この年はすっかり更新をサボっていたので、とりあえず、掲示板に残したメモだけ張っておきます。
もっといろいろいったはずなんですが、ぜんぜん書いてないですね、、、
正確な公演日を書いてなかったので、とりあえず大体の時期だけ書いてます、、、
■ 2004年のバレエ公演 ■
2004年9月
・ニューヨーク・シティ・バレエ
2004年7月
・ルグリと輝ける仲間たち
2004年6月
・ルジマトフのシェヘラザードとロシア国立バレエ
・ベジャール・バレエ・ローザンヌ 「魔笛」
・新国立劇場バレエ 「眠りの森の美女」
2004年1月
・新国立劇場バレエ 「シンデレラ」
ニューヨーク・シティ・バレエ 2004年9月25日 オーチャードホール
きのうは、ニューヨーク・シティ・バレエの公演に行ってきました。ひさしぶりのバレエで、やっぱりきれいですね〜。
最初は、コンチェルト・バロッコ。曲は、バッハの2つのバイオリンのための協奏曲(映画「ミュージック・オブ・ハート」のラストで演奏される曲)でした。曲になじみがあるせいもあって、とっても素敵でした。
白い練習着みたいなスカート付のレオタードの女性群舞と、途中から男性が一人はいって、ひとりの女性とデュエット。すごいマッチョな男性で、ちょっと違和感ありましたが、さすがマッチョなだけあり(気のせいかも)、リフトがすごく安定してて、素敵でした。
次はデュオ・コンチェルタンテ。ストラヴィンスキー作曲。第1楽章は踊りなし!で、ピアニストとバイオリニストが奏でる側で、ダンサーは曲を聞いていて、2楽章から踊り始めるというものでした。プログラムによると、バランシン(振付家)は、ストラヴィンスキーの曲がすごく気に入っていて、「どうしてもこの曲を観客に聴いてほしんだ」といって、振付したそうです。さすが、バレエの主役は音楽だと主張するバランシンだわ。
そこまで音楽のすばらしさはよくわかりませんでしたが、なかなかよかったです。
次がアゴン。休憩中に外出したのでちょっと遅刻してしまった。すごい変拍子というのか、難しいリズムに振付がまた超難しい拍のとりかたで、数人で踊る際に、各自が微妙にずれた拍で踊りだすので、すごい難しそうに見えました。
プログラムを読むと、ストラヴィンスキーが1ペ-ジ作曲すると、バランシンが振付して、というように作曲と振付を同時進行ですすめたとのことです。
最後に出来上がったとき、フルオーケストラの曲を聴いて、ピアノ伴奏で練習していたダンサーはびっくりしてしまったそうです。そこにはダンサーたちが練習してきたリズムは存在せず、ダンサー自身もオーケストラととも楽器の一つとして、動きでリズムを刻むように構成されてたそうです。
難しいということだけは、見ててよくわかりました。
最後はちょっと華やかになって、スターズ&ストライプス。スーザの曲。軍隊のパレードかなんかをみて、アメリカ的明るさに感動して、バランシンが作ったとかいうもの。
アメリカの国旗をイメージしたような衣装を着たダンサーが威勢よく踊り様はなかなか壮観でした。1幕の衣装はかわいかったです。3幕は男性群舞。なかなかうけてました。男性群舞をみることってめったにないので、たまに見るとスカッとしますね。
4幕はこの前、ルグリのガラでもやってたデュエット。女性は最近プリンシパルになったアンサネッリでしたが、前半は少し硬くなってような気がしました。
最後、バックに星条旗がでてきて、全員登場で大団円。楽しかったですが、この時期にここまでアメリカ万歳みたいな演目ってタイミングがいまいち悪いというか、ちょっと居心地悪い気も。たんにちょっと違った雰囲気のバレエとして、レパートリーから取りあげただけなんだろうけど。
ルジマトフのシェヘラザードとロシア国立バレエのガラの抱き合わせ公演。
ロシア国立バレエは全然ダンサーも知らないし、演目もそれほど興味深いものがなかったので、始まる前はいまいちかったるかったのですが、始まるとそれなりに正統派のバレエでおもしろかったです。
海賊を踊った男性が、女性がほんとに体重を感じさせないようにリフトしてて、サポートがうまいのかなーと感心しました。白鳥の湖はアダージョだけだったけど、どうせならGPDD全部やればいいのに、、、最期はドンキで結構盛り上がりました。
ルジマトフのシェヘラザードはもうさすがですね。ルジマトフのあの緊張感のあるというか、集中力のあるたたずまいはもう立ってるだけ、魅力的です。ジャンプして、ぱっとひれ伏すあの独特のポーズのストイックさと激しさ。彼がでている間は固唾をのんで見てしまいました。さすがだわ〜。
でも、カーテンコールのルジマトフへの花束攻撃をみるとちょっと引いてしまいます、、、ルジマトフは好きなんですが、どうもこれが苦手。
■ 新国「眠りの森の美女」のパンフレットより こぼれ話 ■
新国のプログラムに、「おとぎ話としての眠れる森の美女」というエッセーが載ってました。これがおもしろかったです。
眠れる森の美女というのは、おとぎ話などをシャルル・ペローがまとめた本が元になっているのですが、彼の書いた本というのが、「過ぎし日の物語集あるいは昔話集 教訓つき」という題名だったそうです。
それで、この教訓というのがとってもおもしろい。
たとえば、眠れる森の美女の教訓というのは、
「きょうび、百年も愛の告白を待ってくださるご婦人など、そうそういらっしゃいません」、
そして
「昨今の婦人方の結婚願望のはげしいのなんの、わたくしなどそのような方がたに、結婚の幸せという果報は寝て待て、なんてご忠告もうしあげる度胸はさらさらございません」
という話でしめくくられるそうです。現代にも通じてしまいそう。