息を引き取って行く感じです。花占いや、楽しかった2人の過去を思い出しながら、静かに静かに絶望で死んでいくのでした。
2幕も素敵でした。コールドがとても不気味で死の世界を感じさせました。
しかし、1幕のジゼルのソロで、片足トゥで立って前に進むシーンは、細かいステップに変えていました。別の日にこのステップをやろうとして失敗してしまったらしい。やはり体力的にもう難しいかもしれない。まあ、全体の感動からすれば、そんなことは些細なことだけど。一方、清水哲太郎の方は、かなりやばいですねえ。最近の男性ダンサーのダイナミックなジャンプに見慣れてしまっていると、あのジャンプではもう重さしか感じられない。男性ダンサーは年齢の壁は厳しいですね。
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マハリナのキトリと、ルジマトフのバジル。ルジマトフのドンキは見納めかしら。
もうルジマトフのバジルは年齢的に厳しいかなと思ったけど、幕が上がるととってもお茶目なバジル、マハリナもかっこいい姉御で楽しかったです。ただ、マハリナの32回転は途中かなりバテてました。
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オデット/オディールはボロチコワ。とくに悪く無かったです。ただ、会場が国際フォーラムAで、2階後半の席でした。すごく遠かった。会場は天上が高く、ガランとした体育館みたいな感じで、最悪。生の舞台なので、まるでテレビを見てるような、そんな感じがしました。ここの会場はもう来たくないです。
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オーロラはボロチコワ。ここのカラボスは、男性が老婆になるもの。結構面白かったですが、うーん、覚えていなくて、なにも書けない、、、、
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舞台セットは真ん中に岩があって、あとは垂れ幕があるだけで、かなり地味。なかなか面白かったですが、舞台の変化も乏しいので、途中少し眠くなってしまった。
一番よく覚えているのは、最期に振り付けのグリゴローヴィチがでてきて、あんまりよぼよぼのおじいさんになってしまい、かつてボリジョイを牛耳っていた栄光もどこへやらって感じでした。
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クララ/金平糖は倉田浩子。
幕が上がると、舞台から溢れんばかりの人人人。そして狭い舞台に豪華なセットで、ちょっとごちゃごちゃしすぎて息苦しくなる感じでしたが、まあ、なかなか見ごたえあって面白かったです。胡桃割り人形の顔のお面がパカっとわれて王子になるのとか、ちょっと子供だましですが、まあ、胡桃なので、しかたないでしょう。
ここはいつもオケの指揮は河合さんで、この先生が友達が大学時代の応援部(ブラスバンド)の指導をしてくれていた先生だそうです。舞台が終わると、クリスマスからお正月までのメドレー演奏となって、なかなか楽しかったです。
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今回のキーロフ来日で、話題になっているザハロワのオーロラでした。
技術とかはよくわかりませんが、とにかくかわいい!普段あまりオペラグラスは使わないだけど、ちょっとオペラグラスで見たら、あまりにかわいくてオペラグラスが離せなくなってしまった。
キーロフの眠りは実に長かったです。結婚式のシーンで、これまで見たこと無いような人食いなんとかと子供たちみたいなゲストとかまで登場して、終わったのは10時過ぎでした。
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演目:レマンゾ、海賊、ラ・バヤデールより影の王国、アリア、フー・ケアーズ?、弦楽のためのアダージョ、コート
マラーホフのコートの日本初公演。見事でした。ストロボっぽく、ついたり消えたりする照明のなか、マラーホフがまさしく空中散歩しているみたいでした。
あとよかったのは、マラーホフ他の男性3人でおどる「レマンゾ」。軽やかなピアノ曲にのって、自然な感じでよかったです。あとは、ラカッカの「弦楽のためのアダージョ」、とっても雰囲気がありました。
ラ・バヤデールから影の王国。ニキヤはアスィルムラートワ。なんか迫力がありました。
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舞台美術と衣装のひどさにがっくり。衣装なんて、絵の具のそままみたいなピンクに黄色に水色、なんて安っぽい色使い。これみたら、バレエなんて子供だましって思っちゃうよね、、、学芸会みたい。
マラーホフの王子はなかなか憂いがあってよかったです。1幕の最後、ひとりになった王子はちょっと長めのソロがありました。しかし、2幕で、王子がいすに座っていると、いすの足が折れてしまいました。困ったマラーホフは、立ってうろうろ考え事しているふりの演技でカバーしてました。
Topへ.....
主役はボリジョイからのゲスト。ジゼルはボロチコワ、アルブレヒトはウヴァーロフ。ウヴァーロフってハンサム〜。
しかし、日本人のコールドと混じるとあまりの体格の違いにちょっと違和感。1幕で村の娘たちがならんで両端にジゼルとアルブレヒトがついて踊るシーンでは、ジゼルもやけに大きく見えてしまい、バランスが悪すぎ。
でも、舞台はまあ、きれいでよかったです。
Topへ.....
オーロラは日本人でキエフのプリマをつとめる田北志のぶさん、王子はマトヴィエンコ。2回目の生バレエ、綺麗ねえ、素敵ねえ、、、で終わってしまいました。特に覚えていることはないなあ、、、
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待ちに待った、生まれて初めての生バレエ体験。よかったです。
本当は吉田都のはずだったのだけど、会場にいくと、怪我のため、ロイヤルのバッセルに変わると書いてありました。しかし、この当時、私は吉田都もバッセルもしらなかったので、別にどっちでも問題なく、ふうんって感じでした。王子はジョナサン・コープでした。
あとで、ネットをみたら、オケのことを散々みんな悪口いってましたが、私はなんにも気がつきませんでした。
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