12-Dec-05

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バレエのビデオ・DVD紹介

バレエ映像のお勧め、見どころなどを紹介してます。

DVD版はみていない場合も、参考までに、同じ原版のビデオ版の感想をリンクしてます。ただ、DVD版のほうが映像がきれいだったり、特典が付いてたりという点はわからないので、ご了承ください。あと、同じページに感想を書いてたり、ブログのほうにリンクしたりで、構成がまちまちになって見苦しい点もご容赦ください、、、

とりあえず、大分以前に書いた感想を流用したので、今見るとまた違う感想になるかも、、、しかし、バレエの映像って、あっという間に在庫切れ、絶版になっちゃうのが多いですね。このページ書きながら、やっぱ、出たら即買っかないと後悔するかな〜と思ったりしたのでした。

◇全幕バレエ◇
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海賊 * バレエ

「海賊」
キーロフ
アスィムラートワが美しい。ルジマトフのアリはあたり役。 ☆☆☆ Amazon
キーロフ・バレエ チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」全3幕 「白鳥の湖」
キーロフ 1991年
マハリナ、ゼレンスキー。オーソドックスでバレエ入門に最適。マハリナは大人っぽいオデット。<ビデオ版感想> ☆☆☆ Amazon
モスクワ・クラシック・バレエ「ジゼル」プティパ版・全2幕 マラホフ「ジゼル」
モスクワ・クラシック・バレエ
バレエ団がややローカルだが、マラーホフはさすが。<ビデオ版感想> ☆☆☆ Amazon
バレエ「海賊」全3幕
「海賊」
アメリカン・バレエ・シアター
ちょっとコミカルな楽しい海賊。マラホフの奴隷商人も笑える。 ☆☆ Amazon
パリ・オペラ座バレエ「シルヴィア」(全2幕) 「シルヴィア」
パリ・オペラ座
ノイマイヤー振付。ルグリ、オレリー、ニコラ、ジロ、ジョゼの5人のエトワールが登場。モダンで非常に美しい舞台。オーレリーが美しい。<感想はこちら ☆☆☆☆ Amazon
パリ・オペラ座バレエ - ラ・バヤデール 「ラ・バヤデール」
パリ・オペラ座
ヌレエフ版の豪華なバヤデール。プラテルのガムザッティと、ゲランのニキヤとの対決も見所。ソロルはイレール。 ☆☆☆☆ Amazon
パリ・オペラ座バレエ - ロミオとジュリエット 「ロミオとジュリエット」
パリ・オペラ座
ヌレエフ版のロミオとジュリエット。ちょっとおどろおどろしい雰囲気だけど、ルディエールのジュリエットと、ルグリのロミオは瑞々しい。<ビデオ版感想> ☆☆ amazon
ラ・バヤデール
ラ・バヤデール
「ラ・バヤデール」
英国ロイヤルバレエ
アスィムラートワ、ムハメドフ、バッセル。熊川哲也のブロンズ・アイドルはあたり役。マカロワ版。<ビデオ版感想> ☆☆☆ Amazon
ケネス・マクミランのロミオとジュリエット 「ロミオとジュリエット」
英国ロイヤルバレエ
マクミラン版。伝説となっているフェリのジュリエット。かわいくて、生き生きしてて、すばらしい。演技もさすがで、引き込まれます。<ビデオ版感想> ☆☆☆☆☆ Amazon
マノン
マノン
「マノン」
英国ロイヤルバレエ
画面だけでみるとちょっと地味で苦しいかも。でも、生の舞台でマノンにはまると、この映像が手放せなくなります。もうすぐDVDが再販されます!<ビデオ版感想> ☆☆☆☆☆ Amazon
眠れる森の美女
<バレエ>眠れる森の美女
「眠りの森の美女」
英国ロイヤルバレエ
VHSしかないし、在庫切れってことは入手困難かも。でも、このダウエルのカラボスはお気に入り。これ見ると、普通のカラボスでは物足ります。美術もモダンでおもしろい。<ビデオ版感想> ☆☆☆☆ Amazon
白鳥の湖 「白鳥の湖」
英国ロイヤルバレエ
マカロワ版、少し演出が変わっている。
英国ロイヤル・バレエ ピーター・ライトのくるみ割り人形 「くるみ割り人形」
英国ロイヤルバレエ
ピーターライト版のくるみ。英国らしい重厚な美術で、ねずみもリアル。コリアとダウエルのパ・ド・ドゥが息がぴったり。 ☆☆ Amazon


◇その他、ガラ、小品集など◇
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アメリカン・バレエ・シアター「素顔のスターダンサーたち」Born To Be Wild ABT「素顔のスターダンサーたち」Born To Be Wild マラーホフ、コレーラ、カレーニョ、スティーフェルを追ったドキュメンタリー まだ見てない Amazon
「American Ballet Theater Now」アメリカン・バレエ・シアター ABTのガラ。マラホフのレマンゾ、フェリ&ボッカのロミジュリ、コレーラのドンキなど、有名どころが満載。インタビューもあって、楽しい。<感想> ☆☆☆
エッセンシャル・バレエ/ロシア・バレエのスターたち エッセンシャルバレエ〜ロシアバレエのスターたち 前半は、キーロフのロンドン・ガラ公演の様子。後半は、赤の広場で行われた野外公演。ルジマトフの海賊、ニーナの眠り、プリセツカヤの瀕死などが見られる。<ビデオ版感想> ☆☆☆ Amazon
「ディアギレフの夕べ」パリ・オペラ座 ルディエールがバレリーナを演じる「ペトルーシュカ」、ルグリによる「バラの精」、 ジュドとピエトラ・ガラによる「牧神の午後」、ベラルビが出ているニジンスカ振付「結婚」が見られる。なかなか貴重な映像。<ビデオ版感想> ☆☆☆
バレエ「白鳥の湖」 AMP「白鳥の湖」 アダム・クーパーが白鳥を演じる、現代版の白鳥の湖。現代に置き換えた演出が斬新で面白い。アダム・クーパーが魅力的。<感想> ☆☆☆☆ Amazon


◇ダンサーのドキュメンタリーなど◇
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美と神秘のプリマ シルヴィ・ギエム 美と神秘のプリマ シルヴィ・ギエム パリ・オペラ座からロイヤルへ移籍した当時のギエムのドキュメント作品。インタビューが興味深い。<ビデオ版感想> ☆☆☆☆ Amazon
sylvie GUILLEM sylvie GUILLEM 淡々とギエムを追ったドキュメンタリー。本番前のギエムや、ジゼルを振付け様子など。<感想> ☆☆ Amazon
美しき妖精 美しき妖精〜シルヴィ・ギエムの肖像 オペラ座時代のギエムのドキュメンタリー。インザミドルのリハーサルと本番がみれる。<ビデオ版感想> ☆☆☆ Amazon



Kirov Ballet

白鳥の湖  キーロフ 1991年   (ビデオ版)

◇配役◇ オデット/オディール:マハリナ、ジークフリート:ゼレンスキー

淡い上品な色使いで美しい舞台。オーソドックスなビデオです。 バレエ初心者の、「バレエってこんな感じ」という期待を裏切らない映像だと思います。 バレエビデオとしては、映像も非常にきれい。

ストーリーは、最後に王子はロットバルトを倒して、オデットは人間に戻って、 二人は結ばれるというハッピーエンド版。演出もオーソドックス。

主役のマハリナとゼレンスキーはちょうど主役として売れはじめたころだと思うけど、 どちらもなかなか見ごたえがあると思います。マハリナはとても美しい。

初めてのバレエ・ビデオだったため、最初のころは本当に毎日毎日このビデオをみてました。 (最近、すりきれてきたようで心配。)

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Royal Ballet

「眠りの森の美女」英国ロイヤル・バレエ   (ビデオ版)

◇配役◇ オーロラ:デュランテ、フロリモンド:ソリモジ、カラボス:ダウエル
◇内容◇

舞台装置が、斬新(オペラ座の怪人かなにかを手がけた有名に人がやったらしい)で、 衣装なども全体にスタイリッシュでかっこいい舞台です。 斬新だけど、中身は通常の眠りの森の美女で違和感はありませんでした。

いつもは、1幕までが長いな〜という気がしてしまうのだけど、印象が違うせいか、 プロローグも飽きませんでした。

でも、プロローグがおもしろいのは、なんといってもカラボスです。 このアンソニー・ダウエルのカラボスは絶品。 いつも、ここだけなんども繰り返し見てしまいます。 醜悪でもあり、美しくもあるという不思議な印象を与える存在で、 このカラボスで、マイムのおもしろさをはじめて認識しました。

バレエのマイムって、全然知らなかったし、たまにマイムをやっているのを見ると、ばかばかしいってイメージがあったのですが、ダウエルのマイムをみて、自然で、かつとってもわかりやすい表現力に感心してしまった。マイムの約束事は何も知らなかっただけど、カラボスのセリフが見事に伝わる!さすが、演劇の国、イギリスです。

オーロラのデュランテもよかったです。 王妃も美しく、王も若々しいし、衣装も素敵で、全体的にカッコよかった。 映像もきれいだし、いろんな人がお薦めしているのも納得。

( 99/6/1記)

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「ラ・バヤデール」英国ロイヤル・バレエ   (ビデオ版)

◇配役◇ ニキア:アスィムラートワ、ソロル:ムハメドフ、ガムザテッィ:バッセル、 大僧正:ダウエル、ブロンズ・アイドル:熊川哲也
◇内容◇

このマカロワ版の「ラ・バヤデール」は、影の王国のあとに、寺院の崩壊の場面があり、最後にソロルとニキアが極楽で永遠に結ばれるという構成になっています。

非常に演劇性が高く、見ごたえがあります。展開もスピーディです。アスィムラートワのニキアもいかにも薄幸そうでよかったけど、バッセルのガムザッティが非常によかった。バッセルが悪女なんてイメージが違うような気がしたのですが、きれいだしなかなかの迫力でした。

それに、主役以外の配役も豪華です。ダウエルの大僧正はさすが。彼の演技をみていると、まるでセリフがあったかのようにすっきりとすべてを理解できてしまいます。そして、ブロンズ・アイドルの熊川哲也。短いパートですが、印象に残りますね。繰り返しみたくなります。

数年前のロイヤル日本公演で、熊川くんはこの役を踊ったそうですね。生で観たかったなあ。 今となってはもう無理ですね。 (99/09/04記)

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「ロミオとジュリエット」 英国ロイヤル・バレエ   (ビデオ版)

◇配役◇ ジュリエット:フェリ、ロミオ:イーグリング
◇内容◇

「ロミオとジュリエット」の決定版といわれ、伝説的になっている映像です。

プロコフィエフの音楽に振り付けたロミオとジュリエットは、いろいろな版がありますが、これは、英国ロイヤルバレエの芸術監督だったマクミランが振り付けた作品です。マクミランものの特徴である、流れるような複雑なデュエットによって、ロミオとジュリエットの思いが、実に美しく激しく表現されています。

そして、ジュリエットを演じたアレッサンドラ・フェリは当時21才。本当にみずみずしいジュリエットを演じて、非常に高い評価を得ています。

という前評判を聞き、そしてABTの来日で、その伝説的なジュリエットがみられるっていうので、来日前の予習にしようと思ってこのビデオを買いました。ビデオを観てみると、本当に、フェリは美しい。最初の登場シーンは、あまりにも初々しく自然で驚きました。そして有名なバルコニーシーンも本当に美しい。

でも、実は、ビデオをみた時点では、そんなにはまったというわけではありませんでした。 確かにすごいとは思うけど、まだ、マクミランの振付けもいまいちピンとこなかったし。

しかし、ABTの来日で、生でフェリのロミジュリをみたらすごかった。美しいだけではなく、全身からその情熱が感じられました。(ボッカのロミオもよかったです。お互いの情熱が共振していることが大切ですね。)

生でその良さを味わってしまうと、ビデオを見てはその余韻に浸れるようになり、すっかりはまってしまいました。公演後は、毎日繰り返しみてしまいました。やっぱりフェリのジュリエットは絶品です。

(99/09/04記)

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「マノン」英国ロイヤル・バレエ    (ビデオ版)

◇配役◇ マノン:ペレン、デ・グリュー:ダウエル、レスコー:
◇内容◇

長らく絶版になっていたマノンのビデオがやっと再版されました。うれしい。

99年ロイヤル来日公演で、すっかりマノン贔屓になった私ですが、ビデオで見ても、 あの甘美なメロディーにぐっときてしまいます。

しかし、99年ロイヤル来日公演の感想に書いたように、公演を見る前に予習しようと思って、友人に ビデオを借りて見たときは、全然面白くなくて、最後までみるのが苦痛だったものです。 美術も全編茶色でぱっとしないし、振付はアクロバティックで異様な感じだったし。G Mとレスコーがマノンを物みたいにぶら下げたりするシーンとか、 なんかやだなーと思ったものでした。

ところが、生で見てみるとこれがすばらしいかった。特に、ベンジャミンとサンソムの日は 忘れられない公演になってしまいました。やだなーと思っていたGM/レスコー/マノンの ダンスも、ストーリーの中に入ってみると、その意味がわかり、魅力的にさえ見えてきます。 言葉が全然ないことをすっかり忘れてしまい、マクミランのバレエの説明に使われる ”雄弁な振付”の意味が一発でわかってしまいました。

と、いうわけで、バレエはとってもすばらしいのですが、生のあの感動を知らないうちに、 ビデオでこれを感じるのは難しいかもしれません。

ぜひ、生で味わった後に、甘美な思い出にひたるための一本としてお勧めします。 あのマスネの音楽がまたいいのですよね〜。

(00/06/03記)

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Pari Opera

「ロミオとジュリエット」 パリ・オペラ座バレエ   (ビデオ版)

◇配役◇ ジュリエット:ルディエール、ロミオ:ルグリ、

ヌレエフ版のロミオとジュリエット。ルディエールが非常に若々しいです。

ルグリの公演で、ヌレエフ版ロミジュリの一部をやって、結構悪くないかなあと 思ってビデオを買ったのだけど、全編みてるとやっぱりちょっとしんどいかなあ。

ルグリとルディエールだけみていると結構いいのだけど、全体の展開とか、 演出とかがなんかいまいち不気味な感じ。ある人が、ヌレエフ版は両家の対立を 表にだした男のドラマとか説明してたけど、そういうより、むしろ、 暗く屈折してるといったほうがいいような気もする。 (ヌレエフのドキュメンタリーをみたので余計そういう印象をもってしまうのかもしれなけど)

(00/6/3記)

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「ディアギレフの夕べ」 パリ・オペラ座   (ビデオ版)

◇配役◇ モニク・ルディエール、マニュエル・ルグリ、シャルル・ジュド、ピエトラ・ガラ
◇ 内容 ◇

ディアギレフ・バレエ団がレパートリーとした4つの作品を、 パリ・オペラ座のダンサーが踊っているビデオ。

ルディエールがバレリーナを演じる「ペトルーシュカ」、ルグリによる「バラの精」、 ジュドとピエトラ・ガラによる「牧神の午後」、ベラルビが出ている「結婚」の4演目で 構成されている。

それぞれ全く違った演目でおもしろかったです。

牧神の午後は、この中で一番気に入った作品です。 最初は、牧神の格好ってちょっと変とも思ったけど、 もの憂げな音楽と相まって、見るほどに良さが増してくる気がします。 けだるい雰囲気の中で、牧神とニンフの一瞬の視線のからみ、 美しいピエトラ・ガラの横顔(←これがポイント)。 CDで牧神の午後の音楽を聞いた時は、解説に書いてあったドビッシーの描いた情景 というのがいまいちピンと来なかったのだけど、 このバレエを観て一発でこの音楽の良さが伝わってきた気がしました。

結婚は、ニジンスキーの妹ニジンスカが振り付けたもの。ストラビンスキーの声楽のついた 音楽で、結婚式の様子をつづったものだけど、結婚という明るいイメージではなく、 全体にもっと暗い感じ。花嫁の髪を巨大な三つ編にしたりして不思議な雰囲気。

(99/06/17記)

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その他バレエ団 ・ガラ

「白鳥の湖」アドベンチャーズ・イン・モーション・ピクチャーズ(AMP)   (ビデオ版/DVD版)

◇配役◇ 白鳥:アダム・クーパー、王子:スコット・アンブラー、 王妃:フィオナ・チャドウィック
◇内容◇

今年(99年)のトニー賞3部門を受賞。

AMPによるこの白鳥の湖は、チャイコフスキーの白鳥の湖の音楽を使用して、古典とは全く異なる斬新な解釈を行ったバレエで、監督、振付、脚本はマシュー・ボーンによるもの。

95年にイギリスで初演され、4ヶ月連続公演というバレエ史上初の快挙をおさめた。 その後、ブロードウェー進出をはかり、アメリカでも成功をおさめている。

時代設定は、現代で、英国ロイヤル・ファミリーを皮肉ったストーリーになっている。 王子は、気弱で、母親の愛に飢えている。王妃は、王妃であり、女であることしかできず、 息子を十分愛すことができない。そこに、腹黒の報道官ロットバルトが現れ、王子を破滅 させるというストーリーになっている。

全体は2幕構成になっている。 1幕は、王子の少年時代からはじまり、絶望して湖のほとりで、自殺しようとして、 白鳥たちの群れに出会う。 白鳥は、男性ダンサーが演じており、ただの鳥の群れとして、かなり動物的かつ狂暴に 描かれている。通常の白鳥の湖の1幕、2幕にあたる。

2幕は、宮廷のパーティで、アダムクーパー演じるロットバルトの息子との駆け引きで、 やがて王子が精神の破綻をきたし、隔離され、死に至るまでが描かれる。 通常の白鳥の湖の3幕、4幕にあたる。

音楽は、全幕とおして、通常のチャイコフスキーの白鳥の湖の音楽がそのまま使用されている。

2幕の宮廷のパーティでは、通常の黒鳥の登場から、民族の踊り、黒鳥のパ・ド・ドゥまでが、 アダム・クーパーを中心に、ちょっと過激でセクシーなダンスが展開される。 ここはアダム・クーパーがとにかく格好良い。

というわけで、最初、ややこわごわと購入したビデオだったけど、見終わってみるとすっかり くせになってしまいした。ぜひ生でみたいなあ。 (→その後、来日公演で堪能しました!生で見ると、最後の寝室でのシーンの迫力がすごくよかったです)

(99/06/07記)

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「ジゼル」 モスクワ・クラシック・バレエ

◇配役◇ アルブレヒト:マラーホフ、ジゼル:リュドミラ・ワシーリエワ、 ミルタ:ナデジタ・サイドコワ
◇ 内容 ◇

マラーホフがモスクワクラシックバレエのプリンシパルとして、 「ジゼル」のアルブレヒトを踊ったビデオ。

マラーホフは、つい村の娘を愛してしまったという純愛路線のアルブレヒトで、素敵です。ジゼルのワシーリエワは、悪くないけど、ややぶりっ子路線のせいもあり、最初のころは、ジゼルというと、このイメージが強くて、いまいち苦手だったことも。

マラホフは見応えあるんですが、全体の質がいまいちかなとう気がします。 映像があまりきれいではないし、演奏もいまいちだし、全体がパっとしない感じです。 ソリストもやや見劣りする感じ。(技術的というより、ビジュアル的な好みですが)

というわりには、最初の頃購入したので、かなり繰り返ししつこく見てますが。

(99/6/17記)

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「American Ballet Theater Now」アメリカン・バレエ・シアター

◇配役◇ ジャフィ、カレーニョ、マラーホフ、ヘレーラ、コレーラ、他
◇ 内容 ◇

眠りの森のホロネーズにのって、マカロワが登場し、ABTの公演を紹介します。 このイントロが、なかなか華やかです。ダンサーへのインタビューを挟みながら、 7演目が収録されています。

最初は、スーザン・ジャフィーとホセ・カレーニョの黒鳥のパドドゥ。 インタビューを聞くと、二人は本当に信頼し合ったパートナーなんだなとわかります。

次はアマンダ・マッケローとジョン・ガードナーの「葉は色あせて」。 二人は私生活でもパートナーとのこと。

続いて、ジュリー・ケントとロバート・ヒルの「クルエル・ワールド」。 この二人も夫婦らしい。

そして、マラーホフ、パリッシュ・メイナード、キース・ロバートの「レマンゾ」。 去年(98年)のマラーホフ・ガラで見ましたが、この作品はやはり良いですね。 男性によるパドトロワを作ろうとした作品とかいってたけど、3人の体、 もしくは一人一人の体が、美しい軌跡を描くような感じでなんともいえず美しい。 かといって、情緒的とか官能的っていうのとも違うし。

あと、アレッサンドラ・フェリとフリオ・ボッカの 「ロミオとジュリエット」のバルコニーのパドドゥが入ってます。

そして、パロマ・ヘレーラとアンヘル・コレーラの「ドン・キホーテ」グラン・パ・ド・ドゥ。 これはすごいです。ヘレーラのバランスもすごいけど、なんといってもコレーラの バジルは最高でした。きれが良くて、回転は速いのだけど、動きがやわらかい。そしてとにかく明るい。元気がはじけているって感じ。

最後は「ブルップ・バイオリン協奏曲1番」第3楽章。

(99/7/5記)

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「エッセンシャル・バレエ、ロシア・バレエのスターたち」 1992年

◇配役◇ マハリナ、リエパ、チェンチコーワ、ルジマトフ、アナニアシビリ、他
◇内容◇

このビデオは2部構成になっていて、T部がキーロフのロンドン公演で、 U部はモスクワ赤の広場での屋外バレエ・コンサートを収録したもの。

T部には、ワガノワ・アカデミーの生徒も参加していて、生徒達によるパキータのポロネーズ とマズルカや、胡桃の葦笛の踊りをみることができる。 T部の最後には、今は亡きダイアナ妃がダンサーに声をかけるシーンがある。

U部は、ボリジョイ、キーロフの有名ダンサーの他に、パリ・オペラ座からガルボとベラルビ が参加している。

T部 ・ワガノワ・アカデミー「パキータ」ポロネーズとマズルカ ・マハリナ、リエパ 「白鳥の湖」アダージョ ・アスィムラートワ、ザクリンスキー「葉は色あせて」 ・チェンチコワ 「白鳥の湖」ロシアの踊り ・ワガノワ・アカデミー「クルミ割り人形」葦笛のおどり ・レジニナ、ルジマトフ「ディアナとアクティオン」 ・チェンチコワ 「パキータ」

「ロシアの踊り」は、(白鳥の湖の)全幕ではなかなか見られない踊りです。 「葉は色あせて」は、アスィムラートワ、ザクリンスキーの戯れている感じがよかったです。 「ディアナとアクティオン」も、レジニナはかわいいし、ルジマトフは官能的だしよかったです。

U部 ・アナニアシヴィリ、ファジェーチェフ「眠りの森の美女」グラン・パ・ド・ドゥ ・クリーク、ルジマトフ「海賊」 ・ガルボ、ベラルビ「ジゼル」2幕のパ・ド・ドゥ ・リエバ兄弟「火の鳥」 ・マクシーモワ、ワシーリエフ「アニュータ」 ・プリセツカヤ「瀕死の白鳥」 ・アナニアシヴィリ、ベラルビ「ドン・キホーテ」グラン・パ・ド・ドゥ

屋外のため、だんだん日が暮れてきて、薄暮のなかルジマトフが踊る海賊や、 ガルボが踊るジゼルなどもなかなか味わいがあって素敵でした。 アナニアシヴィリのキトリはやはり可愛くて華やか。 ただ、多分仮設のステージらしく、ジャンプするとドスンと音がしたりして、 やはり苦しいものはあります。

そして、プリセツカヤは、この当時60才後半らしいですが、それだけで立派。 パドブレで出てくるところは全然60才とは思いませんでした。 それに、観客の拍手や、カーテンコールでの拍手、他のダンサーの様子をみても 彼女が特別な存在であることがよくわかります。

(99/05/31記)

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